難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

松島基地の戦闘機とNHKの字幕 #jimaku

2011年05月09日 21時19分55秒 | 東北地方太平洋沖地震
会議の帰り、「自衛隊松島基地の戦闘機が全部流された、高いんだよね、100億まで行かないけれどそれに近い、20機くらいでは、」と。

「トモダチ作戦で米軍が使ったのは68億円。」
「安いじゃん。」
確かに松島の飛行機1機分以下。
「日本の思いやり予算は年間1800億?」(1日5億円)
http://bit.ly/jADKhm


NHKが緊急時に字幕を付ける予算がないという。ざっと試算して17億円。そんなにいらない、2億円で出来るとも聞く。大相撲が中止されて相撲協会に払う放送権料が数億円ありそれが浮いているはずだ。

目で聴くテレビの年間予算が3千万円。けた違いだ。
NHKは緊急時、臨時ニュースの字幕制作を委託すればいい。無理に自社の大がかりな字幕制作体制を使わなくても出来る。

さっきの話しをした人が、
「報道番組制作部門に字幕担当をおけばいいんだと。映像と音声と字幕と一緒に作る体制にないから、字幕が遅れる。字幕は特別なものと思っているんだ。」
「そうだ、聴覚障害者向けと思っている。」

もやもやしたまま駅で別れた。
お金の使い方が違う。

ラビット 記



現在、遠野手前を走行中。

2011年05月08日 17時13分42秒 | 東北地方太平洋沖地震
8:50に盛岡駅前を大船渡を目指して出発した。
10:30現在、あと60kmの地点。

山あいの道を○○km/hで走る。
自衛隊の災害救援車両も追い越す。
八戸のミサイル連隊の車。
八戸も被災地だしミサイルと聞いてどこに打つミサイルかと複雑な心境。

桜がきれい。柳田男の遠野物語はこの近くだ。


ラビット 記

新しい耳マーク入り腕章

2011年05月07日 07時59分57秒 | 東北地方太平洋沖地震

前回の紙に透明テープで補強した耳マーク入り腕章を試作したが、ビニールで出来た腕章に紙を入れるだけで出来るのがあったので作ってみた。

何のマークかわからないので「耳」と「耳マーク」を付けてみた。
これで今日、明日の岩手県第二次支援活動に行く。

電車の中でも注目の的だ?!

ラビット 記

中途失聴・難聴者とメンタルヘルス

2011年05月04日 18時24分23秒 | 東北地方太平洋沖地震
「英国王のスピーチ」の言語療法家ライオネルの役割は、スピーチだけでなくて、メンタルのセラピーもあった。

クライアントとセラピストとの信頼関係が一番重要と思う。
信頼関係があるから、英国王は吃音のために抑圧された自分の生い立ちの体験をライオネルに話せたのだ。

どうやって信頼関係が築けたかは最初の30分を観ていないのでわからないが、治療の過程でライオネルの対応がそうしたのだろう。信頼感はすぐには出来ない。

第一次大戦後、ライオネルが言語療法を始める切っ掛けとなったサイコ・トラウマチック・ストレス・ディスオーダーPTSDで吃音になる戦争帰還兵が多かったという。
東日本大震災でも人に話せない被災体験がこれからいろいろな「症状」が生まれるだろう。
これが心のケアを重視されるゆえんだ。

ラビット 記
=== ウェブ - 「[難聴者]」に関する 1 件の新しい検索結果 ==
平成23年度 聴覚障害者のコミュニケーション教室
7 月 23 日(土). 1 時 30 分~4 時.
中途失聴・難聴者とメンタルヘルス.
心の健康を保つために、中途失聴・難聴者が日常生活で心がけることなどを、具体的 に学びます。
講師は精神保健福祉士。 社会福祉法人聴力障害者情報文化センター ...
http://www.tonancyo.org/comm/2011chirashi.pdf

