M子さん(大人):
少し前に電子ピアノを新しく買い替えました。
素敵な白いピアノです!
何種類もの音色が出たり、キーチェンジできたり、録音できたりと、楽しい機能が色々あるんですが、使い方がよくわからないので、いつもスイッチを入れてすぐ表示される「アップライトピアノ」で弾いているだけです…と言うので、ピアノの機能が使いこなせるようになるまで、しばらくの間ヒバリがM子さんのお宅までレッスンに伺うことにしました。
「今日はこの曲を弾いてみました」とM子さんが楽譜を開いたのは「コロブチカ」というロシア民謡です。
「前回『悲しき天使』をレッスンしていただいて、元の曲はロシア民謡と知りました。ロシア民謡っていいなあ、と思って本をみたら、この曲がロシア民謡と書いてあったので…弾いてみたら楽しかったです。何か親しみやすくて」
とM子さんが言ってる「コロブチカ」。
タイトルを聞いただけではピンとこないかもしれませんが、「テトリス」のBGMの曲だよ!と言えば、「あの曲か!」とわかる人、多いんでは。
「これ、『テトリス』っていうゲームに使われてるんですよ!お孫さんに言えば、ぜったい知ってます。コレ弾けるおばあちゃんって最高ですよ〜」
「あらー、そうなんですか?今度、孫に聞いてみます!」
M子さんは、忘れないようにと楽譜に「テトリス」と書き込みました。
M子さんの使っている楽譜は、メロディーとコードネームだけの「リードシート楽譜」です。
コロブチカはコードをジャーンと押さえるだけの伴奏で弾いていたので、
「伴奏を少し変えましょう」と、2ビートの ブンチャ、ブンチャ、という軽快なリズムにしました。
そして音色は、ちょっとロシアっぽい感じをねらって、ハープシコードの音で弾いてみたら大成功!
ロシアのバラライカみたいな民族楽器っぽい音になり、弾むリズムで、すっかりテトリスになりました!
「すごいですね、まるで違う曲みたい」
M子さんも大喜びです。上手に弾けて、とっても楽しく仕上がりました。
ぜひお孫さんに聞かせてあげてください。
尊敬されますよ〜