goo blog サービス終了のお知らせ 

HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

上手だから、何度も練習するよ

2020年09月09日 | 音符・楽譜・テクニック

上の、タイトルの言葉。

「なんか変じゃないの?」と思われますでしょうか。

「下手だから」練習するんじゃないの? 「上手だから」練習って、タイプミスじゃない?

いいえ、間違いじゃありません。

上手に弾ける曲( 部分 )は、楽しいから何度でも弾く。

結果、もっと上手になる。

逆に、まだ下手な曲( 部分 )は、弾きたくない。(弾き方がわからない。)

だから、いつまでもうまくならない。

年齢が低ければ低いほど、こういう傾向があります。

私のブログにも、何度となく そのエピソードが登場しています。

例)

ドレミの歌 ぜんぶ一人で

私自身、「ピアノのおけいこ」に通っていた子どもの頃は、先生の課題はほとんどやらず、勝手に自分の好きな曲ばっかり弾いて遊んでいたので、「練習しない子ども」の気持ちはよく覚えています。…っていうか、大人になった今だって、新曲を地道に練習してる最中に ふと気晴らしに(1曲だけ…)と他の曲や即興とか弾いたら、すっかり楽しくなって次から次へと弾き続け、あっという間に1時間ぐらい経ってしまって「ハッ!また遊んでしまった…」と気がつく、なんてことはよくあります。

そう、みんな、上手なのは楽しいのよ!

上手な楽しい曲を弾くのはいいことだ。

どんどん弾きましょう。

そしたら、ますます上手になりますよ。

ママやパパも、「上手になったのはもういいから、下手なのを練習しなさい」なんてヤボなことを言わず、「上手だねー」と、楽しい気持ちを分かち合ってください。

楽しい気持ちは連鎖して、みんなが楽しいです。

小さいお子さんや入門レベルくらいなら、こんな感じでも充分上達していけると思います。

弾けない曲や難しい所を、練習したり努力したりして克服していくというのは、また別の、大変知的で大人な作業で、これはこれでまた大きな楽しみですし、そこまで行けば、ピアノの本当の楽しさがわかってきます。

しかし、一人でこういう練習ができるようになるまでには、個人差があります。

それまでは、レッスンで8割方弾けるくらいまでに指導し、残りの2割、具体的には「仕上げの反復練習の部分」をおうちでやってくる、という感じで進めています。

なので、お家では

1. 子どもが弾く。(80パーセントの出来)

2. →「上手だね〜」と褒める。

3. →子どもが自信を持って何度も弾く。

4. →   2.と3.を何度もくりかえす。

5. →100パーセントの出来になる。 

以上が正しい対応となりますので、よろしくお願いします。

HP  ピアノのすすめ・PLAY AND PLAY

 


Mちゃん ソは空色、ラはむらさき🎵

2020年09月09日 | レッスン日記(幼児)

Mちゃん(年長):

新しく始めている「うたえる!ひける!ピアノ曲集1」の楽譜。

ピアノの前に座るとすぐに、「練習してきた!」と「ゆかいなまきば」のページを開きました。

「へー、すごいね。どれどれ、弾いてみて?!」

「うん!」

Mちゃんは嬉しそうにうなずいて弾き始めました。

 ♪ドドドソ ララソ、ミミレレドー …

元気よく楽しそうに弾いてます。

練習してきて自信があるからだね。

「すっごく上手になったねえ!」

「うん!」

「先生も一緒に弾いていい?」

「うん!」

先生の伴奏を合わせてもう一度。

「ねえ、上手だから、もっと何回も弾こうよ。ほら、ここに、歌の言葉が書いてあるじゃない?」と先生が指さしたのは、見開きページに書いてある歌詞です。

「ほら、この歌、6番まであるんだよ。『いちろうさんのまきばで〜』『じろうさんのまきばで〜』『さぶろうさんのまきばで〜』…って、6番まで!これ、全部弾こうよ」

「うん!」

先生との連弾で、賑やかに6番までの大合奏です。

「うわー、うまく弾けたねえ。なんか、6回も弾いてるうちに、もっと上手になっちゃったねえ」

いっぱい褒められて、Mちゃんは嬉しそうです。

ソファーで見ていたママが、びっくりしたように

「いつ練習してたの?!」と言うので、先生もびっくり。

ママも知らなかったんだ?!

どうやら、Mちゃん、一人でお留守番していた時に練習したらしい。

まだ保育園なのに、一人で練習するなんて、Mちゃんすごいね。

そういえば、先週、新しく出てきた「左手のソ」と「左手のラ」の音符に、「よく分かるように色を塗っておこうよ」と Mちゃんに塗ってもらっていたのでした。

ソ=空色、ラ=むらさき

色塗りが大好きなMちゃんに、これがとても効果があったのかも。

音符にきれいな色がついて、新しい音も分かりやすくて、それに前に習って何度も歌った、よく知っている歌。

だから、一人でも弾ける自信につながったのかもしれないね。

そこで、先生は次に「アルプスいちまんじゃく」の歌を選び、左手の音符だけ、Mちゃんに色を塗ってもらいました。

ソ=空色 ラ=むらさき シ=ピンク ド=赤

さあ、これで上手に弾けそうだね。

「また、おうちで練習してきてね」ということに。

Mちゃん、きっとがんばって練習してきてくれるよ。

ん? もしかしたら、この調子でもっとやれるかも?

そこで「この歌、知ってる?歌ってみよう」と「ふしぎなポケット」の歌のページを開き、Mちゃんと一緒に歌いました。

「この歌も、左手の音符に、おうちで色塗ってみて。もし弾けたら、弾いてみてね」と言って、「アルプスいちまんじゃく」と「ふしぎなポケット」のページに付せんを貼り、本を閉じてもページがわかるようにして、Mちゃんに渡しました。

さあ、「音符色塗り作戦」、うまくいくかなあ。

 HP  ピアノのすすめ・PLAY AND PLAY