「目で聴くテレビ」のFMラジオの手話/字幕放送 4/28

2011年05月04日 15時44分54秒 | 東北地方太平洋沖地震
ラジオの手話・字幕放送 4/28 #jimaku #syuwa_yobo #jishin
エフエム岩手「岩手県震災生活情報」:4/28(木)の放送分です。
情報内容は更新されている場合がありますのでご確認下
さい。 recorded on USTREAM. Other News...
http://www.ustream.tv/recorded/14425923


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[アクセシビリティ]に関するGoogle結果 20115月3日

2011年05月03日 15時01分18秒 | バリアフリー
=== ウェブ - 「[アクセシビリティ]」に関する 3 件の新しい検索結果 ===

アクセシビリティ - アクティブ・ニュース
アクティブなニュースを地域,目的,キーワードなどに応じて自動表示。また一部海外のニュースビデオも表示しています。
https://sites.google.com/site/activenewssite/web/web-2

「Web Accessibility Toolbar 2011」公開 | アクセシビリティBlog ...
株式会社ミツエーリンクスより、アクセシビリティBlog「「Web Accessibility Toolbar2011」公開」をお届けいたします。
http://accessibility.mitsue.co.jp/archives/000286.html

ウェブアクセシビリティ方針策定・公開の 手順書
る「ウェブアクセシビリティ方針」を策定し、文書化することを求めています。また、 策定したウェブアクセシビリティ方針をホームページ等で公開すること ... ウェブ アクセシビリティ方針とは、JIS X8341-3:2010に基づき、いつまでに、どの程度の アクセ ...
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/w_access/pdf/index_02_03.pdf

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シアターはるこば「カランの湯」5月9日は字幕付き公演!

2011年05月03日 11時38分16秒 | バリアフリー
シアターはるこばの始まり
 活動は2001年6月にアメリカ・ニューヨークで公演した松田正隆原作(岸田國士戯曲賞受賞作家)の「坂の上の家」のメンバーを母体に2005年からシアタ―はるこばをスタートしました。その当時、日本の作品というと日本の伝統文化に基づいた作品が殆どで、その当時のリアルタイムの日本人や日本社会を描いた作品はほとんど見られませんでした。
 そこでどうしても、日本人の今を伝えるオリジナル作品を作ろうと活動を始めました。ニューヨークでの公演は日本語と英語を織り交ぜて、字幕をつける事で人種のるつぼの様々な方に、楽しんで頂きました。
 今回、日本で公演するにあたり、日本語の字幕を使い、耳が聞こえない方でも、演劇というものを体験出来るようにして、今後、いかに様々な人達に提供できるかを考えて取り組んでいきたいと思っています。

調布市 せんがわ劇場
住所:〒182-0002 東京都調布市仙川町1-21-5 >>Googleマップで地図を表示
電話:03-3300-0611


チケット予約
公演日時
5/6(金) 19:30
5/8(日) 19:30
5/9(月) 11:00/15:00/19:30
公演日時、人数と代表者のフルネームを明記の上、メールかお電話にてご予約ください。
当日受付にてお名前を確認の上、チケットをお渡しいたします。

前売り 学生 調布市民 ¥2800(学生証、免許証などの提示が必要です)
当日          ¥3500

*5/9(月)公演のみ字幕付き
耳の不自由な方を先着120名様無料ご招待(要予約)


042-426-7239(留守番電話)
theaterharukoba@gmail.com
FAX番号042-426-7237です。
もしくは、こちらのページよりご予約ください。
http://bit.ly/mjV6ci


CMに字幕が付いた・・聴覚に障がいのある子どもたちに聞きました。

2011年05月03日 10時32分04秒 | 東北地方太平洋沖地震
■CMに字幕が付いた・・・・聴覚に障がいのある子どもたちに聞きました。
弊誌6月号(5月1日発売)で、「 特集 待ってた! 字幕放送トータル番組(本編+CM)」を掲載しました。

