TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

MINDFIELDS 2

2004-11-17 23:51:53 | TOTO&FUSION
MINDFIELDS続きです。
1曲目「AFTER YOU'VE GONE」でちょっと過去を引きずった後、2曲目「MYSTERIOUS WAYS」で新生TOTOがはじけます。サビで入るホーンセクションがなんともロックンロールしてます。そして3曲目がタイトル曲「MINDFIELDS」です。ちょっとHYDRAにポップな味付けをしたような不思議な曲です。なんか尺八っぽいシンセの音がオリエンタルな雰囲気ですね。ちとサイケでポップなジャケットデザインの世界を表現しているかのようです。まあこのジャケットデザインは賛否両論あるようですが、確かに何かがふっ切れたような軽さと「変」さが感じられます。
4曲目「HIGH PRICE OF HATE」はやけに長い、これまたブルージーなロックです。ちょっとTOTOにブルースは...と思わないでもないですが。そして5曲目「SELFISH」。オーソドックスな8ビートロックンロールですね。こうして聴いているとロックンロールへの回帰がこのアルバムの一つの柱なのかも知れません。もちろんそれだけでないところがこのアルバムの統一感の無さにも繋がっているんですが、「HYDRA」のようなきっちりとしたコンセプトアルバムもいいけど、こうゆうごった煮なアルバムも飽きがこなくて好きだったりします。
6曲目「NO LOVE」。むしろTAMBUあたりに入っている方がしっくりくるアコギとスライドギターが耳に残る曲ですね。そして7曲目「CAUGHT IN THE BALANCE」は「MINDFIELDS」と並んで、ポップだけど緊張感のある、このアルバムを象徴している曲でしょう。続いては「LAST LOVE」。「FAHRENHEIT」の「WITHOUT YOUR LOVE」を大層にしたような感じのLUKATHERのバラードです。これが最後の曲かいなというような壮大な展開から、9曲目「MAD ABOUT YOU」のイントロが始まるとめっちゃポップなJOSEPH節が展開されるというギャップがまた面白いところです。ここでちょっと筋肉が緩んだところで10曲目「ONE ROAD」でまた緊張感のある、「KINGDOM OF DESIRE」のBOBBYバージョンといった感じのヘビーな曲が続くという、曲順の妙が感じられます。
そしてLOOPが始まると次の曲は「MELANIE」です...。 続く
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MINDFIELDS でTOTO再生

2004-11-17 00:50:33 | TOTO&FUSION
「TOTOと一緒にレコーディングをやっている」という言葉ははったりではありませんでした。
1999年リリースのアルバム「MINDFIELDS」でBOBBY KIMBALLがTOTOに復帰します。
オリジナルアルバムとしては「TAMBU」から既に4年が経っていましたが、BOBBY復帰というだけでなく、TOTOとしてもこのアルバムで復活を果たしたといってもいいでしょう。
「KINGDOM OF DESIRE」以来STEVE LUKATHER色が濃くなっていく中で、TOTO XXで初心の感覚に戻ったのでしょうか、「MINDFIELDS」はハードロック的なアプローチを残しつつも、ノリのいいPOPS路線、JOSEPH在籍の頃に近くもあり更にバリエーション豊かな、そしてきらびやかなアルバムの作りになりました。「HYDRA」が最高傑作であるのは間違いないですが、本来のTOTOらしさを追求したサウンドが凝縮されているのがこの「MINDFIELDS」であろうと私は思ってます。
「AFTER YOU'VE GONE」で従来路線の重みのあるハードロックっぽい導入をしたかと思うと2曲目「MYSTERIUS WAYS」で唐突にロックンロールがはじまり、BOBBYの名刺代わりのシャウト。BOBBYとLUKATHERのボーカルの掛け合いに、お馴染みTIMOTHY B. SCHMITらによる厚いコーラス。まさにこの2曲だけでTOTOが生まれ変わったことを印象付けてくれます。
うれしいことに「MAD ABOUT YOU」ではJOSEPH WILLIAMSが作曲としてクレジットされています。TOTO脱退後もTOTOのブレーンとして交流は続いているんですね。もちろん曲はバリバリJOSEPH節で、BOBBYがボーカルなんですがまるでJOSEPHが歌っているかのような錯覚を覚えます。
...またしばらくこのアルバムの話を続けさせてもらいます。
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11月~12月の新譜

