湯めぐりで熊本県に入ると、阿蘇にも湧水群がある。
以前、
テレビで「阿蘇神社の周辺の湧水群」について番組があった。
それで、今回は「阿蘇神社」にまず行き
その続きに「周辺の湧水群」を探すことにした。
阿蘇神社の正面入り口

入口には「有栖川宮 熾仁親王(ありすがわのみや たるひと親王)」が書いた
大きな字が掲げられてある。




神社の入り口近くには手洗い・口漱ぎ場があり、それも「名水」(湧水)

阿蘇神社を出て、周辺の田んぼ地帯を車で走っていたら
見つけた「湧水の一つ」

大分県中津市に「耶馬渓」という景勝地がある.
九州に行くことが この2~3年 多くなった。
別府温泉に向かう椎田道路を車で走っていると
いつも 右側の遠くに、妙な形をした山々が連なって見える。
気になり、夫に尋ねると「あれは耶馬渓」と・・
奇岩の連なる景勝地「耶馬渓」か・・
温泉博士の雑誌に、写真がよく載る「耶馬渓」
あれが~その山々か・・
特に、新緑の頃や紅葉の秋には、多くの人が訪れるらしい。
今回 玖珠温泉からの帰り道
やっと、憧れの「耶馬渓谷」を通ることができた。
しかし、なかなかの渓谷で
道も細くクネクネして、すぐ下の谷川はごつごつの岩だらけ・・
前の大きい車では、ちょっと通る気がしなかったかな・・
これも今回 車を小型化したから、少し通りやすい道になったかな?
どこかに車を停めて
落ち着いて「奇岩の山々を写真にとりたい」と思っていたら、
ちょうどいい場所があった。
左手の遠くには、このような岩山がそそり立っている。
また、目の前には、すごい岩山が立ちはだかる。
ここは「一目八景」という耶馬渓の中でも特に景勝地らしい。
正確には「裏耶馬渓」と呼ばれる場所らしいが・・
それにしても、すごい山だ・・
そうこうしていたら
やがて車は「本耶馬溪」についた。
公園があり 横には山国川が流れている。
ここが、「耶馬渓」と一般によく紹介されている場所で
住所は「大分県 中津市 本耶馬溪町 曽木 」
近くには「青の洞門」がある。
(菊池寛の小説「恩讐の彼方」で一躍有名になった「青の洞門」)
手のみをふるって青の洞門を掘る「禅海和尚」像が、この公園にある。
「青の洞門」だが、
現在は、車で通れる広いトンネル道ができている。
しかし、このトンネルは
「禅海和尚」が手のみで掘り始めた当時の「青の洞門」とはちがう。
本物の「青の洞門」は、下の写真のように現在の車道の横下にある。
以前から一度は訪れたかった「耶馬渓」と「青の洞門」
今回初めて行くことができ、満足している。
塚野鉱泉を後にして、
いよいよ「長湯温泉」に入った。
長湯温泉には「道の駅」が数年前にできたので
車中泊での旅行者には、大変ありがたい。
「温泉地+道の駅」これはなくてはならない組み合わせだと思う。
この建物が「道の駅 ながゆ」
ここの観光案内で、長湯温泉の温泉施設のことは、なんでも聞ける。
着いてすぐに、かわいい猫ちゃんがお出迎え
これまで、このブログで取り上げた「温泉地の猫の中では一番の器量よし?」
飼い猫のようだが、妙に人懐っこくて・・
しばらく、この猫ちゃんと遊んでから、長湯の街探索に出ることにした。
長湯温泉の街並みは・・
このように、素朴な田舎街です・・
ここでは、上の写真にある「おがた食堂」で我々はよく食事をする。
前回は「チャンポン」を食べたが、野菜や魚貝類たっぷりのGOOD!!なお味
今回は「かつ丼定食」を食べたら、かつ丼も美味しいが、あさりの味噌汁付きで
この あさりの鮮度のいいこと~!! ますます「おがた食堂」のファンになる。
「おがた鮮魚店」が経営している食堂で、さすが魚貝類の鮮度がいい~のです。
今夜、入浴に利用させてもらう「かどや旅館」
「やらぎの宿 かどやRe」を下見に行った。
なかなかおしゃれな旅館ではないか。
創業80年の老舗旅館らしい。
温泉街の小道の角にあるから「かどや」かな?
