▼今回は冬季迷彩と細部の塗り分けまで進みました。
写真は、今回の作業終了時の状態です。
▼今回の作業は、チッピングフルードのエアブラシから始めました。0.3mmのエアブラシを使っています。
なお、この作業の前に半ツヤコートを吹いています。前回と同様にチッピングフルードは瓶生で吹いています。
チッピングフルードの粘度が高いせいか、塗装面がブツブツ状態になりますが、問題ありません。
気にせずこのまま放置しておくとブツブツは消えますので大丈夫です。
▼冬季迷彩のホワイトを吹きます。エアブラシは0.2mmを使いました。
タミヤアクリルXF-2ホワイトにタミヤラッカー溶剤リターダー入りを混ぜ、薄めに吹いていきました。
▼5分くらいおいてからホワイトを落としにかかります。
筆に水を湿らせて落としたい部分を濡らしていきます。
その後、筆やスポンジ、ドライブラシ用の筆を使ってホワイトを落としていきました。
▼細部の塗り分けにかかりました。
まずは転輪ゴムから。タミヤアクリルXF-85タイヤブラックを使用。
タミヤペイントリターダーを混ぜて伸びをよくして筆塗りしていきました。
▼灯火類を除いて塗り分けが終わりました。
なお、OVMの木製部分はベースのダークイエローのみを塗っています。
木目は後で油彩バーントアンバーでつける予定です。
機銃および金属部分は雪中の情景を考慮してギラつかせたくなかったので、
機銃はブラック、工具はNATOブラックで塗っています。
車体後部に付いている予備履帯を塗っていて気が付いたのですが、予備はスチールタイプT54E1で車体に付けるベルト式履帯はラバータイプT48となっています。
タミヤさん、パーツの共通化のせいかもしれませんが、これはちょっとまずくないですかねえ。
今回はここまでです。次回はクリアコートをかけ、ウエザリングに進みたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
で、一つ質問ですが、水性塗料を油性シンナーで希釈する場合の比率はどの程度なんでしょうか? 以前、タミヤアクリルにクレオスの油性薄め液を混合した事があるのですが、非常に塗り難くなってしまった経験があり、結局廃棄してしまいました。また、水性塗料にリターダーを混合しても水性塗料の特性のようなものは変化しないのでしょうか?(リターダー効果は理解できますが、水性塗料本来の特性を犠牲にしてしまうと言う事はないのでしょうか? リターダー入りのタミヤの油性シンナーもありますが、これではダメってことでしょうか?) なにしろ、水性塗料に関しては全くのど素人で、アホな質問ばかりですが、ご教授頂ければ幸いです。
私の場合、タミヤアクリルにラッカー溶剤を混ぜる比率は、アクリル溶剤を混ぜる比率と同じようにしています。比率は正直言って厳密に測ったことはなく適当です。ただ濃くても薄くても分離するようなことはなく問題なく吹けています。
冬季迷彩で吹いたホワイトはタミヤのリターダー入りラッカー溶剤で希釈しています。塗料はタミヤアクリルですが、ラッカー用剤で希釈したので性質はラッカー系塗料となっています。
タミヤのリターダー入りラッカー溶剤を使用したのは、ホワイトを剥がす時間をとりたいため使いました。白濁防止より乾燥が遅くなる方の効果を期待して使いました。
転輪ゴムの塗装には、タミヤアクリルのラバーブラックにタミヤアクリル塗料用のリターダーを使いました。乾燥を遅くして塗料の伸びを期待しています。こちらは下地がラッカーなので通常の細部塗り分けと同じようにラッカーを避けてアクリル塗料で上塗りしました。
結論として、
●冬季迷彩のホワイトとして、タミヤアクリルにタミヤのリターダー入りラッカー溶剤で希釈して塗装したが、問題なくホワイトの塗料を剥がすことができた。
●タミヤアクリルにタミヤのアクリル塗料用のリターダーを使って特に問題は起きなかった。
こんな感じですが、いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。
なんとリアルな!、凄くいい感じです。
チッピングフルードって初耳新兵器なのですが、どういうものなのでしょうか?
チッピングフルードはヘアスプレーの代わりです。
元々はヘアスプレーでこういう剥がし作業をしていたみたいです。商売熱心なAMMOが商品化しました。
まんまと乗って買ってしまったワタクシであります。
水に溶ける性質を利用して、上塗りした塗料を剥がせるようにしています。
チッピングフルードってケープみたいなものだと認識していたのですが、近似品と考えていいみたいですね。
ケープがなくなれば使ってみたいですが、なくなる日は来るんでしょうか? お忙しい所、お手数おかけしました。感謝申し上げます。
白が残っているところ、白が多く剥がれているところのメリハリが流石です。
エッジと乗員が乗り降りするハッチ付近を多めにはがしました。
通常のチッピング作業が残っているので、さらに同じ部分に足していく感じになると思います。
チッピングフルードというものがどういうもので、どういう理屈でこのような仕上がりになるのか、まだ理解できていませんが、こういう新しいテクニックを物にされるのは素晴らしいです。
どんどん新しいことにチャレンジされる姿勢に敬服いたします。
機銃などの小物の塗装方法についても色々な条件を考慮されて変えられているのも流石です。
チッピングフルードは水に溶ける性質なので、この上に塗装した後、水で濡らして擦ると上に塗った塗装が剥げて下面の塗装が出てくる仕組みです。
今回は冬季迷彩ですが、たとえばドイツアフリカ軍団の車両に使えば、ダークイエローが剥げてジャーマングレーが見えてきた車両を表現できます。
今後、いろいろなケースで試してみたいと思います。