午後…今日レッスンに来る予定のCちゃん(小3)から、先生のスマホにLINE電話がかかってきました。
「あのね、今日、美女と野獣の練習やるでしょ。楽器のやり方とか、決まった?」
Cちゃんは、クリスマス発表会で「美女と野獣」の曲のパーカッションをやってね、と先生から言われているのです。
「大体は決まってるけど、まだ細かいことはやりながら考えるとこもあるよ」
「そうでしょ。それも考えなきゃいけないし、あと一人で弾くピアノもやるでしょ。そしたら30分じゃ足りないから、もっと早く行ってもいい?」
なんと、3年生のCちゃん、レッスン時間拡大希望の電話なのでした。
「いいよ。じゃLちゃんが5時に来るから、4時15分くらいに来てくれる?」
「うん、いいよ。じゃあね」
そして4時15分、Cちゃんが来た時、先生は言いました。
「あのね、さっき、Lちゃんのママからきいたんだけど、今日、Lちゃんのお誕生日なんだって。だから、5時にLちゃんが来たら『\(^o^)/ハッピーバースデー🎵』ってサプライズやってあげようよ」
「へー、いいよ。」
それから「美女と野獣」のパーカッション練習が始まりました。ピアノの周りに鉄琴、スタンドシンバル、ウインドチャイムを並べ、エレクトーンに録音しておいた「練習用音源」に合わせて 打楽器パートを演奏します。
鉄琴のマレットやスタンドシンバルのばちを素早く持ち替えながら、Cちゃんは大奮闘。時々ウィンドチャイムも鳴らします。
まだ3年生なのに、すごい意欲だなあ。わざわざ電話してまで早く来て練習なんて…と思っていたら、スマホのLINEが鳴りました。
見たら、Mちゃん(小5)からです。「練習の様子→」と、動画を送ってくれたのでした。Mちゃんがピアノに向かって、この間から習い始めた「エリーゼのために」を弾いている自撮り動画。びっくりするぐらい上手にになっています。
うちの生徒たち、みんな何て熱心なんだろう〜
Cちゃんがパーカッションの練習を終え、ソロ曲のソナチネもレッスンして、5時になりました。
「あっ、もうLちゃん来るよ!」
「じゃ私が来てるのバレないように靴隠そう!」
Cちゃんは大急ぎで玄関の靴を隠し、両手にシンバルを構えてドアの影に隠れました。
「先生ピアノ弾いてね!」
「オッケー」
Lちゃんがピンポ〜ン🎵を鳴らします。
「来たっ!」
🎵ジャジャジャーン
🎵ハッピーバースデー トゥーユー〜 と盛大なお出迎え。Lちゃんはびっくり、「ありがとう」とにっこり笑いました。
「Cちゃん、Lちゃんのこと待ってたんだよ。これで帰れるね」
「うん。バイバーイ」
Cちゃんが帰ったあと、Lちゃんは自分の持ち曲「クシコスポスト」と「美女と野獣」のピアノをレッスンしました。
新しいアレンジでも、ちゃんときれいに弾いてくれて頼もしい。
CちゃんのパーカッションやMちゃんのキーボードと合わせる日が待ち遠しいです。
夜になって、「ヒバリ教室小学生女子」のグループLINEに、Lちゃんお誕生日おめでとう の可愛いスタンプが次々とはじけました。
みんなほんとにいい生徒、いい仲間だなー〜