あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

8月30日 Temple Basin

2016-09-01 | 最新雪情報
自分のホームはブロークンリバーだが、それ以外で一番好きなスキー場と聞かれたら迷わずここを選ぶ。
駐車場からスキー場まで歩いて約1時間、トレッキングのルートでもある。
こんな不便なスキー場は他にないだろう。
南アルプスという活断層の真上にあり、地形は急峻で迷路のように複雑。
滑る場所を間違えると崖で行き止まりということもある。
この国で一番ハードコアなスキー場だ。
この日は滑ることなく、お客さんと一緒にロッジまで歩き、昼ごはんをロッジで食べて帰ってきた。
お客さんは5日ほど滞在して、この国一番の観光列車、トランツアルパインで帰ってくる。
スキーブーツをトレッキングブーツに履き替え、青空の下トレッキングを楽しんだ。
ロッジでは嬉しい出会いがあった。
15年ほど前、雪崩管理の資格を取った時の仲間に再会した。
その時、満月の夜に二人でハイクアップをして滑った相方が、テンプルベイスンでスキーパトロールをしていた。
狭い業界なのでこういうことはたまにあるが、思いがけず嬉しい出会いがある時は自分が好い状態でいる証でもある。
満たされた気分で僕は山を下った。
スキーをしなかったが、こういう仕事もいいものだ。


テンプルベイスンに行く前に別のお客さんをポーターズまで送った。思わぬ絶景にちょっと休憩。


急ぐ旅ではないので、あちこちで止まりながら行く。ワイマカリリという川はマオリ語で冷たい水という意味だ。


テンプルベイスンは森林限界の上なので、そこに行く前に苔の森をちょっと散策。


そしてやってきたのがグッヅリフト。さすがにこれには乗りたくないな。知り合いは乗っちゃったらしいけど。


スキー場までは本格的なトレッキングコース。後ろから顔なじみのクラブメンバーが子供を背負ってやってきた。


国道を見下ろし、ちょっと休憩。


途中にはこんな滝もある。


急なジグザグの道を登りきると雪道になり、スキー場も見えてくる。


グッヅリフトのてっぺん、そこからロッジまでは3分ぐらい。雪の上ではキャスター付きのバッグなど使えないので担ぐのだ。


ここにはスキーのレンタルもあります。


一昨年だったか、一昨々年だったか、雪不足でオープンできなかった年もあったが、今年の雪のつき具合はまずまずと言ったところ。


ここの窓は写真を撮りたくなるんです。
コメント
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