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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Nちゃんボサノヴァのノリつかんでるね

2020年09月26日 | コード奏法

Nちゃん(高1):

「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」のボサノヴァバージョンを練習しています。

クラシックピアノと違って、ポピュラーピアノには色々独特な弾き方やノリがあります。

その中でもボサノヴァは、特にニュアンスの難しい曲種で、そのリズムのノリは独特。

たとえば、大体のポピュラー音楽のリズムパターンは1小節単位ですが、ボサノヴァのリズムは2小節単位なので、より複雑です。

一応、ボサノヴァもラテン曲の中のひとつですが、ラテン曲の大体が民族色強く、「南の国の音楽」という「熱さ」みたいなものを秘めているのに比べ、ボサノヴァからは、むしろクールで都会的、言ってみれば「大人っぽい」という印象さえ受けますね。

Nちゃんは高校生になったばかりですが、この大人っぽいボサノヴァのノリをすでに会得していて、ゆったりとうまーくリズムを作っています。

弾いている姿は本当に気持ちよさそうで、リズムに乗って身体が揺れてくるのが見て取れます。

高校生になって、急激に大人っぽい表現ができるようになってきた…

これからは、ただ手がよく動くとか、難しい曲が弾けるだけじゃなく、ニュアンスのある曲も弾けそう。どんどんいろんな曲を弾いていってほしいです。

アドリブの部分もほとんど弾けてきた。コンプリートまで、あと一息だね!

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ドラマチックな演奏は指揮者になったつもりで

2020年09月26日 | クラシック曲

Tさん(大人・男性):

ベートーヴェンの「悲愴」第一楽章に取り組んでいます。

会社のお仕事がとても忙しく、なかなかピアノの練習時間が取れないのが悩みです。

発表会まで後2ヶ月。「本当なら、今頃曲が出来上がって、スピードを上げていく時期なのに…」と嘆いています。

いくらでもピアノを弾いていていい身分の音大生とかならいざ知らず、社会人の人がピアノの練習時間を捻出するのはほんとに大変ですよね。

だけど嘆いていてもしょうがない。出来ることを積み重ねていこう。

ということで、今日は曲の最後、楽譜でいえば最後の3段分だけを集中してレッスンすることにしました。

直前まで嵐のように激しく何度もとどろいた和音がグワァァ〜ン!と炸裂し、全力を出し切ったことを告げる…  レッスンはその続きからです。

しばしの静寂の後、燃え尽きたかと思われた灰の中から(?)かすかに浮かび上がってきたのは、曲冒頭の序奏の片鱗。

1フレーズごとに、そのメロディーははっきりとした形をとり、色彩を加え、力を増してきます。

そして見よ、終わったと思っていた第一主題が再び現れてくる。

第一主題は、むくむくと膨れ上がる竜巻のように急激な勢いでクレッシェンドで駆け上がり、雷鳴のような和音を、これでもかとばかり連続させて終わります。

こんな感じかな。

TさんにはTさんのイメージがあるでしょうし、みんなもご自身のイメージを膨らませてみてくださいね。

イメージは人それぞれですが、それをピアノで表現するのには、楽譜に書いているf (フォルテ)やp (ピアノ)を守ってるだけじゃダメです。

「おんなじリズムのフレーズが、だんだん音程を高くしながら3回続いてる。『もっと、もっと』とか『こんなに、こんなに』とかいう心の声がほとばしるように、1回目より2回目、2回目より3回目、と音量を上げて」

「アレグロで出てきた主題は、音量を押さえたp (ピアノ)から終局へ向かってぐんぐんクレッシェンド、ティンパニのトレモロがダダダダダ〜っとボリュームを上げていく感じで」

「最後にff(フォルテシモ)がついてるけど、ただ強く、と思って弾くんじゃなく、オーケストラ全員が一斉にトゥッティで響かせてるのをイメージして弾いて。指揮者が力いっぱいタクトを振り下ろす。弦楽器群、全員が弓を振りかぶってグワン!管楽器群、呼吸を一つにしてパァン!シンバル、ジャン!自分が指揮者になったつもりで」

こんな風にイメージして、この3段をTさんに弾いてもらったら、最初に弾いた時とははっきりと違う迫力あるサウンドになりました。

Tさん自身も「オーケストラの演奏みたいですね!」と、ご自身の音が鮮やかに変わったことを実感してくれたみたいでよかったです。

みんなも「オーケストラの指揮者になった気持ちで」弾いてみたら、ちゃんとそういう音になりますよ。試してみてね。

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Sちゃん 暗譜力の秘密は

2020年09月26日 | レッスン日記(小中高生)

Sちゃん(高2):

