琵琶湖をいだく近江は、古来風光明媚な地として知られ、17世紀初期には中国の瀟湘八景になぞらえた近江八景が選ばれました。
大津市は、歴史ある古都市として認定され、市制116周年。市街地における適切な高度利用のあり方と古都大津にふさわしい姿について
専門的に検討するために、平成20年に「市街地の高度利用のあり方検討委員会」を設置し、同委員会においては、
約1年半にわたり10回の会議を開催し、「保全と創造で時を結ぶ『近江新八景』ルール」を提言。
その内容は、都市のにぎわいと発展を見据えて、将来に誇れる風格のあるまちづくりを目指し、地域ごとにメリハリのある規制を
「琵琶湖でつながる大津の景観」として掲げられ、その実現に向けた高度利用の在り方について提言してあります。
景観条例が出来てから10年、あとから高さ制限や、容積率の制限を加えるのは中々難しものの、届け出制による緩い縛りでも十分に機能してるとのこと。
大津には丹下健三氏が設計した38階建て133mの大津プリンスホテルが1989年に琵琶湖に面して建てられ、千葉県内の高校が
関西方面の修学旅行でも利用しています。
1989年ですから、45メートルの制限している景観条例以前の建物ですし、この建物に大津市民は誇りに持っている事が感じられました。
景観条例のなかで何を目指していくかが一番大切です。三井寺、琵琶湖疎水はじめ歴史的建造物もたくさんある大津市はじめ、資源豊富な
他地域とどのように差別化するかもポイントとなっています。
議会のICT化については、40年以上経過している老朽化した放送が壊れたことに伴い、大型スクリーンの導入と電子投票を3500万円かけて改修し
ペーパーレス化の実現と速記者の廃止(年間110万円の経費削減)へとつなぎました。
資料については、傍聴者もスクリーンで確認でき、市民の議会への関心度もアップしたそうです。
佐倉市では、先の議会で一般質問中に電源が全て落ちてしまったことがありましたので、老朽化に伴い改修をどのようにしていくかも
研究しておく必要があると思います。