2004-11-16 00:17:32 | Weblog
11月から12月にかけてもFUSION系新譜の嵐で困ってしまいます。
11月21日にはBIG HORNS BEEのニューアルバム「WHY CAN'T WE BE FRIENDS?」発売。今やJ-FUSION界においてなくてはならない存在となったBIG HORNS BEEの何と8年ぶりのフルアルバムですね。元米米クラブのホーンセクションなどという説明をするとかえって怒られそうな位FUSION界では確固たる地位を築いてます。以前にGROOVE DYNASTYの会場のみで発売されたBIG HORNS BEE & THREE'S CO.のミニアルバムをゲットし損ねましたから、今回はその延長線にあると見て楽しみにしております。しかし、ITACHI=TOPSやスペクトラムもそうですが、バンドはなくなってもホーンセクションの人だけが生き残るってのが不思議です。ホーンセクションっていろんなジャンルで活躍できる柔軟性を持っているからなんでしょうか。
そして11月25日にはCASIOPEAの25周年記念アルバム「MARBLE」の登場です。25周年の集大成で25分ぴったりの8曲からなる組曲が収録されているそうです。うむ~ライブのメドレーみたいなものなんだろうか?
更にはDIMENSIONの「LONELINESS」が12月1日に発売!前作がバラードばっかりだったんで物足りなかったんですが、今回はカバー曲がメインになっているようです。ジミヘンにPOLICE、CHRISTPHER CROSSにERIC CLAPTON、果てはZARDまで、どんな風に料理されているのか見ものです。ちなみにCHRISTOPHER CROSSはヒット曲「ARTHUR'S THEME~NEW YORK CITY SERENADE」を取り上げていますが、佐藤竹善も同曲を「TOKYO CITY SERENADE」としてCORNERSTONES3で取り上げています。最近リバイバルしているんですかね。そういえば、相変わらずCHRISTOPHER CROSSはブルーノートの常連さんで今月下旬にも登場するようです。以前私が米国出張に行った帰り、成田から伊丹までの飛行機でCHRISTOPHER CROSSとKARLA BONOFFご一行様と一緒になったことがありました。案の定ブルーノートのマイクロバスで空港を去っていったのを見送ったんですけど、もちっと英語ができれば話しかけたんですけどねぇ、残念でした。
話を戻して、次は12月10日頃の発売で、何とLOS LOBOTOMYSの「THE OFFICIAL BOOTLEG」がリリースされます。1994年の欧州ツアーのデンマークフェスティバルでのライブと、1999年のBAKED POTATOでのライブが収録されているとのこと。もちろんはSTEVE LUKATHER、DAVID GARFIELD、SIMON PHILLIPS、JOHN PENAの黄金メンバーです。曲目としては発売されているDVDとほとんどかぶっているので、目新しさはイマイチですが、収録場所はもちろん違いますから、買ってソンはなし、と思います。
今日も短く纏めるつもりが、また長々と書いてしまった~。
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WEST COAST ALL STARS 2 「NATURALLY」

