こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

お米

2016年10月02日 03時28分54秒 | 文芸
「保有米、どうしはります?」
自家保有米の注文を取りに、
営農組合の青年がやってきた。

コメ作りを休止して3年目。
田圃を委託した営農組合から保有米を買っている。
とはいえ、1年目に30キロ袋5袋を購入したら、
3年目の今も自宅の保冷庫にまだ2袋残っている。
古古米になってしまった。
玄米だから、
そのたびに精米機にかけて炊飯する。
古古米といえど、それなりに美味な米だ。

「今年はええわ」
そう、残っているコメで十分足りる計算だ。
ただいま夫婦と娘の三人家族。
毎日1カップのコメで事足りている。

息子らが家にいたころは5カップ炊いても
追加で炊飯することがしょっちゅうだった。

コメの消費は嘘みたいに減ったのだ。

妻も私も年齢と健康を頭に、
コメを食べるのを控えめにしている。
娘は当然少食だ。

おかずはそれなりの量を作っても、
ご飯は敬遠気味が現実だ。

コメの消費量は全国的に見ても減る一方だが、
我が家の状態から見て、
さもありなんである。

自家米に保有米、
自分や営農が作ったコメは素性がわかるし
安心して食べられる。
それにうまい!
ごはんだけでおかずがいらないほどだ。

古古米のいまですら、うまさはそう変わらない。
炊飯の折に少し水加減を塩梅よくすれば、
炊きあがりは新米とそん色はない。
だのに、コメの出番はますます減るばかり。
血糖値やメタボ……やむを得ないのだが。

日本の農業の行く末が我が家の食事情からも推し量れる。
瑞穂の国、日本はどうなるのだろうか。
余計な心配をしてしまう昨今である。
コメント
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