携帯が鳴っている。
娘からだった。
メールである。
久しぶりのメールだった。
「遊んで帰るから、今日は遅くなります」。
すぐに返信メールを送った。
「了解しました」。
自分で文章を打つわけではない。
らくらく返信機能で例文を選ぶだけ。
便利だが、味気ない……と当初は思い、
あえて文章をひねり出して
メール返信をやっていたのが、
いつの間にか楽で便利な機能に頼っている。
こうして本来の人間臭さを喪失していくのだろうと
思わざるを得ない。
だいたい携帯は4年前までは持っていなかった。
必要なかったのだ。
末の娘が神戸の高校に通うと決まってから
急いで購入した。
田舎から都会に通うのに、
最寄りの駅へ
送り迎えをしなければならないという理由から。
帰る時間は不定期だ。
どうしても連絡が要る。
だから携帯を持たされた。
メールと通話ができればいいガラケーだ。
そのガラケーすら使いこなすのに、
時間がかかった。
それがどうだろう。
いつの間にか、
携帯の便利さのとりこにされてしまった。
人間の頑なさなど、
どんなに脆いかを思い知らされた、ガラケーが、
いまは、いつも忍ばせている。
ないと不安になる。
便利さに毒されるとこうなるという見本を、
まさか自分が演じるとは
思いもしなかったのに。
最近スマートフォンが気になる。
妻も娘もしょっちゅう指で操作している。
「ライン」とかで、
友達との連絡が格段に便利だという。
しかもあらゆるアプリを楽しんでいる。
もう少し若ければ、
即スマートフォンに手を出すところだ。
近視に老眼がいいブレーキになってくれている。
それがなければ、
スマートフォン中毒はさけられなかっただろうな。
怖い、怖い!
娘からだった。
メールである。
久しぶりのメールだった。
「遊んで帰るから、今日は遅くなります」。
すぐに返信メールを送った。
「了解しました」。
自分で文章を打つわけではない。
らくらく返信機能で例文を選ぶだけ。
便利だが、味気ない……と当初は思い、
あえて文章をひねり出して
メール返信をやっていたのが、
いつの間にか楽で便利な機能に頼っている。
こうして本来の人間臭さを喪失していくのだろうと
思わざるを得ない。
だいたい携帯は4年前までは持っていなかった。
必要なかったのだ。
末の娘が神戸の高校に通うと決まってから
急いで購入した。
田舎から都会に通うのに、
最寄りの駅へ
送り迎えをしなければならないという理由から。
帰る時間は不定期だ。
どうしても連絡が要る。
だから携帯を持たされた。
メールと通話ができればいいガラケーだ。
そのガラケーすら使いこなすのに、
時間がかかった。
それがどうだろう。
いつの間にか、
携帯の便利さのとりこにされてしまった。
人間の頑なさなど、
どんなに脆いかを思い知らされた、ガラケーが、
いまは、いつも忍ばせている。
ないと不安になる。
便利さに毒されるとこうなるという見本を、
まさか自分が演じるとは
思いもしなかったのに。
最近スマートフォンが気になる。
妻も娘もしょっちゅう指で操作している。
「ライン」とかで、
友達との連絡が格段に便利だという。
しかもあらゆるアプリを楽しんでいる。
もう少し若ければ、
即スマートフォンに手を出すところだ。
近視に老眼がいいブレーキになってくれている。
それがなければ、
スマートフォン中毒はさけられなかっただろうな。
怖い、怖い!
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