2004-11-14 22:43:44 | AORとか
WEST COAST ALL STARSは1998年にセカンドアルバム「NATURALLY」をリリースします。
ここで、BILL CHAMPLINが自身のグループTHE SONS OF CHAMPLINの活動による多忙からメンバー交代が発生します。代わりに加入したのがTOMMY FUNDERBURKです。TOMMYは元AIRPLAYとして語られることが多いようですが、実際にはKING OF HEARTSとしての活動の方が長いでしょう。ちなみにKING OF HEARTSとはTOMMYとBRUCE GAITSCHのユニットで、BILL CHAMPLINもほとんどのアルバムに参加していましたから、そのあたりの関係からTOMMYの加入となったのかと思います。
今回のアルバムは70年代のヒット曲をメインにカバーしています。EW&Fの「THAT'S THE WAY THE WORLD」BEEGEES「HOW DEEP IS YOUR LOVE」さてはLED ZEPPELINの「STAIRWAY TO HEAVEN」なんて曲まで入っていてなかなかバラエティに富んだ内容です。
JOSEPHの歌う「ALONE AGAIN(NATURALLY)」には胸を打たれますし、「JUST THE WAY YOU ARE」のSAXパートや「STAIRWAY TO HEAVEN」のJIMMY PAGEのソロパートをJASONが完コピしているのが聞き所でしょうか。
そしてこのアルバムの発売直後、JASONを除くJOSEPH、BOBBY、TOMMYの3人がプロモーションのために来日しました。早速私はHMV横浜でのストアイベントをいそいそと見に行ったんですね。会場では、私のすぐそばでプロデューサーのJOEY CARBONEが見守る中、懐かしのTOTO「HOLD THE LINE」のPVが流れ、それを指差して大笑いしながらBOBBYが現れたのを先頭に、TOMMY、JOSEPHが登場です...JOSEPHは髭面に丸っこい眼鏡をかけていて、これがあのJOSEPH WILLIAMSかいな?って感じでしたが。JOSEPHっていろんな写真を見ても、写真ごとに顔のイメージが違って見える人だったですから、仕方ないんですけど...。
もちろんミニライブはカラオケ状態でしたけど、生でしかもタダで3人にお会いできたんでしたから感激モノです。更にはお決まりのサイン会、握手会とあり、抽選会では3人のサイン入りTシャツまでゲットした次第です。この偉大な人達のサインまでもらって握手までしてもらえるなんてことはもう二度とないでしょうね。今更ながら事の重大さを再認識している今日この頃です。といいつつあのTシャツどこ行ったっけ...?
ところで、イベント最大の収穫は、インタビューで近況を聞かれたBOBBYの発言でした。「今TOTOとレコーディングを行っている最中だ」と...。その場ではにわかに信じられない発言です。大体ライブやらイベントやらでの発言なんてあてにならないものが多いですから。ところがそれが現実に「MINDFIELDS」となって実現されたのでした。
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WEST COAST ALL STARS

2004-11-12 23:17:50 | AORとか
JOSEPH WILLIAMSのアルバム「I AM ALIVE」でJOSEPH WILLIAMS、BOBBY KIMBALL、BILL CHAMPLIN、JASON SCHEFFが揃ったわけですが、このメンバーで新たなプロジェクトが結成されました。それがこのWEST COAST ALL STARSです。プロデュースはもちろん「I AM ALIVE」に引き続き、JOEY CARBONEです。
このプロジェクトもグループ名のベタさを見ればお分かりかと思いますが、日本のAORビジネスの典型的な産物であり、1997年に1枚目のアルバム「CALIFORNIA DREAMIN'」がリリースされるのですが、発売元は何と!ホリプロです。
とりあえずこのプロジェクトについてちょっと説明しますと、この4人のボーカリストにより、AORの名曲をアカペラでカバーしてしまおうという企画です。ベース、ドラムのパートですら、ボーカル又はハンドクラップ等で再現することにより、楽器を一切使わず、生身の人間で全てが演奏されているのが大きな特徴です。確かにこの4人の素晴らしいハーモニーを堪能するのには最も適した企画と言えるでしょう。ちなみに取り上げられている曲はタイトルにもなっている「CALIFORNIA DREAMIN'」「RIKKI DON'T LOSE THAT NUMBER」「YOUR SMILIN' FACE」「TAKIN' IT TO THE STREETS」「HOTEL CALIFORNIA」「GOD ONLY KNOWS」「SISTER GOLDEN HAIR」「WE'RE ALL ALONE」、そしてオリジナル曲2曲です。4人が交互にリードを取る曲が2曲と、4人がそれぞれリードを取る曲が2曲づつという構成になっています。例えばBOBBYがソウルフルに唄う「HOTEL CALIFORNIA」、終盤のJASONによる口ギターソロは何とも言えない味わいです。
これだけ素晴らしい出来栄えなんですから、日本だけでしか発売されてないなんて勿体無いですね。
AORファン、TOTOファン、CHICAGOファン皆さんにおススメの1枚です。
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JOSEPH BOBBY BILL JASONとくれば...

