TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

MRS.JOHNSON~LOVE IS A MAN'S WORLD

2004-11-07 22:53:02 | TOTO&FUSION
TOTO XX 続いてはデビュー時前後の未発表曲が3曲続きます。

「MRS. JOHNSON」デビューアルバムのセッション時にレコーディングされた曲だそうです。出だしはとっつきやすい、やけに明るいピアノで始まるこの曲、終盤になると妙にプログレっぽくなり、そのまま終わってしまうという、なんか拍子抜けな感じが未完成たる所以でしょうか。本当はこの後にまた別の展開がありそうな雰囲気プンプンです。
「MISS SUN」「LOVE IS A MAN'S WORLD」はデビュー前(1977年頃)のレコーディングだそうで、これでコロムビアとの契約を勝ち取ったんだそうな。「MISS SUN」なんて曲としては展開も乏しく、男女の囁く声を入れるなど、およそ売り込みには不相応な曲だと思うんですけどね。尤もこの曲の完成度は高く、ご存知BOZ SCAGGSがベストアルバム「HITS!」(1980年)制作にあたり、新曲としてこの曲をレコーディング、シングルカットされてそれなりのヒットを記録したのは有名です。オリジナルはDAVID PAICHのボーカルですが、こうして聴いてみるとなんとなく音の伸ばし方なんかBOZに似ているかも知れません。BOZバージョンもTOTOバージョンも演奏しているメンバーは全く一緒なので、聞き比べてみたら面白い発見がありそうです。それにしてもBOZともあろうお方が大幅に自分向けにアレンジを変えたりせず、オリジナルをここまで忠実に再現しているのは、いかにTOTOメンバーへの信頼が厚いかを物語っているようです。
ところで、この曲の聴き所はなんと言ってもDAVID HUNGATEのベースでしょう。基本的にはシンセベースで構成されているところにHUNGATEの粋なおかずが入ります。無機質になりがちなシンセベースの曲を見事に引き立ててます。それから終盤の男女の囁き。これはJEFFとボーカルのLISA DALBELLOの声なのですがこの二人、当時実際にそーゆー関係にあったようです。
「LOVE IS A MAN'S WORLD」は横ノリなダンス音楽っぽい感じがTOTOには珍しいんじゃないでしょうか。この曲もまたDAVID PAICHの「いっつ でぃすこ た~いむ!」の絶叫で曲調が変わります。ここからのDAVID HUNGATEのチョッパーベース炸裂のノリは本当に当時のディスコでむっちゃ盛り上がりそうですね。ラストのもっちゃり感なんかも、ライナーノーツにもあるように一発録りの楽しさ=バンド演奏の楽しさが伝わってきます。
「MISS SUN」は当時から大御所の雰囲気の漂う名曲ですし、「LOVE IS~」はその当時の流行であるディスコ音楽を取り上げて、ちょっと時代に媚びた感じが「MISS SUN」とは相反する若さを感じさせます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする