こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

親ばかちゃんりん

2016年07月28日 00時20分14秒 | 文芸
「おとうさん、自転車出しといて」
「わかった」
魔法のひと声である。ほいほいと暑い中を納屋まですっ飛んでいく。自転車を引っ張り出す。
今日は娘が初めて体験する教育実習で、お世話になる幼稚園にあいさつに行くらしい。
自転車通勤だと、朝からしゃかりきになっている。
昨夜も慌てて髪を黒く染めていた。
「行ってきます」
バタバタと出ていく娘に、あきれる。
しかし、この暑さの中、
スーツで自転車も大変だ。
きっと帰ってきたら大騒ぎだ。
思わずクスッ!
毎度のことだから、その情景がすぐ浮かぶ。
(あと2年か……)
妙にしんみりしてしまう。
(よし!)
娘がかえってきて何を要求しても
応えられるように用意をしておこう。
昼ご飯を食べずに出たから、
帰ってきたら、
「おなか減ったー!」が第一声だろう。
冷たいものがいいかな?
わがままだから、どんな注文を出すか
知れたものではない。
ガサゴソと食べ物を用意する。
この時間が、最高に幸せな時だ。
娘に必要とされるのも、
あと数年。
うん。思い切りわがままを聞いてやろう。
大事な末っ娘だ。

昨日は娘に振り回された1日でした。
ともあれ、親ばかぶりを書いてみました。
ええ加減にせいと言わないでくさいね。イヒヒヒヒヒ。
コメント
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