2004-11-11 00:25:19 | AORとか
「I AM ALIVE」で文字通り生存表明を行ったJOSEPH WILLIAMSの続きです。

このアルバムの聴き所はなんといってもそのコーラスワークの素晴らしさにあります。
1曲目「PERFECTLY CLEAR」では奥様のAMYE WILLIAMSのバックコーラスに加えて、何とBOBBY KIMBALLがこれでもかと声をはりあげています。何とも不思議な関係です。TOTOのボーカルをクビになった者同士が共演をしているというのも普通はあまり考えられませんが...。ちなみにJOSEPHの次作「3」ではこれまた何と!「GOIN' HOME」のオリジナルバージョンが収録されています。TOTO XXではBOBBYがリードボーカルでしたが、当然JOSEPHの歌声による「GOIN' HOME」が聞けるんですね。そしてそのコーラスにBOBBY KIMBALLと更に何と!!FARGIE FREDERIKSENが参加しています。まさにTOTOの傷の舐めあい状態とでも言ったらいいのでしょうか...。但し、私は残念ながらこのアルバムは入手できていません。気がついた時には既に時遅しで全然見つからなくなってしまいました。痛恨の極みです。この数年位捜しているのですが、見つからないです。どっかに売ってないもんですかねぇ。
(ついでですが、HERBIE HANCOCKの「LITE ME UP!」とLEE RITNOURの「RIT2」も捜してるんですがやっぱり見つかりません。マイナーなミュージシャンならともかく...)

そして、2曲目「HEROES」、3曲目「COOL NIGHT」と今度はBILL CHAMPLINとJASON SCHEFFのCHICAGOコンビが絶妙なコーラスを聴かせてくれます。私は個人的にこの二人のコーラスにはまってまして、この二人のクレジットを見るだけでそのCDに手が出てしまうような状態ですね。そしてこれにJOSEPHが加わったら...私にとって至上の幸せです。ただ、AORファンの方はおわかりと思いますが、JOSEPH、BILL、JASONときたら、日本人アーチストの曲をLAの腕利きアーチストがカバー!というようなアルバムではおなじみのメンツなんですね。先日購入した角松敏生のカバーアルバムもご多聞に漏れず皆さんお揃いでした。BILLに至っては息子まで引っ張りだしてる始末です。まあ言い方を変えれば日本のAORビジネスに毒された人たち?とも言えるわけで、好みが分かれるのかもしれません。でも何といわれようといいモノはいいんです!
ちなみにJOSEPHのこのアルバムもモロ日本向けの作品です。レコーディングスタッフ以外はみんな日本人です。ってことはもしかして米国本土では発売してないんかいな?AMAZON.COMでも日本盤しか検索されないし...。TOTOもそうですが、本土では完全に過去の人になってしまったというのが悲しいですね。
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そのころJOSEPH WILLIAMSは...

