彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

特別展『ワダエミの衣装展~森羅万象in彦根城~』

2007年04月25日 | イベント
天秤櫓と西ノ丸三重櫓で5月下旬まで行われているワダエミさんの衣装展。

ワダエミさんといえば、映画『乱』でアカデミー賞を受賞されて世界的な衣装デザイナーとして有名ですよね。
そんなワダエミさんの衣装が、普段入る事ができない2ヶ所の建物で見る事ができるんです。

ところで皆さん、ワダエミさんが演出家・和田勉さんの奥様だってご存知でしたか?
それもワダエミさんが大学在学中の20歳の時にご結婚されたそうで、今年で50年になるそうです。
在学中は西洋画を学んでおられたワダエミさんが和田勉さんの誘いで勉さんの舞台の衣装を作られた事が最初だったそうです。

そんなワダエミさんの衣装展を覗いてみると・・・
まず、案内の方が、ワダエミさんの衣装かな?
って感じの衣装を着ておられて、雰囲気を醸し出しています。

最初に見て欲しいのは天秤櫓入り口近くにある『市民』という衣装群。
顔もないマネキンに『エディプス王』の舞台で使われた市民の衣装を着せているのですが、これが怖い!
どんな物語のどんな場面で使われたのかは分かりませんが、悪政に苦しんで恨みや苦しみが籠もっているように感じられました。
「衣装が語るとはこの事か・・・」と改めて知らされる瞬間でしたね。

ドラマ『里見八犬伝』で使われた衣装も、キャラの特色を掴んでいました。


西ノ丸三重櫓で特に注目したいのは『利休』
まずは、戦国初期が舞台の『里見八犬伝』と戦国末期(安土桃山時代)が舞台の『利休』での同じ戦国時代でありながら違いすぎる衣装の差に注目。
そして『利休』では、皆さんが知っている日本史の有名人の衣装になる訳ですが、そのイメージがピッタリなんです。
管理人が特に大好きな戦国武将“豊臣秀長”も衣装のイメージに合います、素晴らしいです。


衣装展といえば、「服が並んでいるだけで面白くないんじゃない?」と思う方も居られるかも知れませんが、一度覘く価値はありますよ。


期間は
天秤櫓が5月27日まで
西ノ丸三重櫓が5月30日までです。

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