LEOPARD
1966年 西ドイツ国内
第1戦車師団 第1戦車大隊 第3中隊 第2小隊 1号車 (設定は架空です)
レオパルドについて (Wikipediaより抜粋)
第二次大戦後に西ドイツが開発した初の国産戦車。開発開始は1956年。
当時、西ドイツ陸軍(現:ドイツ連邦陸軍)が保有・運用していたアメリカ製のM48パットンの後継車両として、L7 51口径105ミリライフル砲搭載・NBC戦対応30t級戦車という要件が定められ、クラウス=マッファイ社で開発がすすめられた。
〜〜中略〜〜 一次試作車はA・B案共に2輌ずつ、二次試作車は試験結果の良かったA案が26輌、B案が6輌発注され、更にA案の先行量産型であるOシリーズ50輌を経て、本格量産に入った。
1964年から生産され、部隊配置開始は1965年。
タミヤNo.35064のキットは、第一次生産シリーズの第1-第4バッチと思われる。
1965年から1970年の間に、合計1,861両が製造された。
タミヤ1/35 No.35064のレオパルド中戦車が完成しました。
ミリタリーミニチュアシリーズ (以下MM) No.64のキットで1975年に初版が発売されました。
この年はかなりのキットが発売されましたが、MMが始まる前のモーターライズのキットを転用されたキットが多くあり、このレオパルドもその一つだと思われます。
現在の目から見れば、省略されている部分があったり形状違いがあったりするかもしれませんが、発売当時は出来の良いキットだったに違いありません。
キットのオリジナリティを尊重して、フックの真鍮線替え、牽引ワイヤーのパーツ替え、スモークディスチャージャーのキャップのチェーンのディテールアップのみを行いました。
基本塗装は、クレオスラッカーのC-38オリーブドラブ(2)を使用。
シャドウとハイライトの処理でメリハリをつけました。
履帯のウエザリングはちょっと失敗😅 少し明るすぎました。ウエザリングカラーの選定が良くなかったと思います。
この頃のキットは、細かい塗装指示が無く、OVM(車外装備品)は経験から想定する色で塗装。灯火類はタミヤのレオパルド1A4を参考にして塗装しています。
ウクライナへ供与が開始されたLEOPARD2の原型となる戦車です。
▲▼前照灯はホワイトの下色の上にクロームシルバーで塗装。塗料はともにVic Hobbyを使用。
▼車体重量表示 (黄色の丸) が激しく大きすぎですww 組説の実車写真と比べるとよくわかります。
ここに関しては、どうしたんだろうタミヤと思うくらい残念でした。
スケールモデラーであるならば、黄色の丸は塗装し、数字はデカール転用で処理するところでしょうが、根がいい加減なワタシはオリジナリティを活かしたということにいたします😅
▼履帯のウエザリングが明る過ぎです。
今は修正する意欲がなく完成としてしまいました。正確に言うならば「とり完」と言うことで。いつか修正したいと思います。
今、気づきました。車体下部のウエザリング作業をしていません。重ねて「とり完」と言うことでご勘弁のほどを。
それとこのベルト式履帯は、塗料の乗りが非常に悪いです。
プライマーとしてバンパーブライマーを使いましたが、履帯をはめる時「パラパラ」とウエザリングマテリアルと塗装が少し剥がれました。
バンパープライマーを使っても塗料類が剥がれる、昔の悪名高きトランペッターの1/72キットのベルト式履帯以来の経験です。
▲▼砲塔は車体と同じように梨地処理されていましたが、少し物足りなかったのでラッカーパテを叩きつけて荒らしました。
しかし、鋳造されたものでなかったらこの処理は間違いです。
▼先に作ったタミヤのLEOPARD1A4とのツーショット。
今回のレオパルド中戦車の方が小さい印象を持っていましたが、並べてみると意外にもそれほど変わりません。
全長が少し短いようです。
完成写真は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
前面の42って、実物はもっと小さいんですね。
履帯のウエザリングが明る過ぎるとか、車体下部のウエザリングをしていないとか、言われないとわからなかったです(^^;
私もこのキットのモーターライズ版を作りましたが、まだ完成品がどこかで眠っているはずです。(もう電池を入れても動かないでしょうね。)
この頃の樹脂製ベルト式履帯は、モーターライズを想定して作られているので、塗料のノリは良くないですね。MMになっても、恐らく同じ履帯だと思います。バンパープライマーは使用したことありませんが、ミッチャクロンでもポロポロしますかね? いつか機会があれば試してみよう思っています。
レオパルドⅠ、完成おめでとうございます(^^)
