TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

POTATO SALAD 続き

2005-01-19 01:08:10 | TOTO&FUSION
POTATO SALADのデビューアルバムは2004年7月にリリースされました。
収録は9曲、うち6曲が「THE BAKED POTATO」でのライブ収録で、もちろん、DAVID GARFIELDプロデュースです。
このアルバムでびっくりするのは、ライブレコーディングとスタジオレコーディングの音質がほとんど変わらないところです。ライブとスタジオ収録曲が混在しているんですが、演奏のクオリティもさることながら、全ての楽器の音触がほぼ同じで歓声が入って初めてこれライブだったんだとわかるくらいですね。もちろん、スタジオでもライブのような一発録りに近い作り方なんでしょうけど。POTATO SALADの本質とは関係ありませんが、レコーディング技術の向上に感心します。ただ、逆に音が良すぎるが故ライブならではのノリ、メリハリも感じられず、全体的に薄っぺらい印象になってしまっているのが、勿体無いところではあります。
で、曲紹介。
1.IRE
KARIZMAのデビューアルバム収録の曲で、DAVID GARFIELDの曲です。
2.D.S.
POTATO SALADのオリジナルで、ヘビーなツインギターによるイントロからラテンフレーズへの展開はまさにGARFIELDの世界を再現しています。GARFIELDのラテンピアノソロがフィーチュアされてます。
3.BELLY
これまたヘビーなギターにピアノが絡むミディアムテンポな曲です。ギターが思いっきりMICHAEL LANDAUしています。曲的には初期のLOS LOBOTOMYSに近いタイプです。
4.ODE TO HENRIETTA
これもPOTATO SALADオリジナルのレゲエリズムのFUSIONです。多少展開が乏しい気もしますが、いかにもオリジナルらしい曲かな。ライブなのにF.O.ってのも、LOS LOBOTOMYSのファーストにありましたね。
5.RUG BURN
これもオリジナルのバラードです。LALLY KLIMASのソプラノサックスとGARFIELDのエレピがなんともいえぬ雰囲気を醸し出してます。
6.GET OUT OF TOWN
初期のKARIZMAのナンバーでDAVID GARFIELDによる曲ですが、未発表曲のようです。リズムギターがさわやかないい感じです。
7.LOBOTOMY STEW
STEVE LUKATHERとGARFIELDによる曲で、LOS LOBOTOMYSのレパートリーです。アレンジもだいぶ変わっていて、ツインギターを活かしてなかなかヘビーな仕上がりになってます。原曲よりもこちらのベースの方が私は好きです。
8.I'M BUZZED
MICHAEL LANDAUのナンバーで先日のSTEVE LUKATHER&NUNO BETTENCOURTのブルーノートライブでも演ってました。LA FUSION界ではツインギターの定番ナンバーなんでしょうか。確かにツインギターの絡みがカッコいい曲です。原曲は知らなかったけどいい曲ですね。
9.CORBITT VAN BRAUER
これもKARIZMAのファースト収録の典型的なラテンジャズといった感じです。LARRY KLIMASのフルートがいかにもそれらしい。終盤はドラム・パーカッション・ベースのソロバトルが展開されます。ドラムはあまりテクに走らずにベーシカルに徹しているかな。その意味ではごく普通のドラマーです。ソロバトルの後の盛り上がりもさわやかですね・・・ただ、さわやかイコール食いつきたくなるようなノリに乏しいともいえるわけで、「BAKED POTATO SUPER LIVE!」のような凄さはありません。なんとなく大人しくまとめたなって感じられます。
そして最後にどういうわけか、全員の大爆笑が一瞬入って終わります。このあたりの適当さがLOS LOBOTOMYSのファーストにもあったようなGARFIELDの遊び心なんでしょうか。

オリジナルとGARFIELD関係の曲のカバーが半々といったところで、まだまだGARFIELDの掌の上で踊らされている様子もありますが、今後に期待しましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

POTATO SALAD

2005-01-17 23:40:29 | TOTO&FUSION
LOST LOBOTOMYSでSTEVE LUKATHERの代役として大抜擢されたKURT DOHY、彼が所属するバンド POTATO SALADについて今日は触れてみたいと思います。

メンバーは
KURT DOHY/DOUG NOFSINGER(g)
DAVE MCNICHOLS(ds)
FELIX NUNEZ(b)でツインギターの4人組です。

