今朝は天気が良くないので、部屋で音楽を聴きます。
メインスピーカーの「リディーマー」で再生しますが、何故か音楽が楽しくありません。
スーパーツイーターを追加したのに、高域の伸びに不満があるからでしょうか。
天候か、気分のせいか分かりませんが、特に音楽に没頭できないのです。
10年ほど前に、スピーカーユニットの取付ネジを増し締めしたことを思い出しました。
よーく考えれば、それ以降に音楽再生で不満が出てきたように思うのです。
当時の記事に「長年の使用による振動で、スピーカーを取り付けているネジが緩んでくる。これを増し締めすることで本来の音が再生できる」とありました。
なるほどと思ってネジを見ると、緩んでいてしっかりと締めました。
カッチリした音になり、これが本来の音だと信じて十数年間使ってきたのです。
最近、ゴルフを再開しましたが、クラブを持つ手には力を入れすぎず、腕や体も力を抜いてスイングすることを知りました。
いわゆる脱力のスイングで、ヘッドスピードを上げられるのです。
まだ自分の物にはできていませんが、理論は理解しています。
テニスでも脱力してラケットを振ると、これまでより調子がいいのです。
サテライトSP
ウーハー
そんな体験から、スピーカーもガチガチに締め付けないで、多少のゆとりがある方が良い響きになるのでは?と思ったのです。
昔はスピーカーやアンプに重しを置くと良いとされていましたが・・・。
実際にやってみると、押さえつけられたような潤いのない音になりました。
早速、スピーカーの取付ネジをほんの少し(3度位)緩めました。
あっと驚くほどの結果となりました。
押さえつけられていた音が解放されたように、のびのびと鳴ります。
ボーカルは潤いを帯びて気持ちよく耳に入ってきます。
古いモノラル録音のマリアカラスのオペラでは、天に向けて抜けるような歌声が再生できました。
ジャズもクラシックも音楽が心に響き、ず~っと聴いていたくなりました。
今まで何ともったいない音楽鑑賞をしていたのでしょうか。
今日、間違いに気づいたことを喜ぶことにします。
オーディオは奥が深いなぁとあらためて感じています。
スピーカーユニットを増し締めしている方は少ないかと思いますが、もし実行されていたら締め付けトルクの確認をお勧めします。