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逆行抑制(retroactive interference>学生が解説すると

2019-08-29 | 心理学辞典
 
逆行干渉(retroactive interference>
 逆向抑制とも言います。これは「忘却」つまり「忘れること」の主な原因の1つです。例えば、社会の勉強をしてせっかく覚えたことが、次に理科の勉強をした後には忘れてしまうことがあるでしょう。これは後の勉強(ここでは理科)で覚えたことが、先の勉強(社会)で覚えたことを忘れさせてしまっているからです。すなわち、逆向干渉とは後続の勉強(理科)によって、先の勉強(社会)が干渉、つまり妨害されることを言います。この妨害は、2つの学習の間が短かったり、覚えることが似ていたりすると大きくなります。また特に後の勉強の方が覚えることが多ければ、先の勉強は大きく妨害されます。ちなみに、この反対に先の学習が、後の学習を妨害することを「順向干渉」といいます。(HH)
  
逆行抑制(retroactive interference>
逆行抑制とはある事柄についての記憶がその後に経験した事柄の記憶によって干渉、邪魔を受けることです。例えば友達Aさんが引越しをして電話番号が変わったします。そしてあなたは新しい電話番号を覚えました。するとあなたは古いほうの電話番号をなかなか思い出せなくなるでしょう。これはどうしてでしょうか。それは「友達Aさんの電話番号」という手がかりを使って古い電話番号を思い出そうとしてもこの手がかりは新しい方を先に思い出させてしまい、その結果、古いほうの電話番号を思い出すことを邪魔してしまうのです。もう一つ、実験を例にあげましょう。二人の学生に同じ内容の複数の単語を暗記してもらい、一人は睡眠をとり、もう一人はずっと起きていてもらいました。その結果、起きていた人のほうが睡眠をとった人よりも多くの単語を忘れていました。これは起きているときのほうが寝ているときよりも刺激をたくさん受け記憶が増えるために、暗記した記憶に、より多くの邪魔が生じた結果だといえます。このように後からの記憶によって前の記憶が薄れてしまうことを逆行抑制といいます。(KH)
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 「逆向抑制」とは、人の忘却のしくみに関係する言葉です。日々の生活の中で、ちゃんと暗記したつもりでも、忘れてしまうことがありますね。これは、前々からあった記憶が新しい記憶を妨害するためか、新しい記憶がそれまでの記憶を妨害しているために起こります。このように記憶同士が互いに妨害しあう現象を「干渉説」といいます。中でも、新しい記憶によって古い記憶が妨害されることを「逆向抑制」といいます。例えば、いくつかの単語を覚えた後、意味のない数字を復唱するという作業をしてみると、意味のない数字を覚える作業をしなかったときよりも、覚えている単語の量が少なくなるでしょう。これは「逆向抑制」の働きによるものです。この反対に「順向抑制」というものもあります。これは、以前に記憶した情報が、その後に提示した情報に干渉をしてその情報の記憶を妨害するというもので、逆向抑制とは反対の働きを言います。逆向抑制をわかりやすく表すと【前の記憶←じゃま(干渉)←新しい記憶】となり、順向抑制を同じように表すと【前の記憶→じゃま(干渉)→新しい記憶】というようになります。私たちの記憶、忘却のシステムにも様々な働きがあることがわかります。(YN)
  

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