王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

大阪知事 橋下氏当選 

2008-01-28 08:20:46 | 政治
大阪知事に橋下氏 38歳、現職で最年少 民主敗れる(朝日新聞) - goo ニュース

大阪府知事が与党系の橋下氏で決まったそうです。爺はTVを見ていなかったのですがほとんど「分殺?」開票後分単位で当確が打たれたようですね。

大阪の選挙事情など浜っ子の爺にわかる筈もありませんが記事を拾い読みすると:
得票数
橋下 徹    1832857票(得票率54.0%)
熊谷貞俊     999082票(得票率29.4%)
梅田章二     518563票(得票率15.3%)
その他2名

投票総数 合計 3392817票
有権者数 合計 6994848票

投票率は前回最低の40.49%から48.95%と8.46%上がったそうである。投票率の向上は全て橋下氏の票に流れた様だ。
事前調査では橋下氏は熊谷氏を10ポイントほどリードしているとの読みであった。
この10ポイントのリードが何に対してなのか語られないので判らないが(わははは)もし得票率の関してなら橋下対熊谷の結果は25ポイントとあるから予想の倍以上で想定の範囲を遥かに越えてしまった。
そこで視点を変えて二人の得票総数を比べるとこの結果はやはりダブルスコアに近い熊谷氏(民主党系)の負けに見える。

そうすると二人の得票差が10ポイント程という予想を考えると、結果から振り返れば;
橋下145万票対熊谷135万票の10ポイント差を予想していたと考える方が納得は行く。これなら接戦と呼べるし追い上げ次第で逆転も予想できる。ところが35万票程が橋下氏に流れたとも考えられる。 

地元で無いからわかりません。そのそも予想なるものが怪しかったのかも知れません。選挙に詳しい方がいたら教えてください。

さて結果からみれば民主党はぼろ負けである。小沢党首が「新テロ特措法」の議決をしないで熊谷氏の応援に出た事の短慮が蒸し返され批判されるであろう。
又お笑いタレント100万票といわれる地域の特性に合った知事候補者を立てられなかった人材の乏しさ、残り50%の有権者の中にいる無党派及び政治的無関心の人々を投票所に呼び寄せる政治的提言の魅力の無さも露呈した。

今回は野党2候補の得票を合わせても与党橋下氏を越えることが出来なかった。
落ち着いて考えれば衆議院で与党3分の2の優位、参議院で野党が3分の2の優位
は異常であって、50%前後の得票率では野党は与党に勝てないのである。そこで野党共闘をしっかり行い無党派層の人間を投票所に動員しないと与党には勝てない事がはっきりした。
しかし地方行政は「白い猫でも黒い猫でもねずみを取る猫が良いのであって、地方を活性化し合わせ5兆円の累積債務を消す目処をつける知事が良い知事なのだ」
橋下氏の手腕の前にビジョン(展望、視野、長期目標)に注目しましょう。

たまたま昨日朝TV「サンプロ」を見たら「揮発油税暫定税率の延長是か非か」について各党の政調会長の議論をやっていた。
民主党の直嶋政調会長の歯切れはもどかしいほど悪い。
与党と司会の田原氏に「2兆6千億円の税収不足はどうするか? 道路は作らないのか?」と迫られて明快な回答が出来なかった。
小沢氏の一存に政調会長他スタッフが辻褄あわせに奔走と皮肉られていたが事実なのであろう。
「延長を廃止すれば特定財源に風穴が開く。構造改革の端緒である。」「道路がどうしても要るなら道路特会の基礎部分の使い道まで踏み込んで優先順位をつける」「それでも不足なら08年度予算案の組み換えで対処する」「国会で議論して道路の優先順位を国民に明らかにして決める」とでも言い切れば褒めてあげたのに。

与党の「日切れ法案一括提案」の噴飯物の理由付けには共産党の小池政策委員長が
「従来は個別に提案し最後に強行採決していたものを参議院が野党多数になったものだから入り口の衆議院で飲めるものと飲めないものを抱き合わせ強行採決する事を企図している」と喝破していた。 お見事お見事!

直嶋氏の個人の力量の問題であろうかそれとも民主党の政策立案部門の能力の問題であろうか? 「揮発油暫定税率廃止」については最後までブレないでもらいたい


朝日新聞:
大阪府知事選は27日投開票され、自民党府連推薦、公明党府本部支持のタレントで弁護士の橋下徹氏(38)が、民主、社民、国民新の3党推薦の元大阪大大学院教授の熊谷貞俊氏(63)、共産党推薦、新社会党支持の弁護士の梅田章二氏(57)らを破り、初当選した。38歳での知事就任は現職では全国最年少。33年ぶりに国政の与野党第1党の対決構図となった選挙戦は橋下氏が知名度の高さに加え、自民、公明両党の支援に支えられ、昨年の参院選と大阪市長選で勝利した民主党の攻勢を抑えた。投票率は48.95%で過去最低の前回40.49%を8.46ポイント上回った。

 午後9時前に事務所に姿を見せた橋下氏は「責任の重さを感じている。大阪を変えるためにがんばっていきます」とあいさつし、支持者から盛大な拍手を浴びた。
(引用終わり)
コメント (4)
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