令和3年(2021)5月11日に事件発生から130年を迎えた大津事件。
この資料が6月6日まで展示されているとのことでしたので、大津市歴史博物館に行ってきました。
ここは、以前からニンテンドーDSを使った常設展示ガイドがあるので面白いのですが、今回DSを持って行くのを忘れてしまいました(大津事件は特別展なのでDSガイドはないです)。ちょっと残念、また行かねば。
さて、大津事件については以前に書いているので、そちらを参照してもらうとして、今回は展示についてです。
展示用に漫画も用意さていて、事件の概要がわかるようになっています。
主に、加害者である津田三蔵の資料が多いのは、やはり事件として司法が関わっていることの証拠ですし、130年といえば歴史の話になりますが、やはり明治は近代化された政治だったのだと改めて感じました。
展示では、
津田三蔵の志願書
三蔵の履歴書
や、事件のときに三蔵がニコライに斬りかかったサーベル
そして、ニコライの血を拭ったハンカチ
手当のときにニコライが座った座布団
サーベルを落とし、取り押さえられた三蔵の傷の報告書(サーベルの写真の矢印にある刃毀れは三蔵が斬られてついた物)
三蔵を取り押さえ時の人となった車夫のブロマイド
事件を聞いた旧彦根藩士青木平輔の短冊
などをじっくり観れます。
漫画の最後に、治療のために事件後にニコライが休息した店がロシア人の聖地になったとの話があり、今も昔も文化を問わずに聖地巡礼があったのは血生臭い事件のなかでちょっとクスッと笑うオチでした。