湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

野沢温泉(熊の手洗湯)・・長野県

2012-05-30 | 長野の温泉
長野県の「霊泉寺温泉」を出て
同じ長野県だが、北部の「野沢温泉」に行った。

「野沢温泉」は、
東日本大震災の起こる前には、1年に2回くらい行った温泉地。
震災後は、今回が初めて訪問になる。
震災の影響が心配だった。
東日本大震災の翌日に長野県の「栄村」で大地震があった。
野沢温泉は、そこにとても近い。


道の駅「花の駅 千曲川」から野沢温泉への道すがら
懐かしい山々と「菜の花」の薄黄色の畑が続く。

九州では、3月に見た「菜の花」
西日本では、4月に咲いていた。
そして、信州では、5月に見られる「菜の花」
今年は3回も見られて得した気分だ・・

野沢の街に着くと 今度は
大きな「ぼたん桜」が我々を出迎えてくれた。

同じ長野県の南部の丸子温泉郷「霊泉寺」の
境内でも「ぼたん桜」を見た。
野沢のほうが、北部なだけに
ぼたん桜は、より花盛りかな??

野沢温泉では、
温泉街の一番下の地域の「熊の手洗湯」に行くことにした。
町役場の駐車場に車を停めて行く途中、
ゴウゴウと大きな音を立てて
雪解けの水が町中の水路を流れる。

すさまじい勢いの水流で、いつもながら圧倒される。

この時期は、特に雪解けで水量が多い気がする。

水の音に気をとられていたら
野沢温泉の独特の急な坂道に入った。


やっと「熊の手洗湯」についた。

2年前と変わらない姿で、建っていた。

施設の前の「卵湯」設備も健在だ。


入口のトビラを開けて中に入ると







あ~あ 変わっていない。
一安心・・
さて、一番気になる浴槽は・・










よかった~変わってない。健在だ。
一安心し、ゆっくりと久々の「熊の手洗湯」を楽しんだ。
うれしさ~が体中に温泉成分と一緒にあふれてくる感じだった。

先客が一人おられた。
60代かな?
この湯の常連さんだった。
彼女は、若いときから毎年スキーでこの地に来られていて
冬はスキー・春~秋は野沢温泉の山々をトレッキング・・と
温泉だけでなく、
野沢の自然をほぼ1年中 全身で満喫しておられた。
お話を聴くと、
非常に活動的な人で60代に思えないから驚く。

それが、昨年、左足を故障してしまい・・
ついにスキーは当分お休みになり・・
野山のトレッキングもできなくなり・・
今は、温泉のみの付き合いになった野沢温泉らしい。
要するに「湯治中」の身なのだ・・・

湯の中で左膝の下の部分をしきりに摩っておられる。
きっと「早く治れ、早くよくなれ~」と心の中で叫んでおられるのだろう。
こんな彼女を見ていたら
10年前、左膝を故障して、しばらく歩くのもままならず
運動ができなくなり、すっかり落ち込んでいた自分を思い出す。
あの頃は、同じように すがる思いで温泉療養していた自分がいる。
しかし、
故障して間もない彼女に
「そのうちこの不自由な状況にも慣れますよ」
「簡単に膝は治りませんから、長くお付き合いしてください」
などと軽がるしい言葉は、とてもかけられない。
まして、スポーツ大好きな人だからショックはどれほどだろう。

「お大事にしてください」としか言えなかった。

真剣湯治中の彼女だが・
「一つだけ 足が悪くなって気が付いたことがあるの・・」
と微笑んで話されたのは、
今まで足がいい時は、道端の小さい野草などゆっくり見たこともなかったが、
足が悪くなって、ゆっくりゆっくり野沢の街を歩いていると
「季節ごとの小さい野草が、美しく、とても可愛くてね・・」
「面白いのよ~ 蕗の薹は、雪が解けた場所から一直線になって咲くのよ」
キラキラ輝く瞳でこの話をされる彼女に
この人は野沢温泉の自然が大好きなんだと、感銘をうけました。

もちろん私も
湯からの帰りは、道端の花を楽しみながら坂道を下りました。






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霊泉寺温泉(長野県)・・丸子温泉郷

2012-05-30 | 長野の温泉
東日本大震災後に、
初めて東北に向かった。
新しい車では、初めての青森までの旅になる。

今回の旅での
最初の湯は、
長野県の霊泉寺温泉。

霊泉寺温泉は(以前もこのブログで紹介したことがあるが)
長野県の丸子温泉郷にある霊泉寺集落の共同湯。
緑の山々と川、自然に囲まれた静かな温泉地だ。

霊泉寺の境内の横に共同湯の駐車場はある。
5月中旬なのに境内には「ぼたん桜」が咲いていた。
うれしくなった。
今年は雪がいつもより多く、信州も桜の開花が遅れたようだ。