深みのあるNATOグリーンっぽい車体は、C-38オリーブドラブ(2)をメインに塗られたとはとても思えません。
車輛のそれなりに草臥れてきてはいるが、手入れはちゃんとやっている感じが凄く良く出ていると思います。
OVM類の明度も車体色とマッチしていて、全く自然な感じです。
作品が素晴らしいので余計細部が良く見えてしまうのですが、鋳造を表現した梨地処理とか、
前部フェンダーのすべり止め、前面に垂れているチェーンなど、現用キットと比べても全く遜色ないと思います。
ここら辺はhajime様の塗装テクニックあればこそですね(^^)
懐かしのレオパルドⅠがここまでになるとは!?素敵な作品をありがとうございました。
>作られてる時から思っていましたが、相変わらずの「鉄」で素晴らしいです。<
ありがとうございます。
このキットは表面が梨地処理されているので、そこがまた鉄表現の効果を上げたようです。
履帯のウエザリングは乾燥地帯なら構わないのですが、個人的にドイツ国内となると湿った土が良かったのではないかと感じ、そう思いました。
車体下部のウエザリングは記事をアップ中に気づいてしまいました😅
>MM初期のキットでも、貴殿の手にかかるとここまでの完成度になると言う見事な出来ですね。凄いです。<
ありがとうございます。
古いキットなので塗装をがんばりました。
発売当時にはあまり見られなかったウエザリングや塗装の技法をやってみた甲斐がありました😄
モーターライズ版をお持ちなのですか! それはすごい! お宝ではないでしょうか。
私も作った記憶はあるのですが、物はとっくに処分してしまっています。
>この頃の樹脂製ベルト式履帯は、モーターライズを想定して作られているので、塗料のノリは良くないですね。<
なるほど、そういうわけなんですね。納得しました。
ミッチャクロンは使ってことがないですが、巷の評判 (youtubeなどで) ではかなり良いようなので期待できそうですね。
近いうちに模型以外ですが、ミッチャクロンを使う可能性があります。
0-sen(零銭)さんに言われるまで、ベルト式履帯に使うということは全然思いつきませんでした。
その時は私もベルト式履帯に使ってみようと思います。
>深みのあるNATOグリーンっぽい車体は、C-38オリーブドラブ(2)をメインに塗られたとはとても思えません。<
オリーブドラブはタミヤにするか、クレオスにするか、迷いました。
クレオスに決めたのは、カラーモジュレーションセットがあったからなので、恥ずかしながら色味の吟味をしないで決めてしまいました💦
黒猫2号さんに、「深みのあるNATOグリーンっぽい」と言っていただき、結果論ですがクレオスを使って正解でした。
>車輛のそれなりに草臥れてきてはいるが、手入れはちゃんとやっている感じが凄く良く出ていると思います。<
ありがとうございます。まさにそこが今回の塗装で気にかけていた部分なのでとても嬉しいです。
現在運用されている戦車なら、チッピングなどはそれほどもしくは全く付けないかもしれません。
ただこいつは現用と言っても60年近く前の車両なので、そんなイメージから少し草臥れさせながらも現用の雰囲気は消さないよう気を使いました。
>鋳造を表現した梨地処理とか、前部フェンダーのすべり止め、前面に垂れているチェーンなど、現用キットと比べても全く遜色ないと思います。<
古いですが、そこはさすがタミヤ。良くできていると思います。
キットが発売された頃には、ほとんどされていないウエザリングや塗装テクニックを使いましたが、キットの素材の良さもあり、効果が出たようで嬉しいです。
>懐かしのレオパルドⅠがここまでになるとは!?素敵な作品をありがとうございました。<
ありがとうございます。そう言っていただけるととても励みになります。戦車がんばります(笑)。
ズッシリと金属感のある出来栄えですね。
ホワイトパテの鋳造表現、変化を付けた塗装も含めて上手く効いています。
素晴らしいです。
そして完成おめでとうございます。
単色の車体にどのような陰影をつけていくのか、興味深く見させていただきました。
回を追うごとに重量感が増していくのがよく分かりました。
エッジ部分等に施したシャドウを絶妙に残しながら塗装したりウェザリングしていくのも素晴らしかったです。
こんな作品を作ってみたい、そんな気持ちを持たせていただきました。ありがとうございました。
これがレオパルドだぞ、という感じの仕上がりですね。とても50年ほど前の元モーターライズキットには見えません。重そうだし、大きそうだし。
緑1色なのにべた塗り感が無いのが素敵です。キャタピラの色を気にされていますが、私にはちょうど良いアクセントに見えます。