ドクター(大人:男性)
発表会に弾く「悲愴・第2楽章」が順調に進んでいるので、余暇に(?)「月光」第一楽章も練習し始めています。
全曲を通して、左手がベース音を保持し、右手で三連符を刻み続ける…
これだけのシンプルな動きだけで曲が流れていくのに、何故か胸を打つ凛とした美しさにあふれているのは、移ろいゆく和音の絶妙な変化のためでしょうか。
大がかりな山場や派手なテクニックは使われていませんが、その分、演奏者の表現力と、その表現のためのテクニックが要求されます。
左手のベースは、曲の和声感を表す大事な部分なので、これを丁寧にダイナミクスつけながら弾きます。
右手は、三連符の伴奏とソプラノ(ほぼ5の指と4の指=小指と薬指のみ)、2つのパートを弾き分けていきます。
バスは深みのある音、メロディーはくっきりと際立たせて、分散和音の伴奏は柔らかに…それぞれの音色を弾き分けていくのはなかなか大変ですが、出来た時には、大変美しい絵画を見ているような奥行きのあるサウンドになります。
ドクター右手2つのパートの弾き分け、とてもきれいになってきました。
今年の「中秋の名月」は10月1日だそうです。
ヒバリ教室では、このところ偶然にも月にちなんだ曲が次々と奏でられています。
フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(ワルツ)、同じくフライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(ボサノヴァ)、そしてドクターの月光。
名月を眺めながら「月の曲」を奏でるのも、また一興かと。
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