ワークショップとは
問題解決や学習における手法の一つであるにも関わらず、
ワークショップをやることを目的にしてしまうケースが多いので
とても嘆かわしいです。
ひとつの講座を行うときに
いくつかのグループに分けてグループごとに
あるテーマについて話し合ってもらい、
各グループの代表がその内容を発表して終了する。
一見中身のある講座のように見えますが、
目的が明確でないままに話し合ってもらうだけ、
あるいはポストイットに書き出して貼る・・というものでは
単なる作業をしてもらっているに過ぎません。
何のためにこのワークショップをやるのか?
そこが全体共有されていないと、
ただの作業をやらせているだけに過ぎません。
一方的に講演などの話を聞くよりも
発言している分、作業している分
“やった気”になってしまいますが、
そこから何を生み出したか?
「成果」がなければ意味がありません。
「成果」とは何か?
それは目的によって異なります。
アイディアを出すことが目的だとしたら、
どれだけ多くのアイディアが出たか?とか、
実現可能なアイディア・・・つまり質の良いアイディアが出たか?
など、「アイディア」の量と質が「成果」になります。
問題解決が目的であれば、
どれだけさまざまな解決法を出すことができたか?
やはりこれも解決法の質と量が成果となるでしょう。
ワークショップを通じてチームビルディングを行いたい!
というのであれば、いかにそのチームが仲良く一体化できたか?
それが成果となります。
何年か前のブログにも書きましたが、
一方的な話をするよりも、ワークショップを取り入れた方が
参加者の満足度が高いことから、
不用意にワークショップを取り入れている研修が多いのです。
大学の先生が行っているものでさえ、
目的が曖昧で、何のためのワークショップなの?
と思うことが少なくありません。
ワークショップは手段としては素晴らしい手法だと思いますが、
ワークショップそのものが目的とは成りえません。
あなたの企画は、大丈夫ですか?
ワークショップそのものが目的になっていませんか?
是非見直してみてくださいね♪