王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

薬害肝炎救済法が成立 

2008-01-11 19:42:38 | 政治
薬害肝炎救済法が成立 症状に応じた一律救済が実現(朝日新聞) - goo ニュース

今日午前参議院本会議で「薬害C型肝炎救済のための特別措置法」が全会一致で可決で成立しました。昼のTVで見ましたよ。

でも馬鹿な爺は思いました。衆参両院あるのに参院本会議で成立なら、直ちに衆院に送られて衆院本会議でも賛成多数で成立する事を確認する必要は無いのですかね
議運とやらで参院で成立すれば衆院での採決は必要ないとでも確認していたのでしょうか? 

さてそもそもここに至る経過は「舛添政府案」に患者側が一律救済を主張して拒否反応を示した事。その前後の「失われた年金データに対する福田総理のぶら下がり記者会見ーーーそうそれが公約ですかね?」という発言と併せ支持率が急落した為と言われている。

そうであるならば国民の願いが福田総理の心を動かした事になる。
そうでなければ最初から出来る事を「厚労省の幹部が値切って出たに過ぎない」
今回の立法で200名の訴訟団の患者さんとその予備軍?800名の患者さん約1000名が救われその費用は200億円と言われています。
なんと僅か陸上自衛隊のヘリコプター「アパッチ」の2機分の調達費用にもならないのですよ。

福田総理が「政治解決でなく議員立法にした結果」1000名は救われますが「血液製剤による感染者」約1万名の救済は当面積み残されました。
暮れのエントリーで書きましたが「血液製剤による感染者でカルテ等が無くて感染している人」1万人に福田総理は言及して「救済のため(200億円の10倍ですから)2000億円を当面赤字国債の発行で補い、来年度以降実施する行財政改革の経費節減で償却する。あわせて350万人に上る輸血や注射の打ちまわしで肝炎になった患者については高血圧、糖尿病と併せ国民病と認定し10年計画で半減(根絶でも良いが)を目指す。特に次代の子供を生む若い女性については対策を優先する」と政治的発言をすれば爺だって目頭がウルウルしたと思いますよ。
既存の予算のなかであっても少子高齢化対策予算だけでも1兆円」にも上るのですよ。

何度も書いていますが日本に金が無いわけではないのです。
使われるべき優先順位が間違っているのです。

爺からのお願いです。全国薬害患者訴訟団?の皆さん! この議員立法を第一歩として350万人国民肝炎救済運動に広げて行きましょう。
もう一度書きますが、金は大切ですが金は無いわけではありません。
どうしても金が無ければ「無利子の肝炎救済国債」を発行し金融機関に割り当てましょう。
こりもしないでまたぞろ「サブプライムローン」とやらを大量に組み込んだ米国債を買った日本の金融機関には丁度良いお灸ですよ。
ぜひ「C型肝炎訴訟団」の皆さんにもう一頑張りしてもらいたいと希望するものです。


朝日新聞:
薬害C型肝炎の被害者救済のための特別措置法が11日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。議員立法によって薬害被害者を救済するのは初めて。特定の血液製剤投与で感染した被害者には、症状に応じて1人4000万~1200万円の給付金が支払われる。15日には、政府と原告団が和解に向けた「基本合意書」を結ぶ予定で、提訴から5年に及んだ薬害C型肝炎訴訟はまもなく全面解決を迎える。

 特措法は前文で「政府は、甚大な被害が生じ、被害の拡大を防止し得なかった責任を認め、心からおわびすべきである」と、国の責任と謝罪を明記。「人道的観点から、投与の時期を問わず一律に救済しなければならない」とした(引用終わり)
コメント (3)
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八戸 3人死亡事件 長男逮捕

2008-01-11 06:05:33 | 社会
18歳長男 殺害認める 青森3人死亡 銃刀法違反で逮捕 (産経新聞) - goo ニュース

この事件の概要は昨日夜9時過ぎのNHKニュースでも流していました。
9日夜八戸の火災現場から母子3人の殺害死体が見つかりました。
行方不明の長男18歳を探していたところ、10日早朝八戸駅で発見。警官の職務質問に刃渡り25-6センチもあるサバイバルナイフを振り回して抵抗したそうです。警察官にも付近の人にも怪我が無かったのは不幸中の幸いでした。

殺害されたのは母親43歳と次男15歳長女13歳の三人です。報道では父親の事に言及しません(聞き落としたかも)から離婚したものと爺は思っています。
この長男は引きこもりの傾向が早くからあり現在も無職となっていますから中学を何とか卒業してあとは定職につかず家にいたのでしょうかね?
ナイフやモデルガンを集めるのが趣味であったとか。
両親が離婚だとすると5-6歳の頃かその前後でしょう。「父親に愛されなかった(父親像を掴めなかったと言っても良い)子供は自立出来ない」と言われます。
一方で母親は差をつけた意識は無いのだけど「下の小さい二人に目を向けざるを得ず、この長男は母親にも愛されない」との思いを抱いたのでしょう。
幼児期母親に愛されない子は「攻撃的になります」

この長男は引きこもりで自立出来ないのに、身内に暴力を振るうというひとつの典型をなしています。
次男は同級生に「自分は兄にナイフで殺されるかも」と語っていたそうです。
母親や妹にはどんな態度で有ったのでしょう?
数年前には灯油をまいて放火を図ったとの話もありましたよ。

この長男は肉体の病気では無いでしょうが精神面では(言葉を選ばなければいけませんが)きち○いと紙一重な部分が有ったのでないかと思うのです。

そうなると母親43歳が歯を食いしばって頑張って日々の生活を乗り越えてもどうにもならない所に来ていた様な気がします。
昨日は老老介護のエントリーで書きましたが「家族、地域、行政」が一体にならないとどうにもならない問題があり、この長男の問題もその一つでないかと考えてしまうのです。

江戸時代なら「親類預けとか町内預け」とかで仕事を世話してまじめに働いているか管理監督するといった所でしょう。
八戸の兄ちゃんも最寄の施設に収容して精神の治療兼自立の支援の様な事を考えないといけなかったと思います。

母親の必死の思いも幼い弟妹の夢と希望も壊されてしまいました。
亡くなった3人のご冥福をお祈りします          合掌

日本は腐っても鯛、金が無いわけではないのです。使うべき優先順位がも違っているのです。
家庭や家族そして地域の崩壊に歯止めをかけ安心して子育てできる国にする様、政治家の言動に目を配って行きましょう。


産経新聞:
青森県八戸市で9日夜、アパートの一室が焼け、首などに切り傷がある男女3人の遺体が見つかった事件で、青森県警は10日、3人をこの部屋に住む母子と確認。殺人事件と断定し、八戸署に捜査本部を設置した。同日早朝、行方が分からなくなっていた無職の長男(18)をJR八戸駅で発見、ナイフを振り回し抵抗したため銃刀法違反の現行犯で逮捕した。調べに対し、3人の殺害を認める供述をしているという。捜査本部は動機などを追及する。
 調べでは、遺体は部屋に住む女性(43)と中学生の二男(15)、長女(13)。
 女性方は長男と4人暮らし。3人は居間で、敷布団の上に川の字のように並んであおむけの状態で見つかった。いずれも普段着で、女性は首や腹などに傷があり、子供2人は首に切り傷があった。火災による損傷はほとんどなかった。捜査本部は司法解剖して死因を調べる。

 長男は10日早朝、八戸駅で職務質問を受けると、駅の外に逃走。持っていたサバイバルナイフ(刃渡り約25センチ)を振り回したため、署員が取り押さえた。ナイフを数本持っていたという。(引用終わり)
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