私は各地でファシリテーション研修や自治体の職員研修を
させて頂くことがありますが、最近感じることがあります。
21世紀に入り、自治体と市民の関係はパートナーシップが
謳われるようになりましたが、
その実、さほど浸透していないのではないでしょうか?
この原因は、自治体職員と一般市民の双方にありますが、
官民のパートナーシップを推進しようとするならば、
自治体職員がもっと積極的に意志気を持って取り組まなければなりません。
最近も自治体職員の方々といろいろ接する機会があり、
いろいろ考えさせられたことがあります。
ファシリテーションを学んだ方とそうでない方の
「差」を目の当たりにする機会がいくつもありました。
例えば会議の開催に関して、本来その会議の目的は何か?
を把握しておらず、会議を開催すること自体が目的となっていたり、
職員研修に関しても、職員の何をどう成長させたいのか?ではなく、
年に1回実施しているので、今年も開催します・・というものだったり。
また、住民からの相談に対して
「規則なのでできません。」と答えるのと、
困っていることを解決したいと思えば、
「どのようにしたらできるか、こちらでも何か方法を考えてみます。」
というのでは、全く受ける印象が違います。
場面場面で住民の方に対してどれだけ親身になって、
どれだけその人に寄り添って対応するか?
どれだけ今の仕事の成果を向上させようと工夫するか?
これらは、その職員一人ひとりが努力すればできることなのです。
しかも、大変な努力ではなく、ちょっとした気配り心配りで
できるようになるのです。
自治体職員と市民は向かい合う関係ではいけません。
安心・安全・豊かな暮らしをそのまちでできるように
それぞれの役割を担いながら、横並びになって
同じ方向に向かっていかなければなりません。
市民が横並びの関係に慣れて居なかったら、
職員側が市民の横に並んでいけば、
間違いなく同じ方向を目指せます!!
そのためには自治体職員の方々は
自分自身の仕事の意味をもう一度
原点に立って考える必要があります。
仕事をこなすことが目的になっていないか?
その仕事は本来どのような目的で行なっているのか?
再確認することで、より良い市民とのパートナーシップが築け、
より良いまちづくりが可能となります。
決してその職場にタダ居て、給料をもらうことが目的はないはず!
市民サービスの向上にむけてどんな取り組みができるか?
自分自身の脳力をもっと活用してみませんか?
まだまだできることありますよね?!(*^-^*)
自分たちのまちの活性化が、
職員の皆さんの肩にかかっているとしたら?どうですか?
もっともっと良くするためにできることがたくさんあって、
それをすこしずつでも実施していくことで
まちが明るく!楽しく!心地良くなって、
住民の満足度があがり、
そのまちで住みたくなる人が増えたら?
そんなふうに考えたらワクワクしてきませんか?
そんな職員さんばかりの“まち”があったら、
そこで暮らしたい!そこに住みたい!と
思うのではないでしょうか?(*^-^*)