ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2025-17 「問いから問いへ」豊かな学びの象徴の1本の映画

2025年01月18日 | 日記
これ程、豊かな学びの姿を的確に具現化した映画があるだろうか。

「型破りな教室」
場所はメキシコ、国境の町、2,011年、麻薬が蔓延る危険地帯。
実話である。
国家試験、日本でいう学力テストで数学、科学、国語の成績が全国最下位。
6年生の半分以上が卒業が危ぶまれているH小学校の新学期。
赴任したフアレス教師は教室の机を廊下にだして床は海と。
その中でボートが6、海に投げ出された人が36人、定員は5人。
どの様に救助するか という問い。
倫理観を問います。始め何をするんだこの先生は?と斜めに構えていた生徒は
教師の語りかけに次第と引き込まれ真剣に考えるようになります。
これは哲学者ジョン・スチアート・ミルの問題です。
全てこの調子です。座学より教室を飛び出して生きた教材へ。
貧困・麻薬・放任。家庭環境が底辺の子どもが学ぶ楽しさを味わい変わってきます。
そして・・・・・悲劇も。・・・
学力テストを前に問題を入手して不正に点数を上げようとする同僚。
それに応じないフアレス。指導要領に沿わないと授業と見なされ教育長の訪問で自宅謹慎に。
しかし、その年の学力テスト、昨年と段違いの90点以上の平均点、特に天才少女は全国1位。
仲間の10人が全国トップ10。・・・・
学びとは?

立場によって様々なことを感じると思います。
多くの方々に鑑賞してほしい1作品です。



コメント
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