「ラプソディ・イン・ブルー」だいぶ進んできた感じです。

「まだ最後の方は出来てないんですが…」と自信なさげなので

「じゃ、終わりの方の新しいページの所を先にやる?」と聞いたのですが、一応最初からやってみます、とのことなので、まずは最初から聞かせてもらうことにしました。

「ラプソディ・イン・ブルー」は、20世紀にアメリカの作曲家ガーシュウィンが作った曲です。

シンフォニック・ジャズと言われていて、クラシックとジャズの要素が両方入り混じってるため、転調、転リズム、臨時記号満載の、めちゃくちゃややこしい楽譜。

Sちゃんは譜面台に楽譜を広げていますが、冒頭から全然楽譜を見ずに弾いていきます。

1ページ、2ページ、3ページ、4ページ…

「ここまでです」

なーんだー、ほとんど最後まで出来てるじゃない。

驚くのは、これだけの複雑な楽譜なのに、一度も顔を上げることなくヒタと目を手元に落としたまま弾いてるということ。

こんなに暗譜で弾けるなんて、ずいぶんたくさん練習したんだね。感心感心。

でも、Sちゃんの暗譜力の理由は、それだけではないとヒバリ先生はにらんでいます。

曲を覚えるというのは、ただただ手が慣れるまで繰り返す、というのではありません。その曲の構成やコードの流れなどを素早くキャッチし、次はどうつながるか、ということを予想して、先へ先へと機転をきかす、ということも、早く曲の内容をつかむコツです。

Sちゃんは、長くピアノをやってる間に、無意識のうちにそういう「機転」を働かすことも出来るようになってきてると思います。

それが証拠に、「ここまで出来てるんだから、最後まで弾いてごらんよ。一番最後のジャン!ジャン!ジャン!の所なんか、すぐできそうだよ。」と先生から言われ、楽譜を見て最後の4連続和音を弾いてみたSちゃん、

「ヤマカンで弾いたね?!Gコードの連続だからって、全部同じ和音とは限らないよ!」と たちまち見破られてしまったのでした。(笑)

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Rくん元気いっぱい

2020年09月26日 | レッスン日記(幼児)

Rくん(年長組):

♪ ピンポ〜ン が鳴って玄関に出てみたら、元気いっぱい、、ニコニコ顔のRくんがママと一緒に入ってきました。

「今日は見に来てほしいっていうので…私も入っていていいですか?」とママ。

なんと、あのシャイなRくんが「見に来て」とママを誘ったというのです。

今までは、絶対人前で弾いたりせず、パパやママも「見てちゃダメー」だったRくんなのに。

ピアノを始めて半年、上手に弾けるようになって自信がついてきたのでしょうか。

「さあ、じゃ何からやろうかな?ピアノから?」と先生。

「うん!」Rくんが「こどもの歌で楽しいレッスン うたえる!ひける!ピアノ曲集1 - ヒバリ教室ピアノ日記♪」を広げて、得意なレパートリーを次々弾いていきます。「アルプスいちまんじゃく」、「ふしぎなポケット」、「10人のインディアン」。

得意な曲はスピードを上げて、右手と左手の置き換えもサッと素早く!

前に弾いて花丸をもらった曲でも、だんだんスピードアップしたり、リズミカルに手を変えたり、と課題をレベルアップしていけば、新しいスリルが生まれて盛り上がります。

「『てをたたきましょう』はどうかな?知ってる?」と先生がピアノを弾き始めました。

「こんなの、保育園でやってるよ!」

Rくんは、先生のピアノに合わせて大きな声で歌い始めました。

「音符を見てリズム打ちしてみよう」

八分音符がいっぱい入ったリズム譜、手拍子で叩きます。

「じゃ、今度は膝の上で、右手で弾く音符は右手、左手で弾く音符は左手で叩くよ」

メロディーが右手、左手と受け渡されているので、八分音符だらけのリズムを右手、左手と間違えないように叩くのはスリル満点、大興奮です。

大笑いしながらリズム打ちを終わり、ピアノでメロディーを弾きます。

大好きな「ビッグベンのかね」も忘れずに。

ピアノの後は、リズム譜カードを並べてリズム打ち。

さっきの興奮リズム打ちを思い出したので、このカードも符尾を上向けに置いたり下向けに置いたりして「上向けは右手、下向けは左手だよ!」と新たなドキドキを仕込みます。

大興奮でリズム打ちゲームをやっていると、次の時間のSちゃん(高2)が来ました。

Rくんとは初対面なので、お互いを紹介しました。

「かわいーい」と言われて、Rくんは大テレで半分顔を隠しながらも「こんにちは!こんにちは!」とご挨拶しました。

春にヒバリ教室に入った頃は、シャイで何をするにも気遅れが先に立っていたRくん、今ではすっかり教室にもなじみ、チャレンジ精神旺盛です。

来週もまた、面白いこと見つけようね!

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