今日、RX-7が引き取られていった。
RX-7は憧れの車の一台だった。
お隣の息子さんが、この車に乗っていた。
3年ほど前、子供ができたから手放すという。
すでに車検切れになっていた。
2年間だけ乗るつもりで、譲ってもらった。
自動車整備を済まして、工場から車を出す時には、相当興奮していたのを覚えている。
この歳で、真っ赤なスポーツカーを乗るのはチョッと恥ずかしかった。
「息子の車で・・・」と言ったこともあったかな。
発進加速は凄かった。
自分自身の制御が効かず、アクセルを強く踏み込むこともしばしばだった。
2年経った時、継続検査をストップした。
そこそこの小遣いをもらっていたけど、維持する余裕がなくなっていた。
ただ、手放すと後悔するような気がして、手元に置いておくことに。
それから1年4ヶ月。
給料が大幅ダウンになるので、もう一度車検を受けることが難しくなった。
もう、売るしかないな・・・
そう思っていた時に、バイク仲間の一人から話があった。
「親戚の若者が欲しがっているので、売る気があるなら・・・」と。
塗装は痛んでいたけど、気に入ってくれたみたい。
歳を聞くと、19歳だという。
譲るには、少し気になることがある。
古い車なので、故障によって維持費が嵩む可能性があること。
何より、スピードの出し過ぎによる事故が心配だ。
結局、親方から購入資金を借りれないということで、オジャンになった。
ツー友は、「すまない」と言ったが、本音は譲らなくて良かったと思っている。
初めて乗るような車じゃないですから・・・
そのツー友は、友達が車の買取りの仕事をしているので紹介すると言う。
今日、その方が査定に来た。
誠実そうな、感じのいい方だった。
高く売れるに越したことはないけど、欲張らず、この方に任せることにする。
希望金額ではないけれど、いつまでも路上駐車できないので提示金額でOKした。
一旦会社に帰って、夕方、仮ナンバーを持って引き取りにきた。
3年半の所有だったけど、引き取られていくのを見るのは寂しいものだ。
人との分かれに比べれば、悲しさが伴わないだけましかもしれない。
すぐに、オークションにかけられるはず。
車好きのオーナーのもとにいって、大事に乗って欲しいです。