ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

上諏訪の湯と岡谷の散策

2014-12-02 09:05:34 | 旅行・秘湯・巡礼 
新宿発12時の「スーパーあずさ」に、弁当持参の同僚9人が乗り込んでいる。
JTBに同期入社した古希の男仲間が、忘年会を兼ねた親睦旅行に出発した。
車窓の左手に冠雪した富士山が見え、右には八ヶ岳の峰々が美しく望めた。
上諏訪駅で先行組と合流し、ホテルのバスで 諏訪大社を参拝し宿に入った。
その宿は、絹産業財閥「片倉」の五代目が経営する 「諏訪湖ホテル」である。 
絹で栄えた当時の迎賓館施設は、天皇陛下をはじめ貴賓客が宿泊している。
現代風ホテルを増築したが、昔の建物も残しているので 品格が漂っている。
隣地にある温泉施設「片倉館」は、当時の洋風建築で文化遺産になっている。
宿から庭下駄をはいて行って、丸柱にタイル張りの「千人風呂」で汗を流した。
夕食の料理はもちろん 器や演出にも納得、二次会は飲んで歌って楽しんだ。

翌日のこと、旅の日程を決めて来た暇な人間は 私一人だけのようであった。
私は今、北関東の絹産業遺産を巡っているので 岡谷の街歩きがしたかった。
朝食後 JRで岡谷に移動し、市内にある絹関係遺産の幾つかを見て回った。
最初は駅から左手方向に歩き、それほど遠くない「旧林家住宅」を外観見学。
駅に戻り、10時開店の観光案内所でマップをもらい街中に足を進めた。
中心街から「山一林組製糸事務所」を訪ね、さらに進んで製糸家尾澤福太郎
が寄贈したという「旧岡谷市役所」を見た後、「岡谷蚕糸博物館」を見学した。
駅に戻ると丁度良い特急があり、名物のウナギも食べず 車中の人になった。
「額に汗した10,520歩は、消費熱量598kcal だった 」 と、ひげ爺の独り言。
上諏訪は同期仲間と回顧の旅で、岡谷は絹遺産を見る蚕(カイコ)の旅だった。
コメント
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