ひなびた温泉街

突き当りに共同湯がある。

左の大きな建物が「霊泉寺温泉」共同湯だ。
建物の前に「赤い丸いポスト」がある。

このかわらない光景が、いい~

入口の風景、料金箱に入浴料の200円を入れる。
2年前に来た時は、番台に女の人が座っていたが、
きょうは、いなかった。

脱衣所から見える景色


2年ぶりに訪れたら
トイレがきれいになっていた。
(女湯のほうだけが新しくなったらしい・・)

トイレを出たら、新しい手洗い台も出来ていた。
湯と水の両方が出る。

また、浴室に入ると
洗い桶と座り椅子が、お揃いの白色で新しくなっていた。
(これは男湯も同じ)

静かにかけ流し湯が、浴槽から洗い場にあふれて流れる
この光景を長く待ち望んでいた~
前と変わらぬ浴槽風景にほっとした日


ここの湯は、
以前は熱めで、1~2分以上はなかなか浸かっておれなかったが、
久しぶりに訪れたら、ありがたいことに、ぬるめになっていた。
温泉は、自然のものなので、
その年々の天候など自然環境に左右されるのかもしれない。
しかし、ぬるめの湯はありがたい。
泉質は、アルカリ性単純泉・・さらりとした くせのない湯で
こう ぬるめになると 一層入りやすいお気に入りの湯になる。


帰り道、短い温泉街のあちこちに、季節の花々が咲き
いつもながら、こころ休まる温泉地だ。






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中央アルプス(駒ヶ岳SAから)

2012-05-30 | 山の景色
名神高速道(上り)を走っていて駒ケ岳SAが近づくと
左右の遠くに~うれしいものが見えてきた~!!

そうです。
遠くにアルプスの山々が見えるのです。
(中央アルプスと南アルプスの両方が・・)

しかも、この5月の連休明けの時期には、
雪が残っていて、白銀に輝くアルプスの峰が見えるのです~!!

すごく得した気分。

それで、撮影とトイレ休憩を兼ねて?
駒ヶ岳SAに立ち寄り、いざ、撮影タイムはじめ・・・

駒ヶ岳の上りのSAには、中央アルプスの撮影ポイントがある。
SAの横から道があり、少し小高い場所まで歩くと
このように木々の間からアルプスの山々が見えるのです。

確かに雪が残っている。

わずかな撮影の間にも、頂上付近は雲の流れが激しくて、
さまざまな色に山の色が変わっていくのががわかる。


さらに夕方になると

このような色の山になる。

もっと驚いたのが、
翌朝、太陽が昇った時だった。

びっくりするほど鮮やかに中央アルプスの峰が輝いていた。
まるで「おはよう!!」と言っているよう。



とりあえず上の3枚を写真に撮った。

あとで、ゆっくりと落ち着いて
「朝のアルプス写真を撮影するぞ!!」~と思っていた。
でも、トイレから戻ってみたら、ほんのわずかの間に、
さっきまで白く輝いていたアルプスの山々はどこにもない!!
急に厚い雲が立ち込めてしまい、すっかりと姿を消したのだ・・
忽然と!!消えた!!

山の天候は変わりやすい。
恐ろしい勢い、速さで変化するようだ。
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軽トラックに小さい家をセットして旅?

2012-05-30 | 車・道路・標識(ローマ字表記)
名神高速道で、少し先を走っている軽トラ。
なにか小さい家らしきものを積んで走っているのを発見。

びっくりしていたら、
その車が近くなってきたので、よく観察すると・・



どうみても、自家製の小さな家を軽トラに載せて走っている光景なのだ。
うまく本物の家(ミニ)を軽トラにセッティングしたのか?


その小さい家には、おしゃれなことに屋根に小さい煙突までついている。
しかも、窓ガラスはステンドグラス風で、かなり凝っている。
カーテンも取り付けられている。

日が差し込むと、ステンドグラス風な窓から屋内が見え
壁にぶら下がっている鍋や調理器具などが揺れる。

「あの小さな家で寝泊まりして旅しているの?」
「え~これって まさに、キャンピングカーの原点の姿じゃないか?」
「ここからスタートしたのか? 発想が一緒ではないか?」








とても びっくりした日
何か?とても気になる車だった。

コメント (4)
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