記事の構成です。PDFで記事を読んでいただけます。
◆子どもにも言わせて「ぜんぶ字幕を付けて!」
◆耳の日特集『なんくるないさぁ』 聴覚障がいのある子どもと親が見た“字幕番組と字幕CM”
◆キッズステーション文字サービス番組『おやこでクッキング』 座談会出席者全員「文字サービスは合格です!」
↓ 下記で記事PDFを公開
http://www.newww-media.co.jp/backnumber/201106/nm201106p16.pdf

さらに、CM字幕のスポンサーにも考えを聞いています。
◆スポンサー3社 東芝・ライオン・アートネイチャー 字幕付きCMに取り組んだ考え
・東芝 聴覚障がいのある従業員もCMの字幕制作に参加
・ライオン 「CM字幕データが局をまたいで利用できるか」(フジテレビ→日本テレビ)を検証
・アートネイチャー バリアのないやさしい社会づくりへCMの試み
↓ 下記で記事PDFを公開
http://www.newww-media.co.jp/backnumber/201106/nm201106p64.pdf

⇒CM字幕を付けるための放送局側のシステムに関して、いわば局の論理で進んできまいsた。しかし、視聴者国民の視点からいえば、テレビを楽しんでくれる子どもたちの意見は聞いていません。そこで、弊誌は子どもたちに聞いてみたのです。大人たち、どう受けとめますか。大人の器量、いや経営陣がが試されているのでは・・・・。

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月刊ニューメディア編集長  吉井 勇
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FAX 03-3545-5843
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国会中継に字幕放送も要求しないと

2011年05月02日 01時49分04秒 | 東北地方太平洋沖地震

休日だが国会で、震災第一次補正予算が審議されている。
復興予算の規模やその税源など国民や障害者の生活に直結する。障害者基本法改正案についても審議される。
災害特別委員会では、福島原発で外部電源遮断による冷却停止が起きていたことや、津波ではなく地震による外部電源停止が原因だったことなど重大事実が次々に暴露されている。

国会中継に字幕放送がないことには聴覚障害者が主権者としての権利を行使できない。障害者基本法改正案第四条は差別禁止条項もある。国会及び放送事業者には字幕放送が実施できるように努力して欲しい。

ラビット 記

被災難聴者へのピアサポートの事前研修(3)

2011年05月02日 00時28分03秒 | 東北地方太平洋沖地震

被災難聴者に、ピアサポートをする場合に、以下のようなケースがあったとしたらどう考えるか。

要約筆記者と補聴器技能関係者を伴って他県の難聴者が被災難聴者を訪問した。
やっと探し当てた難聴者に訪問の目的と同行者の紹介をする。
A.「今日は要約筆記の方と来ましたので、要約筆記でお話させてもらいます。」
B.「もう地震と津波があって2ヶ月経ちますがいかがお過ごしですか」
C.「何かお困りのことがありましたら、お伺いします」
D.「補聴器の電池も持っていますし、補聴器の調整もしてもらえますから。」

被災難聴者が初めて質問する。
「補聴器の電池切れそうなんです。これですけどありますか。」
要約筆記者が書く前に、補聴器技能者が答える。
「どれですか。ありますよ。これですね。」

被災難聴者が福祉サービスについて質問した。
「要約筆記って良いですね。でもこの辺で頼めるのかしら」
要約筆記者が早速説明する。
「要約筆記は聞こえない人のために文字で伝える方法で、この市でも派遣制度があります」

ピアサポートに来た難聴者はそのやり取りが分からないまま、時間も経ったので挨拶して辞した。

これは仮定の想定だが、何が問題なのか考えたい。
補聴器技能者も要約筆記者も健聴者なので被災難聴者の問いにすぐ反応して答えたことだろうか。
要約筆記者が質問を書かなかったことが問題か。
被災難聴者にコミュニケーションのサポートのない難聴者の状況を見せてしまったことは問題ではないだろうか。

