あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

2024年7月18日 Porters

2024-07-19 | 最新雪情報
毎年のことながら雪不足で悩まされる。
温暖化という一言で片付けられる話ではないと思うのだが、簡単な理屈づけを人は望むものだ。
ポーターズはオープンして2週間近くになるが、雪不足のためオープンエリアは下部のゲレンデのみ。
そして基本的に山は岩山なので岩や小石が多い。
コース内でも小さな石は転がっており、スタッフが常に石を拾っている。
スタッフは仕事としてやっているが、常にそこで滑っているローカル達や他のお客さんも気づいたら石を拾いゲレンデ外に投げている。
みんなが力を合わせ雪が少ないなら少ないなりになんとかやっていこうという姿勢は、変わりつつある自然界の中で人間社会のあるべき方向性と見るのは考えすぎだろうか。
そういう難しい話は別として、小さいスキー場はローカルが盛り立てている感じが強く、そこが好きなのだ。
リフトは下部だけだが、親にもらった足がある。
リフト終点から1時間半ほど歩き、山頂でゆっくりと自分だけの時間を取る。
また再びこの場所に立てることに感謝の念を抱く。


今シーズン、スキーパトロールとして入ったヤサは、娘の白馬での同僚でありルームメイトでもある。
ヤサが持っているのは誰かが自作で作ったのだろう、ゲレンデで石ころを拾う道具。
日本ではこんな仕事はない、と笑う。


この時期ゲレンデ下部は日陰の中。人工降雪機があるというのは少雪時の強みだ。


歩き始めは日陰の中を黙々と歩く。


途中で日陰から日向へ。このあたりまで登ると雲に覆われたカンタベリー平野も見えてくる。


山頂までもう少し。


山頂は無風快晴。
こういう所に立つと自然の大きさと人間の小ささを実感する。
コメント
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