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いわき市の久ノ浜には津波で中心部の商店街が壊滅的な被害を受けたため、久之浜第一小学校の校庭
に仮設店舗を設置。仮設の商店街では、日本第一号の事例です。3月の震災から、この商店街開店まで
半年と伺いました。 生業としての商店側、買い物場所を必要とした生活者側と両面でのニーズがあっ
たわけです。
震災当時の写真展示スペースもあり、商店街の方々から、当時の状況について伺い、改めてその厳し
い状況を知りました。地震、津波、火災、原発事故。 平薄磯海水浴場付近の被災現場、津波で、被災
した薄磯の住宅街を目の当りにしながら、震災当時の状況、津波の様子について説明を伺いました
が、津波が来る事を全く想定していなかったので地震で公民館に避難しその避難所が津波で流されて
しまった場所の一つです。 近隣には、美空ひばりの歌「みだれ髪」の舞台となった「塩屋埼灯台」が
あり海際には歌碑もありますが、東南からきた津波からは山かげになったので被災しなかったそうで
す。250世帯のうち240世帯が津波で流されてしまったこの地区、難を逃れたのはやはり山かげの
家々でした。 こうして志津地区議員団での視察をした意味は、震災を忘れない、わずかな見舞金を届
ける、そして国、県、市の総力を合わせての復旧復興には限界がある現実を知ることだと思います。
このいわき市海岸の津波は、7mから10m。これにたいして、堤防と防災緑地を設けてもあくまでも
減災のためです。福島県はがれきを広域処理出来ないので、まだまだ山積みになったままです。 ここ
福島県で生きていく県民の思いを他人事にしないことから始めなければなりません。
写真 足場の高さと同じ高さの防災緑地をつくります。