塚野鉱泉を後にして、
いよいよ「長湯温泉」に入った。
長湯温泉には「道の駅」が数年前にできたので
車中泊での旅行者には、大変ありがたい。
「温泉地+道の駅」これはなくてはならない組み合わせだと思う。
この建物が「道の駅 ながゆ」
ここの観光案内で、長湯温泉の温泉施設のことは、なんでも聞ける。
着いてすぐに、かわいい猫ちゃんがお出迎え
これまで、このブログで取り上げた「温泉地の猫の中では一番の器量よし?」
飼い猫のようだが、妙に人懐っこくて・・
しばらく、この猫ちゃんと遊んでから、長湯の街探索に出ることにした。
長湯温泉の街並みは・・
このように、素朴な田舎街です・・
ここでは、上の写真にある「おがた食堂」で我々はよく食事をする。
前回は「チャンポン」を食べたが、野菜や魚貝類たっぷりのGOOD!!なお味
今回は「かつ丼定食」を食べたら、かつ丼も美味しいが、あさりの味噌汁付きで
この あさりの鮮度のいいこと~!! ますます「おがた食堂」のファンになる。
「おがた鮮魚店」が経営している食堂で、さすが魚貝類の鮮度がいい~のです。
今夜、入浴に利用させてもらう「かどや旅館」
「やらぎの宿 かどやRe」を下見に行った。
なかなかおしゃれな旅館ではないか。
創業80年の老舗旅館らしい。
温泉街の小道の角にあるから「かどや」かな?
下見も終わり
いよいよ 夜になり出かけた。
玄関に入ると、やはり落ち着いた雰囲気のきれいでこじんまりした旅館だった。
女湯の内湯は
男湯の内湯からは続きに、
広い混浴露天風呂に行ける開き戸があるらしいが、
女湯の内湯には、それがなかった。 残念・・
宿泊客は「貸切でこの露天風呂」を使えるのだろう。
小さい女湯の内湯だったが、観葉植物がうまくおいてあり
こぎれいでセンスがよかった。
長湯温泉は、独特の黄土色の湯だから、
これまで、いろいろ入った施設は、
残念ながら、薄汚れて見える浴室が多かったが・・
「やすらぎの宿 かどやRe」は、
さすが「老舗旅館のセンスのよさ・清潔さ」が感じられる浴室。
ここは、外来湯は大人300円だが、
今回は
★「奥豊後温泉文化伝」(長湯・久住・竹田・荻)という温泉クーポン券付の
小冊子を利用して200円での入湯になった。(一人当たり100円の割引)
この小冊子は「道の駅ながゆ」に置いてあり、100円で販売している。
ほか いくつかの長湯の温泉旅館にも置いてあるらしい。
※平成24年10月31日まで有効の入浴割引券がついている。
長湯温泉に向かう途中、
「塚野鉱泉」に行くことになった。
山間にある塚野鉱泉
町の駐車場に着くと、なにやらにぎやかだ。
5月でもないのに「こいのぼり」の吹流しが上がっている。
何かの祭りをしているようだ。
この「塚野鉱泉」には、2009年に一度、入ったことがある。
「いかにも効能がありそうな鉱泉」だった記憶があるが、
あの時は、
入浴施設のすぐ裏山にある「塚野霊泉」(飲泉所もある)を見学し忘れて
入浴が終わると、そのまま帰ってしまったという苦い思い出がある。
そんなこともあった地なので
今回は最初に
まず共同湯の裏の「飲泉所がある塚野霊泉」に行くことにした。
霊泉所の外観写真・・
中に入ると
飲泉場の周辺は・・
この場所に湧いてくる霊泉を、
備え付けの金の柄杓(ひしゃく)ですくって飲むらしい
知らない人は、隣の水道から出る水をペットボトルに汲んで、
それが霊泉だと思い、普通の水道水をありがたく持ち帰るらしいから
くれぐれも ご用心あれ。
この水道蛇口は、霊泉をすくう金柄杓(ひしゃく)を洗うためのものらしい。
霊泉をすくう金柄杓は、
そのままにしておくと霊泉成分でみるみる変色するので、
霊泉をすくったあとは、すぐに水道水で洗う必要があるという。
そのために作られたのが、隣の水道蛇口設備らしい。
さて、霊泉所の見学も終わり
「共同湯 塚野鉱泉」に入ることにした。
さきほどの「塚野霊泉」の前に建つ建物だ
ここの入湯料は大人200円、子ども100円
浴室はこんな感じ
成分の濃い鉱泉らしく、浴漕内が鉄の色に変色している。
浴室で2人の60代~70代の女性と一緒になった。
そのうちの一人は、
地図上の距離では、塚野鉱泉の結構近くの同じ大分県に
生まれたときから住んでいる人だったが
10年前に「塚野鉱泉の温泉旅館」に住み込みの仲居さんの求人があり
応募したら受かり、この地に来て、
生まれて初めてこの塚野鉱泉を知ったという。
住み込みの仕事なので、ほぼ毎日「この共同湯」を朝晩使っていた。
すると体がどんどん元気になって行くので、その効能に驚いたという。
そして、
仲居の仕事をやめた今も、この湯に入りに来るようになったという。
「え~!!同じ大分県に住んでいながら塚野鉱泉を知らなかった!!」
この事実に逆に私は、びっくりした。
温泉大国の大分県には、有名な温泉地が山のようにあるから
あまりピーアールしない「塚野鉱泉」の存在は、同じ大分の人も知らないんだ。
温泉が近くにない県に住む私には、にわかには、信じがたい話だった。
人間、関心がないことは、近くにいても全く気が付かず、知らないものなんだろう。
それとも地図を見る習慣がない人は、こうなるのか??
「地図を見る習慣がないと、損をする人生になる」と思った日。
別府の鉄輪温泉の共同湯の一つ「砂原温泉」に入湯した。
ここは、2009年の11月に初めて利用した施設だが、
なかなか湯がよくて気にいったので、今回また利用することにした。

(写真は2009年の入浴時のを使用。今回も外観に全く?変化なし)
砂原温泉は、鉄輪温泉街とは道を隔てた反対側の一番遠いはずれた場所にある。
しかし、ここも鉄輪の湯の一つらしい。
入湯料は、別府の共同湯の定番料金の100円と安い。
浴室内は、いともシンプルで、ごらんのとおり

(中も全く2009年の1回目の入浴時と変化なし)
源泉の出る浴槽が一つぽつんとあるだけ。
もちろん、石鹸もシャンプーも置いてない。
(洗い桶(洗面器)と すわり椅子だけは ある)
設備は、最小限だが、
ここの湯は、すごく新鮮で
まさに「お湯が生きている」を実感できる湯なのだ。
気持ちのいい完全かけ流し湯を 全身で満喫できる。
肌触りが心地いい湯、新鮮だから・・
マイ入浴セットから石鹸を取り出して、タオルにすりこみ
洗面器に浴槽からのお湯を汲んで、石鹸で体中をくまなく洗い流す時の心地よさ・・
これまた、何にも代えられない贅沢な湯あみタイムだ。
そのため
建物が殺風景だろうと浴室が古かろうと、全く気にならない。
「お湯の鮮度が良ければいい、それがすべてだから~」
別府の共同湯はどこも古いが、掃除が行き届いていて清潔だ。
これも「お湯を第一に考えている地域柄が出ている」と思う。