下見も終わり
いよいよ 夜になり出かけた。
玄関に入ると、やはり落ち着いた雰囲気のきれいでこじんまりした旅館だった。
女湯の内湯は
男湯の内湯からは続きに、
広い混浴露天風呂に行ける開き戸があるらしいが、
女湯の内湯には、それがなかった。 残念・・
宿泊客は「貸切でこの露天風呂」を使えるのだろう。
小さい女湯の内湯だったが、観葉植物がうまくおいてあり
こぎれいでセンスがよかった。
長湯温泉は、独特の黄土色の湯だから、
これまで、いろいろ入った施設は、
残念ながら、薄汚れて見える浴室が多かったが・・
「やすらぎの宿 かどやRe」は、
さすが「老舗旅館のセンスのよさ・清潔さ」が感じられる浴室。
ここは、外来湯は大人300円だが、
今回は
★「奥豊後温泉文化伝」(長湯・久住・竹田・荻)という温泉クーポン券付の
小冊子を利用して200円での入湯になった。(一人当たり100円の割引)
この小冊子は「道の駅ながゆ」に置いてあり、100円で販売している。
ほか いくつかの長湯の温泉旅館にも置いてあるらしい。
※平成24年10月31日まで有効の入浴割引券がついている。
長湯温泉に向かう途中、
「塚野鉱泉」に行くことになった。
山間にある塚野鉱泉
町の駐車場に着くと、なにやらにぎやかだ。
5月でもないのに「こいのぼり」の吹流しが上がっている。
何かの祭りをしているようだ。
この「塚野鉱泉」には、2009年に一度、入ったことがある。
「いかにも効能がありそうな鉱泉」だった記憶があるが、
あの時は、
入浴施設のすぐ裏山にある「塚野霊泉」(飲泉所もある)を見学し忘れて
入浴が終わると、そのまま帰ってしまったという苦い思い出がある。
そんなこともあった地なので
今回は最初に
まず共同湯の裏の「飲泉所がある塚野霊泉」に行くことにした。
霊泉所の外観写真・・
中に入ると
飲泉場の周辺は・・
この場所に湧いてくる霊泉を、
備え付けの金の柄杓(ひしゃく)ですくって飲むらしい
知らない人は、隣の水道から出る水をペットボトルに汲んで、
それが霊泉だと思い、普通の水道水をありがたく持ち帰るらしいから
くれぐれも ご用心あれ。
この水道蛇口は、霊泉をすくう金柄杓(ひしゃく)を洗うためのものらしい。
霊泉をすくう金柄杓は、
そのままにしておくと霊泉成分でみるみる変色するので、
霊泉をすくったあとは、すぐに水道水で洗う必要があるという。
そのために作られたのが、隣の水道蛇口設備らしい。
さて、霊泉所の見学も終わり
「共同湯 塚野鉱泉」に入ることにした。
さきほどの「塚野霊泉」の前に建つ建物だ
ここの入湯料は大人200円、子ども100円
浴室はこんな感じ
成分の濃い鉱泉らしく、浴漕内が鉄の色に変色している。
浴室で2人の60代~70代の女性と一緒になった。
そのうちの一人は、
地図上の距離では、塚野鉱泉の結構近くの同じ大分県に
生まれたときから住んでいる人だったが
10年前に「塚野鉱泉の温泉旅館」に住み込みの仲居さんの求人があり
応募したら受かり、この地に来て、
生まれて初めてこの塚野鉱泉を知ったという。
住み込みの仕事なので、ほぼ毎日「この共同湯」を朝晩使っていた。
すると体がどんどん元気になって行くので、その効能に驚いたという。
そして、
仲居の仕事をやめた今も、この湯に入りに来るようになったという。
「え~!!同じ大分県に住んでいながら塚野鉱泉を知らなかった!!」
この事実に逆に私は、びっくりした。
温泉大国の大分県には、有名な温泉地が山のようにあるから
あまりピーアールしない「塚野鉱泉」の存在は、同じ大分の人も知らないんだ。
温泉が近くにない県に住む私には、にわかには、信じがたい話だった。
人間、関心がないことは、近くにいても全く気が付かず、知らないものなんだろう。
それとも地図を見る習慣がない人は、こうなるのか??
「地図を見る習慣がないと、損をする人生になる」と思った日。