父の自慢
女の子と男の子が
二人づつ
われながら
みごとな産み分け
「一姫二太郎。やったな」
「お前、果報者だよ」
友人の賛辞が
心地よかった
あの日
この春
さいごのひとりが
大学生になる
社会へ
送り出した娘と息子
近況は?
ただ元気らしい
それで充分
父はひっそりと
見守ってやろう
きみらが
どこかで
健やかに
逞しく
生きている
それが
わたしの自慢
それで
いいんだ
女の子と男の子が
二人づつ
われながら
みごとな産み分け
「一姫二太郎。やったな」
「お前、果報者だよ」
友人の賛辞が
心地よかった
あの日
この春
さいごのひとりが
大学生になる
社会へ
送り出した娘と息子
近況は?
ただ元気らしい
それで充分
父はひっそりと
見守ってやろう
きみらが
どこかで
健やかに
逞しく
生きている
それが
わたしの自慢
それで
いいんだ