春 齋藤恒義
寒くなった また
きのうのあったかさが
嘘になった
けせらせらだ
三寒四温
『奈良のお水取りまでや』
子どもの頃の記憶に
祖父の呟きが
鮮明に刻まれている
とはいえ
ピンと来ない
「奈良のお水取り」?
待ち遠しい
春が
世間があったかかくなれば
少しは晴れるだろう
こころの憂さが
ああ 待ち遠しい
春が
寒くなった また
きのうのあったかさが
嘘になった
けせらせらだ
三寒四温
『奈良のお水取りまでや』
子どもの頃の記憶に
祖父の呟きが
鮮明に刻まれている
とはいえ
ピンと来ない
「奈良のお水取り」?
待ち遠しい
春が
世間があったかかくなれば
少しは晴れるだろう
こころの憂さが
ああ 待ち遠しい
春が