こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

詩・老いと青春

2015年03月21日 20時18分19秒 | 文芸
老いと青春
あふれる情熱が
勿体ないと
思わなかった
そんな日があった

すみずみまで
探し求めても
どこかに
ひそんでしまった
情熱……
そんな日が
来てしまった

生きる意味が
なかなか
見つからない
そんな日を
迎えてしまった
でも
生きていく
もう少しだけ

ひとであることの
意味を問い続けながら
再び
出合えるだろうか?
あの情熱に……
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見るけど看ない老後

2015年03月21日 14時35分59秒 | 日記
見るけど看ないよあなたの老後

 結婚した当初、十三歳年下の妻は、実に初々しくて、食べてしまいたくなるほど可愛いらしかった。だのに、結婚十三年目にもなると「ア~ア」とため息をつきたくなるほど、ふてぶてしさを丸出しにし始めたのである。
 わが身も最近は、老眼が気になる年になった。そして、老いを感じると、ヤケに気が短くなるものらしい。すぐに妻に食ってかかるようになってしまった。
 昔の初々しい妻は、私にガミガミやられたら、すぐに涙を浮かべたものだが、甲羅を経た(?)妻は、大変身!私の文句タラタラなど馬の耳に念仏で、私の罵声が一段落するのを見計らって、
「それで、あなたがおじいちゃんになってしもたら、誰が面倒見てくれるのん?」
こういわれたら、ぐうの音も出なくなる。
十三歳の年齢差は、結婚当初の“頼られる夫と頼る妻”が、十三年の歳月で、百八十度の転換を余儀なくされる条件であったのを思い知るのだ。
「寝たきりになっても、ちゃんと私が面倒見てあげるから、心配はいらんのよ、ねェ」
 妻は、私の泣き所をようやく掴んで、自信満々である。その彼女は、ただいま三十代の女盛りで、まったくスキがない。私が今後、妻の泣き所を掴むなど不可能な話。下手に出て、妻の愛情の残りかすに縋るしか私の老後に光は差さない。
(1996年9月10日小学館当世夫婦口論②掲載)
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蕨の季節

2015年03月21日 09時42分33秒 | 日記
母はワラビ採りが生きがいだった。春になると何をさておいても山野に足を向けた。当然、子どもを引き連れていく。学校の宿題なんか後回しでいいと言う。誰かに先を越されてたまるものかと競争だった。
 確かに母はワラビ採りの穴場をよく知っていた。山のすそ野や池の土手にいったん入ると、もう夢中でワラビを摘む。開いていない若葉のものを手早く採取した。風呂敷いっぱいになった。家に戻ると、ワラビの調理だ。
 ワラビは重曹やカマドの灰を放り込んだ熱湯であく抜きをする。ひと晩漬けておくと、灰汁は抜けて食べられる。
 ワラビの季節は連日ワラビを使った献立が食卓を飾った。なかでもよく食べさせれたのが、ワラビの混ぜご飯にチラシ寿司。子供心に、もっとおいしいものを食べたいと何度おもったか。その望みは決して叶わなかった。
 今や高級食材のワラビだが、子供の頃のトラウマで、食べたいとは絶対思わない。
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すず姫♪♪ヴァイオリン♪♪ベリオ

2015年03月21日 01時55分01秒 | 演奏
すず姫♪♪ヴァイオリン♪♪ベリオ

娘が青春をかけたヴァイオリンの演奏を久しぶりに聴きました。涙が出ます。この春から娘は新しい夢に向けてスタートします。第二の青春、彼女は何を開拓してくれるかな?
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写真の整理は?

2015年03月21日 01時18分44秒 | つぶやき
定年退職後、時間が出来たので、身の回りを片付け始めた。いろいろ片付けたが、問題は写真の山。何気なしに写真と表示した段ボール箱を開けて絶句した。無造作に詰め込まれた写真、写真…。それも数箱ある!
 とにかく整理を始めた。家庭を持ってから子どもの写真ばかり。デジタルカメラを買い、子どもの成長を記録だと意気込んで撮り、わざわざパソコンとプリンターを購入してL版写真に仕上げた。その枚数が多すぎてとうとう整理がつかなくなり諦めたのを思い出した。
 長男、長女…と四人の子ども別に分類を始めた。ところが、これがまずかった。一枚一枚確かめる写真の中の子供たちに目がとまる。
赤ちゃん、幼児、小学生、中学生…どれもこれも懐かしい思い出が浮かぶ。先日結婚した長女に、遠くで働く息子たち…が、写真の中で笑いかけて来る。もう整理どころじゃない。
 家族のノスタルジアに浸りながら、いつのまにか写真の山に埋もれて眠っていた。
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