2004-11-09 23:05:25 | AORとか
TOTOを去ってからというもの、単発的な仕事はいろいろしていましたが、本格的なソロ活動は行っていなかったJOSEPH WILLIAMSですが、ようやく1995年に自身のソロアルバムの制作に入りました。そして翌年発表されたのが、「I AM ALIVE」です。
TOTO時代は若さでピキピキしてましたが、このアルバムは洗練された大人のAORを取り揃えたって感じで、なかなか好感のもてる作品になっています。
1曲だけですが、JEFF PORCAROのドラムが聞けるタイトル曲「I AM ALIVE」が特筆モノでしょうか。元々この曲はTOTO時代に録音されたものを今回のアルバムのために引っ張り出してきたんだそうです。
で参加ミュージシャンですが、先ほどのJEFFが叩く曲以外は全てドラムは打ち込みというのがちと残念なところです。
JASON SCHEFF/MIKE PORCARO(b)
JAY GRAYDON/JAMES HARRAH/MICHAEL LANDAU/MARK GOLDENBERG/MICHAEL THOMPSON(g)
そういえば一時期JAY GRAYDONのプロジェクトに参加してたのを思い出しました。BILL CHAMPLIN、STEVE PORCAROと来日してましたね、確か。
JOEY CARBONE/STEVE PORCARO/JAY GRUSKA(keys)
JOEY CARBONEはJOSEPHとはもう切っても切れない関係のプロデューサーです。JOSEPHの最新プロジェクト「VERTIGO」でも中心的な役割を果たしています。
LENNY CASTRO(perc)
AMYE WILLIAMS(JOSEPHの奥様)/BOBBY KIMBALL/BILL CHAMPLIN/JASON SCHEFF/JAY GRUSKA/DANNY PECK/PAUL GORDON/KATY SEGAL(vo)
このボーカルの面々は私にとってのベストメンバーです。詳しくはまたそのうちに。
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TOTO XX 最後です

2004-11-08 23:28:01 | TOTO&FUSION
TOTO XXの最終回です。

10曲目「ON THE RUN」、モントルージャズフェスティバルでのライブ録音です。何でもこの曲は「KINGDOM OF DESIRE」に収録予定だったそうですが、アルバムの雰囲気に合わないということで没になったということです。MIKEがノリノリでベースを弾いているのが微笑ましいこの曲、以前にも書きましたが、この曲はDAVID PAICHの「E MINOR SHUFFLE」が原曲となっています。元々シンセ向けのデモンストレーション曲だったものをSTEVE LUKATHERがバリバリのギターロックにアレンジを変えて、ボーカルを入れることにより全く印象の異なる曲になっています。リフをシンセからギターに変えるだけで、こうも無機質さがなくなるのかと感心します。YMOのライディーンなんかもロックのアレンジでバリバリ弾いたら面白くなりそう。ところでしつこいようですが、最後のブレイクのドラムのキメ、半拍ずらしているのは故意なのはわかるのですが、やっぱりピアノのグリッサンドとずれてると思うのは私だけでしょうか。
11~13曲目はSIMON PHILLIPSが正式にメンバーになってからのライブ録音を集めています。ただどうもひっかかるのが、今まで未発表曲ばかりを集めていたのに、この3曲は単に前回のライブを収録しただけというのも如何なもんかと。どうせなら「TAMBU」のアウトテイクか、このアルバムのための新曲でも入れてもらえれば、このアルバムコンセプトを乱さずに済んだのにとも思うわけです。なんとなく昔の曲ばかり入れて「やっぱJEFFはえがったなぁ~」と思われることに対して、SIMONに遠慮してやっぱ現在の姿はこうですよ~とばかりに無理やり入れたんかいなと深読みできなくもない構成ですね。まあSIMONの名刺代わりに「DAVE'S GONE SKIING」はいいんですが、12曲目の「BABA MNUMZANE」なんてライブを録音した南アフリカの民謡で、(日本でいえば君が代とは言わずも赤とんぼとかをやるようなもの?)現地の聖歌隊とパーカッショニストによる演奏ですからこれそもそもTOTOかいな?ってなもんですし、ラストが「AFRICA」ってのもベタすぎやしません?

最後にきてちとテンションが下がってしまうのがなんとも痛いこのアルバムです。
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MRS.JOHNSON~LOVE IS A MAN'S WORLD