全く今までのFUSION界では無名であった彼ら、昨年CREATCHYからリリースされたPOTATO SALADのデビューアルバムの中田利樹師匠の解説によると、彼らはKARIZMA、LOS LOBOTOMYS、つまりDAVID GARFIELDの音楽を目標とし、1997年にDAVIDが主に活躍する「THE BAKED POTATO」にちなみPOTATO SALADと名乗り始めたそうで、大のDAVID GARFIELDフリーク。もちろん当時はGARFIELDとのつきあいがあったわけではありませんが、GARFIELDにメールで共演を申し込んだところ、GARFIELDがそれを快諾し、ジャムったその日に即、CREATCHYレーベルからのCDデビューが持ちかけられたということです。
そして、2002年8月に「THE BAKED POTATO」にてDAVID GARFIELD(keys)、LARRY KLIMAS(sax)、LENNY CASTRO(perc)をゲストに迎え、ライブレコーディングされたのがこのデビューアルバムです。
収録曲については次回にご紹介することとしますが、DAVID GARFIELD、KARIZMA、そして初期のLOS LOBOTOMYSの流れを汲む典型的なLA FUSIONグループの久々の新星POTATO SALAD、LAの大親分GARFIELDの庇護の下、今後の活躍が注目されます。

しかし、「THE BAKED POTATO」ネタは尽きませんねぇ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"LOST LOBOTOMYS" RE-UNION

2005-01-16 23:09:16 | TOTO&FUSION
1/20に行われる"LOST LOBOTOMYS"RE-UNIONライブ、実際にはバンド名が違うんですからRE-UNIONというのもどうかと思いますが、メンバーは下記の通りです。

・DAVID"CREATCHY" GARFIELD(keys)
・LENNY CASTRO(perc)~LOS LOBOTOMYSの名付け親で、オリジナルメンバーと言えるでしょう。
・BRANDON FIELDS(sax)~こちらもLOS LOBOTOMYSのオリジナルメンバー、一時期LARRY KLIMASやDAVID SANBORNが参加していた時期もありましたが、LENNYとあわせてオリジナルメンバー復活により、RE-UNIONと言える布陣を整えています。
・JOHN PENA(b)~ご存知DAVID GARFIELDの片腕ベーシストですが、私にとっては90年代の神保彰にとっての櫻井哲夫に並ぶ女房役というイメージが強いです。JIMSAKUと平行して年に1枚ペースでリリースしていた神保彰のソロアルバムの半数以上に彼は参加しています。本来はロックというより、ラテン系ジャズベーシストでむしろLOS LOBOTOMYSの活動が異色なのかも知れません。
・CHAD WACKERMAN(ds)~VINNIE COLAIUTA、STEVE VAIとともにFRANK ZAPPA系列のドラマーで、その後はALLAN HOLDSWORTHとの活動が知られています。

そして注目すべきSTEVE LUKATHERの代わりとなるギタリストが、KURT DOHYです。
言ってみれば無名のギタリストで、「POTATO SALAD」なるバンドで昨年CREATCHYレーベルからアルバムデビューしたばかりの新人です。まだDAVID GARFIELDとの付き合いも1年位のようですが、信頼も厚く、今までにもGARFIELDのライブに引っ張り出されることは何回かあったようです。やはり、LUKATHERの後任、しかもこんな問題をかかえているわけですから、なり手がいなかったというのもあるでしょう。そこで、言わばGARFIELDが目をかけてやってる新人を連れてきた、と深読みできなくもありません。
ただ、テクニックは確かでスタイルもLUKATHERやMICHAEL LANDAUと近いようですから、周りのベテランのバックアップがあればもちろんこなせることは間違いなさそうです。

そこで、次回はこの「POTATO SALAD」について触れてみたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

対する DAVID GARFIELD は・・・

2005-01-16 00:22:04 | TOTO&FUSION
LOS LOBOTOMYS 「THE OFFICIAL BOOTLEG」リリースに端を発した騒動、今のところ裁判沙汰までは至ってないようですが、STEVE LUKATHERはDAVID GARFIELDとの決別を表明しました。

それに対し、DAVID GARFIELD側からはファンに対するコメントとして「バンド内での誤解が発生しているのは確かだが、出来るだけ早く解決したい」と彼自身のWEBサイトにて公開されています。彼にとっても少なからずショックだったんでしょう、「~BOOTLEG」リリースについては、GARFIELDのHPではリリース予定として軽く触れているだけで、発売をPRしようとするスタンスのものではありません。また、彼の主宰するレコード会社CREATCHY RECORDSのサイトにおいては、CREATCHYからの最新リリースであるのにもかかわらず、全く触れられていません。それどころか、「~BOOTLEG」のCREATCHYの品番であるCR-018は別のCDに採番されています。もしかしたら、発売の継続を断念したとも受け取れます。

