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● 第一印象における直感的判断 」10年前の今日の記事

2019-09-16 | 認知心理学

● 第一印象における直感的判断
人間の情報処理は重層的になっています。基盤にあるのは、
・ 無意識で
・ 自動的で
・ 迅速な
処理を行います。それに重なるようにして
・ 意識的で
・ 制御的で
・ 時間をかけた
処理が乗っています。前者を裏道の処理、後者を表道の処理と呼ぶ人もいます。

 第一印象での人物情報の処理のほとんどは、裏道で行われます。そこでの処理結果は、一つは、もっぱらその人物に対する好悪として、さらに、その自分人物についてのおおまかな印象として、表道での処理を制約します。
  たとえば、好ましそうな人だから、もう少し人物を知りたいとか、あまり人が良さそうではないので、深入りは止めておこうとなります。

 なお、裏道処理による第一印象の制約が強すぎると、その人物に対する思い込みが発生して、表道の情報処理をゆがめることになります。「こんなに魅力的な人が悪い人のはずがない」となってしまい、詐欺の餌食になってしまいます。
なお、日本では、初対面では、名刺が交換されるのが常です。そこにある情報は、もっぱら表道で処理されます。好ましい人という第一印象と、名刺からの情報とに整合性があれば、関係を深める方向に進みます。不整合なら「さて、どうしよう」となります。

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