2004-11-07 22:53:02 | TOTO&FUSION
TOTO XX 続いてはデビュー時前後の未発表曲が3曲続きます。

「MRS. JOHNSON」デビューアルバムのセッション時にレコーディングされた曲だそうです。出だしはとっつきやすい、やけに明るいピアノで始まるこの曲、終盤になると妙にプログレっぽくなり、そのまま終わってしまうという、なんか拍子抜けな感じが未完成たる所以でしょうか。本当はこの後にまた別の展開がありそうな雰囲気プンプンです。
「MISS SUN」「LOVE IS A MAN'S WORLD」はデビュー前(1977年頃)のレコーディングだそうで、これでコロムビアとの契約を勝ち取ったんだそうな。「MISS SUN」なんて曲としては展開も乏しく、男女の囁く声を入れるなど、およそ売り込みには不相応な曲だと思うんですけどね。尤もこの曲の完成度は高く、ご存知BOZ SCAGGSがベストアルバム「HITS!」(1980年)制作にあたり、新曲としてこの曲をレコーディング、シングルカットされてそれなりのヒットを記録したのは有名です。オリジナルはDAVID PAICHのボーカルですが、こうして聴いてみるとなんとなく音の伸ばし方なんかBOZに似ているかも知れません。BOZバージョンもTOTOバージョンも演奏しているメンバーは全く一緒なので、聞き比べてみたら面白い発見がありそうです。それにしてもBOZともあろうお方が大幅に自分向けにアレンジを変えたりせず、オリジナルをここまで忠実に再現しているのは、いかにTOTOメンバーへの信頼が厚いかを物語っているようです。
ところで、この曲の聴き所はなんと言ってもDAVID HUNGATEのベースでしょう。基本的にはシンセベースで構成されているところにHUNGATEの粋なおかずが入ります。無機質になりがちなシンセベースの曲を見事に引き立ててます。それから終盤の男女の囁き。これはJEFFとボーカルのLISA DALBELLOの声なのですがこの二人、当時実際にそーゆー関係にあったようです。
「LOVE IS A MAN'S WORLD」は横ノリなダンス音楽っぽい感じがTOTOには珍しいんじゃないでしょうか。この曲もまたDAVID PAICHの「いっつ でぃすこ た~いむ!」の絶叫で曲調が変わります。ここからのDAVID HUNGATEのチョッパーベース炸裂のノリは本当に当時のディスコでむっちゃ盛り上がりそうですね。ラストのもっちゃり感なんかも、ライナーノーツにもあるように一発録りの楽しさ=バンド演奏の楽しさが伝わってきます。
「MISS SUN」は当時から大御所の雰囲気の漂う名曲ですし、「LOVE IS~」はその当時の流行であるディスコ音楽を取り上げて、ちょっと時代に媚びた感じが「MISS SUN」とは相反する若さを感じさせます。
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IN A WORD~RIGHT PART OF ME

2004-11-06 00:31:41 | TOTO&FUSION
さてTOTO XXの続きで。
4,5曲目である「IN A WORD」「MODERN EYES」はアルバム「FAHRENHEIT」のアウトテイクです。前者はJOSEPH WILLIAMSがリードボーカルのハードな曲、後者はDAVID PAICHがリードボーカルで美しいコーラスも聴かせるレゲエです...あったんですね、DAVID PAICHがリードボーカルの曲がFAHRENHEITにも。何で没ったのかはわかりませんが、このおかげでFAHRENHEITにはPAICHのボーカル曲が1曲もなくなってしまいました。結局その後DAVID PAICHがボーカルの曲というのが極端に減ってしまいます。最近ではあまり聞けなくなってしまったPAICHのボーカルが久々に堪能できるというのがこのアルバムのいいところですね。
6曲目「RIGHT PART OF ME」。BOBBY KIMBALLボーカルでストリングスバリバリの「I WON'T HOLD YOU BACK」を彷彿させるバラードです。「ISOLATION」のアウトテイクということですので、この曲を最後にBOBBYがバンドを去ったことになるのでしょう。もちろんBOBBYの脱退が没になった理由なんでしょうが、あまりに「I WON'T HOLD~」の二番煎じみたいな曲だったのも理由の一つにあるかも知れません。もちろんストリングスはJAMES NEWTON HOWARDのアレンジです。
ところで、TOTO XXのジャケットには歴代のTOTOメンバーの若々しい顔のどアップ写真が載っているんですが、FARGIEとJEAN-MICHEL BYRONは載ってません。まあこのCDでは名前すらありませんから仕方ないんでしょうけど、曲がりなりにも正式メンバーだったんですからちと寂しいものがあります。
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