“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

副都心線の開業はJRvs私鉄のデスマッチの始まり!?

2008年06月14日 07時49分52秒 | Weblog
本日、東京メトロの副都心線が開業!
副都心線の渋谷駅は僕の事務所がある山手線の内側に位置するので、
宮益坂を中心にしたエリアがこれを機にもっと活性化してくれると嬉しいです。

この副都心線の開業に関しては、
どのメディアを見ても
この副都心線が結ぶ池袋~新宿~渋谷の各地区の
デパート戦争が勃発なんてことがいわれています。
各地区とも、その地区のライバルのデパート同士が共に手を結んで
他の地区に対抗などと書いてあります。

でも、それっていうのは、僕は非常に近視眼的な見方だと思うのです。
この副都心線の開業が意味するものは何かというと、
それは池袋~新宿~渋谷のデパート戦争の勃発なんてローカルなレベルではなく、
実は埼玉~東京~神奈川を結ぶ南北のラインにおける
JR東日本対他の私鉄の利用客をめぐる
強烈なガチンコ対決にあると思うんです。

近年、東京を中心にした電車の交通網は飛躍的に進歩しましたが、
JR東日本vs私鉄の戦い(なんていうと物騒なので“競争”と言い換えても
いいかもしれません)の伏線というか発端は、
70年代から始まった東急線や小田急線など都心に乗り入れる大手私鉄と
東京の2つの地下鉄との相互乗り入れにあります。
東京の地下鉄網が東西南北に次々に新設・延伸されるとともに、
他の私鉄と相互乗り入れという形でつながりました。
これによって東京近郊のベッドタウンより都心に入る電車の交通網は
著しく進歩した「わけですが、
これに対し、分割民営化後のJR東日本も手をこまねいて見てはいませんでした。
総武線と横須賀線をつないだことに始まり、
果ては埼京線を延伸して横須賀線や東海道線につなげる湘南埼京ラインを開通させるなど、
次々に活気的な新手を打ってきました。
そして、そのたびに利用客の流れが刻々と変化して来ました。
今から20年前、誰が渋谷駅を成田から横浜に向かう列車が走り、
横浜から埼玉の先まで新宿経由で行けるルートが出来るなんて考えたでしょう!

今回の副都心線の開業も、
そんなJR東日本vs他の私鉄の利用客ぶんどり合戦の一環です。

この副都心線が西武線や東武線とつながっているために、
埼玉の西部方面から新宿・渋谷方面に向かう客は、
池袋でわざわざJRに乗り換えることなく、
新宿や渋谷に向かえるようになりました。

そして、数年後、この副都心線が東急東横線とつながるといいます。
そうなると、こんどは埼玉~東京だけでなく神奈川まで巻き込んで、
まさに湘南埼京ラインとのガチンコ勝負となります。

なにしろ東急東横線は、横浜駅だけでなく、
菊名まで延伸される相鉄線とつながるというくらいですですから、
もう埼玉~東京~神奈川にまたがる壮大な私鉄ネットワークが出来上がるといえます。

一方、JR東日本だってただ黙ってこの状況を見ているわけではありません。
新たに横須賀線に武蔵小杉駅を作って南武線とつなぎ、
東横線から目黒線・南北線方面に流れていた
東京の海側に向かう利用客を横取りしようとこれまた必死の抵抗をしています。

このへんの5年、10年先、いや50年先まで見越した
JR東日本と他の私鉄の水面下のガチンコ対決はすごいの一言です。

これって僕ら利用客にとってはより便利になっていいことですけどね。
渋谷に来るのもますます便利になるので、
皆さん、ぜひ僕のところにいらして下さいね。


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コメント (1)
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