こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

石の上に3年

2016年10月22日 03時12分43秒 | 文芸
 最近、加西市が力を入れて取り組むウォーキング。健康維持に効果が顕著で、全国的な高齢化社会に不可欠なイベントになった。加西市も遅れまいと実に前向きだ。

『加西市まるごと三十コース』と銘打ち『加西ハイキングマップ』を発刊。年十回のプログラムで『加西風土記の里ウオーク』も実施中だ。集団検診でメタボ予備軍になったのをきっかけに参加。すぐ病みつきになった。

 これまでフラワーセンター、山下城跡、あびき湿原、歴史的な古井戸、後藤又兵衛の菩提寺『多聞寺』など巡るウオーキングと、実に有意義な「歩け歩け」が企画されている。

 加西に生まれ育ち六十八年。ウオーキングに参加して、ようやく気づいた。わがふるさと加西の広さと、地域のなにも知らなかった自分を。それをカバーしてくれるイベントがウオーキングだと、確信させられる。

 加西のはしからはしまで散策。増える知識も嬉しいが、なにより未知のふるさとがくれる感動、感激には返す言葉がない。

 あびき湿原もまるで知らなかった。県下最大級と聞かされてポカーン。そして、現地に入り完全に魅了された。目の前に広がる心癒される自然に希少種の昆虫や植物が生息する、ただただ目を奪われた。「持ち込まない持ち出さない」を原則に多くのボランティアの支援と協力が、湿地を育み次代に繋ぐのだ。

「ほんまにわが加西の凄さと魅力を知らずに生きてきたん今更ながら口惜しいわな」「お互い様でんがな。でもやっと知りましたやん」

 同年輩の参加者と、ふるさとを語り合う。お互い加西っ子、幸せな時間を共有した。

 次回は玉丘古墳公園と山伏峠だ。石の産地らしい石の文化を垣間見るチャンスをくれるウオーキングだ。これは見逃せない。

 ウオーキングに参加して三年目、やっと本物の加西っ子になれた気がする。年のせいか山登りはきつくなったが、平地はラクラクだ。

若い奴に年寄りの冷や水と言わせやしない。
コメント
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