回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

祥月命日

2018年09月29日 14時22分47秒 | 日記

昨日9月28日は48年前に他界した母の祥月命日。長い闘病生活の末、ついに力尽きたこの日はとても暑かったことを覚えている。危篤の報を受けて病院に駆け付けたのだが、事情を知ったタクシーの運転手が(いまなら考えられないことだが)いくつか信号無視してまで大急ぎで送り届けてくれた。臨終の宣告を受けた時、覚悟していたせいなのか、あるいは、人の死を受け入れることが出来ない未熟者だったせいなのか、実感もわかず涙も出なかった。そのとき母に縋り付いて号泣していた姉と妹が、昨日はお参りに来てくれた。病院での記憶は共通していないが、その日とにかく暑かった、ということでは一致した。あれからほぼ半世紀、その後再婚しなかった父は昨年、母のもとへ旅立った。ずいぶん遅かったですね、という母の声が聞こえてくるような気がする。姉も妹も疾うに母の年齢を超えているのに、まだ母を追い越しているようには思えない。どこまで行ってもそうなのだろう。そのときも咲き誇っていた、母の好きだった百合の花を仏壇にお供えした。来年は50回忌になるのできちんとした法要を執り行おうと思っている。

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