ピササポートに入る前に、当事者の役割、同行支援者の役割をきちんと確認しておくことが大事だろう。
色々なケースに付いても事前にどう対応するか話しあっておく必要もある。

ラビット 記

被災難聴者へのピアサポートの事前研修(2)

2011年05月01日 23時56分36秒 | 東北地方太平洋沖地震

東京精神保健福祉士協会の災害ボランティア委員会の作成した「災害支援に出かける人のために・・・」というリーフレットは心理的サポートをする専門家だけでなく、私たち難聴者自身も学んでおく必要がある内容だ。2005年に作成されたもののようだ。#fukushi #311care #hinan #jishin

ラビット記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◯災害支援に出かける前に
 ●被害地についての情報を知る
 ●携帯すべきもの
 ●服装

◯被災者の特性
 ・精神の麻痺(ショック)
 ・無力感
 ・(死別、負傷・家財喪失等による)悲嘆
 ・(援助の遅れ・情報の混乱等による)怒り
 ・(自分だけが生き残ったこと・適切に振る舞えなかったことなどによる)罪責
 ・ストレス反応〈些細なことでのイライラ・不眠・フラッシュバック〉

◯被災者への対応
 ●支援場面で気をつけること
 ・心のケアをすることを全面に出さない。
 ・その場で役に立ちそうなことをする(掃除・話し相手等)
 ・不合理と思えることも対象者の思いを大事に援助する
 ・適切な話の聞き方をする

〈話の聞き方〉
 ・話を妨げず聞き役に徹する
 ・対象者のニーズを読み取る
 ・善悪の判断や批判をしない
 ・感情を抑えず話をさせる

 ●怒り・悲しみへの対応
弁解せずにじっくりと話を聞き、相手の感情が一端出尽くした後に「お気持はわかりました」と言って、相手が落ち着いているようなら具体的な話に入る。
「それは辛いですよね」「本当に辛かったでしょうね」というように悲しみの感情を受け止め、そばにいてあげる。
 参考文献:デビット・ロモ 1955「災害と心のケア」

◯援助者のセルフケア
 ●必ず休みを取る
 ・オーバーワークになる
 自分自身が疲れを感じなくなる
 〈対処法〉
 ・深呼吸・体操などでリラックスする
 ・ティータイムを取る
 ・楽しみを見つけ気分転換する
 ・睡眠・栄養を十分にとる

 ●仲間を作る
 ・ペアで行動する
 ・客観的に見る目を持つため
  仲間が無理をしていないか
  声を掛け合うことが大切
 ●その日の活動を仲間と振り返る時間を持つ
 ・感じたことを語り合う
 ・情報を共有する
 ・共感とアドバイス 

※心理的回復のプロセス(省略)


被災難聴者へのピアサポートの事前研修(1)

2011年05月01日 00時39分29秒 | 東北地方太平洋沖地震

被災地の難聴者に対して、難聴者がピアサポートする重要性が指摘されている。
確かに、コミュニケーション疎外とその心理的な影響、蓄積された屈折した感情や精神的な問題は同じ障がいを持つものがよく理解できる。
しかし、だからと言って難聴者が誰でもどういう時でもピアサポートできるということではない。

難聴という障害は他人に分かりにくい障害であると同時に自分で覚知できにくい障害でもある。
難聴は聞こえない、聞きにくいという障害、周囲の人や社会との関係性が築けなくなる障害、この二つが周囲に理解されにくいという障害という特徴がある。

被災難聴者に対してピアサポートするには、このことが難聴者の社会参加、難聴者の心理、精神にどのような影響をおよぼすのか、自身の体験だけではなく、広く様々な難聴者の経験を踏まえて理解しなければ、相手の状況に応じたサポートが出来ない。
出来ないとは言い過ぎかもしれないが、被災難聴者は未曽有の大震災でいまなお生活の面でも心理的にも極限状態にあることを考えれば心して置かなければならないだろう。

ラビット 記