ただ気になるのは、昨日紹介したLOS LOBOTOMYSのREUNIONについては進行しているようで、LAのLA VE LEEにおいて1/20にはSPECIAL NAMM SHOW!と称しREUNIONライブが実行される旨、CREATCHYのHP並びにメルマガにて告知されています...が、バンド名は何と「LOST LOBOTOMYS」!?となっています。やはり、LUKATHER抜きでLOS LOBOTOMYSを名乗りライブを強行することに遠慮があったのでしょうし、LOSTにすることによって、LUKATHERに対するメッセージを発しているのではないかとの深読みもできないでもないですね...。

何にしてもこの騒動、何とか無事に解決されることを望みます。天国のJEFF PORCAROのためにも...。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LOS LOBOTOMYSとの決別 !!

2005-01-15 00:53:00 | TOTO&FUSION
悲しい事件です。
LOS LOBOTOMYS THE OFFICIAL BOOTLEGのリリースに際し、STEVE LUKATHERは自身のWEBサイトにてこのアルバムはILLEGALであるとの立場を表明しました。
要約すると
・STEVE LUKATHERとSIMON PHILLIPSはこのアルバムのリリースに反対したのにもかかわらず、DAVID GARFIELDとJOHN PENAが許可無く勝手にリリースした。
・ジャケットのJEFF PORCAROのイラストも無断使用である。
そして更には
・二度と彼らとプレイすることはない。
とまで言い切っています。これでこのアルバムは文字通り、しかもUNOFFICIALなBOOTLEG、ということになってしまいました。
SIMONのプレイには若干?がつく曲もあるのは確かですが、これだけのノリを収録した録音は滅多にあるものではないですし、ファンにとっては素晴らしいアルバムです。ただ完璧主義の彼らにとっては我慢ならない部分もあったのかも知れません。JEFF生前の公式ライブアルバムが存在しないのはそのあたりのこだわりが関係しているのかも。それはそれで納得はできるのですが...。

それにしても、いったいどうしてしまったんでしょう。
GARFIELDとLUKATHERはそれこそ30年近い付き合いがあり、少々のトラブルはありつつもお互いを認め合っていた間柄だったはずです。先日の東京JAZZにはGARFIELDがTOTOにも同行していて、(たまたま来日時期が一緒だったから合流したということのようですが)セッションステージにもGARFEIELDが顔をのぞかせていましたし、その後のLUKATHER、NUNO BETTENCOURTのブルーノートライブもLOS LOBOTOMYSのレパートリーを中心に構成されていましたから、まさかこのような悪化した関係になっていたとはまさに晴天の霹靂です。(DVDライブでLUKATHERが着ていたジミヘンのシャツを、「~BOOTLEG」のジャケ写真ではJOHN PENAが着てたりしてますし...関係ないか)
「THE OFFICIAL BOOTLEG」の解説にはGARFIELDのインタビューがあり、CD収録の1999年のGIG以降ほとんど活動が止まっていたLOS LOBOTOMYSの活動を再開させたい、との発言が紹介されています。そこで、「今まで一度もLUKE抜きでLOS LOBOTOMYSを演ったことはないが、LUKEがAVAILABLEにならない場合は他のギタリストをさがすしかない」ということでした。はておかしなことをおっしゃる、LUKATHER抜きではLOS LOBOTOMYSではなくてただのGARFIELDセッションではないかと思ったんですが、こんな背景があったんですね。ライナーノーツのGARFIELDの言葉「LONG LIVE LOS LOBOTOMYS!!」も虚しく響きます。

実はこのBLOGはTOTOのメンバーを中心に、DAVID GARFIELDを媒介して拡がるLA FUSIONの素晴らしさを紹介したい、というアイデアが最初にあったことからつけたタイトルなんです。もちろん始めからそれだけに限らない音楽全般の内容で構成していこうとは思っていたんですけど。でもこんなことになってしまったのならタイトルも考え直さなきゃならんかな~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LOS LOBOTOMYS THE OFFICIAL BOOTLEG その2

