ニューヨークに勤務していた2001年の今日、World Trade Centerへの飛行機突入テロが発生、3000人以上が犠牲になった。既にWTCの跡地は整備され、今や犠牲者の名前を記した碑を除けばこの事件を思い起こさせるものは外見上見当たらない。アメリカは、また、世界はこの事件を超克したのだろうか?あるいは対立を煽るばかりのトランプ政権の誕生によって、同じような計画がどこかで蠢動しているのだろうか?
日本では猛暑、台風の襲来や地震活動の活発化など、自然現象にどこか狂いが生じてきたようだ。しかし、911は自然災害ではない。防ぐことのできた災害だった。時間の経過とともにこのテロ事件も歴史の霧の中に消えてゆき、今となっては輪郭もおぼろげになってきたようだ。それでも自分としてはあの時の混乱、恐怖、WTCの焼け焦げる匂いが今でもはっきりと蘇ってくる(ような気がする)。この日にいつもメッセージを送ってきたニューヨークの知人から今年はどんなのが来るのだろう。あの瞬間を現場で共有した人もだんだん少なくなってきているように思う。