33回忌で親族が集まった時の85歳の義姉がふと漏らした言葉が胸につき刺さった。
「今まで苦労ばかりしてきたと。」
昭和14年生まれ、戦前、戦後の物がない時代、そして嫁の立場を体で感じてきた
80年間で重みがある。
敗戦の直後入学し中学を卒業し、4年間、家で農作業を手伝い19歳で結婚。
ちなみに4歳上の長男は高校を出た後働き、その後都内の大学に進学している。
求める学歴も男女間で差があった。
嫁ぎ先も農家。数カ月義祖父の介護、そして葬式、嫁の置かれた過酷な嫁の休みのない生活。
その後、耐えられず実家に戻るが引き戻され、子供も生まれ、毎日朝から晩まで農作業、
子育て、そして介護と耐え忍んびながら、つくしてきたようだ。
夫が数年前から介護施設へ。面会で初めて、
「お前も、もう年なんだから農作業も休みながらやれ」と人並みな言葉を掛けられたと。
「本当に苦労ばかりだった」としみじみ語っていた。
藤あや子63歳のファミリーヒストリー。
秋田、仙北出身の農村、祖母は24歳で亡くなる。
当時、農村の嫁は朝から晩まで働くのがあたりまえの過酷な労働状況。
嫁をもらうことを「手間を貰う」「角のない牛」に例えられていた。と
18歳で嫁ぎ、体を壊して実家に戻されて1週間後の昭和16年24歳で亡くなったと。
直前、ボロボロになった手をじっと眺めてていたそうな。
なんとも不憫で過酷な農村の嫁の生き様である。
「この小さな世界の片隅で」のすずさんのような庶民からみた、戦争や
昭和30年代の農村ルポ「ものいわぬ農民」での貧しい農村の暮らしなど
と共通している。
「角のない牛」に例えられた労働牛が嫁だった。
だから農家の長男には嫁の貰い手がないのだろうか・・・
「今まで苦労ばかりしてきたと。」
昭和14年生まれ、戦前、戦後の物がない時代、そして嫁の立場を体で感じてきた
80年間で重みがある。
敗戦の直後入学し中学を卒業し、4年間、家で農作業を手伝い19歳で結婚。
ちなみに4歳上の長男は高校を出た後働き、その後都内の大学に進学している。
求める学歴も男女間で差があった。
嫁ぎ先も農家。数カ月義祖父の介護、そして葬式、嫁の置かれた過酷な嫁の休みのない生活。
その後、耐えられず実家に戻るが引き戻され、子供も生まれ、毎日朝から晩まで農作業、
子育て、そして介護と耐え忍んびながら、つくしてきたようだ。
夫が数年前から介護施設へ。面会で初めて、
「お前も、もう年なんだから農作業も休みながらやれ」と人並みな言葉を掛けられたと。
「本当に苦労ばかりだった」としみじみ語っていた。
藤あや子63歳のファミリーヒストリー。
秋田、仙北出身の農村、祖母は24歳で亡くなる。
当時、農村の嫁は朝から晩まで働くのがあたりまえの過酷な労働状況。
嫁をもらうことを「手間を貰う」「角のない牛」に例えられていた。と
18歳で嫁ぎ、体を壊して実家に戻されて1週間後の昭和16年24歳で亡くなったと。
直前、ボロボロになった手をじっと眺めてていたそうな。
なんとも不憫で過酷な農村の嫁の生き様である。
「この小さな世界の片隅で」のすずさんのような庶民からみた、戦争や
昭和30年代の農村ルポ「ものいわぬ農民」での貧しい農村の暮らしなど
と共通している。
「角のない牛」に例えられた労働牛が嫁だった。
だから農家の長男には嫁の貰い手がないのだろうか・・・