2005-01-14 00:21:40 | TOTO&FUSION
問題作「THE OFFICIAL BOOTLEG」、今日は5曲目以降のご紹介です。

5.NEVER WALK ALONE
デンマークでのライブレコーディングが続き、「CANDYMAN」からのスローテンポでブルージーな渋い曲です。最後の方のSTEVE LUKATHERのソロを聴いてて気がついたんですが、この曲って実はレゲエだったんですね。渋いバラードから一転して脳天気っぽい終わり方をするのが面白い曲です。
6.THE BOMBER
これも「CANDYMAN」収録のJOE WALSH~JAMES GANGのカバーです。ちょっとLUKATHERの声域ギリギリなのか、ちと苦しそうなボーカルです。JOE WALSH同様、LUKATHERもスライド奏法を披露しているのが珍しい曲ですね。いかにもJOE WALSHらしいドラマチックな展開が楽しい曲で、それをLUKATHERが見事に再現しています。原曲は聴いたことないんですが、これを聴いただけでJOE WALSHの演奏も思い浮かびます。
7.FROTH
この曲からが1999年のTHE BAKED POTATOでの収録になります。音はあまり良くないですね。これまでのきれいなライン録音から、ライブ会場にラジカセを持ち込んで録音したような平べったい音触に変わってしまいます。これもBOOTLEGと称する一因なんでしょう。
で、「FROTH」。「CANDYMAN」収録の陰鬱なインストです。元々10分近い曲でしたが、このライブの演奏時間はなんと20分を越えます。そのほとんどが、DAVID GARFIELDとLUKATHERのソロに費やされてます。まずはGARFIELDのソロ、ほぼ4分近く展開された後、LUKATHERが妙にジャズっぽいソロを始めると、独演会に突入です。時間にして6分の長い長いソロを展開します。でもジャズっぽい始まり方から段々とテンションが上がっていく様は、だれることなくなかなか楽しませてくれます。そのハイテンションをキープしながら4人が交互にソロバトルを展開するのはやはりライブならではの興奮です。このアルバムの聴き所といえる曲でしょう。
8.PARTY IN SIMON'S PANTS
これも「DISMEMBERMENT」同様かなり問題の曲です。シールドの接触が悪いのでしょうか、アンプから発生するノイズのような音を拾っていて、静かな部分では非常に耳障りです。また、この曲でもSIMON PHILLIPSの出来が結構微妙です。というかちと叩きすぎですね。LUKATHERのソロ部分でのコンビネーションが微妙に崩れている気がします。そして例の17/8拍子のリフをバックに展開するドラムソロ。他の3人のリフがまた結構ギリギリの線を行きかけます。曲はカッコ良くて好きなんですけどね。

そして最後はメンバー紹介のMCで終わります...これ絶対BAKED POTATOの歓声にデンマークでのライブの歓声をミックスしてます。だってこれじゃBAKED POTATOがまるでスタジアムですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LOS LOBOTOMYS THE OFFICIAL BOOTLEG その1

2005-01-13 00:30:25 | TOTO&FUSION
それでは問題作「THE OFFICIAL BOOTLEG」です。
つい先日、年末にリリースされたLOS LOBOTOMYSの最新作?のご紹介です。
メンバーはもちろんSTEVE LUKATHER(g)DAVID GARFIELD(keys)SIMON PHILLIPS(ds)JOHN PENA(b)。
ちなみにジャケットは例のJEFF PORCARO画伯による前頭葉手術を受けたしゃれこうべです。アルバム「LOS LOBOTOMYS」の外盤のジャケットはこのデザインなんですが、このアルバムもJEFF PORCAROに敬意を表すということでそのデザインが流用されています。

全部で8曲、凡そ80分にわたる大作で、前半6曲は1994年6月に行われたデンマークでのロックフェスティバルのオープニングを務めた時の演奏が収録されているんですが、本人達はレコーディングするつもりは全くなかったのに、これが何と他のバンドの収録のテストのために収録されたテープが今頃になって送られてきたのがリリースのきっかけなんだそうな。そのせいかもしれませんが、演奏は正直粗いです。ただ、3万5千人規模の観客を前にライブということで、普段のライブとは異なる、グイグイ引っ張るようなノリが感じられますね。そして、後半2曲は1999年に行われた、お馴染み「THE BAKED POTATO」でのGIGからのセレクションとなっています。

それではまず1曲目から。
1.SMELL YOUR SELF
LOS LOBOTOMYS登場のMCから入り、オープニングはこの曲。1枚目「LOS LOBOTOMYS」からのノリノリナンバーです。3万5千人の観客も元気一杯、そしてLOBOTOMYSメンバーもこの曲から始めるということからして、このライブへの意気込みが感じられます。いきなりのハイテンションでつかみはOKといったところでしょうか。テストレコーディングということですが、音質はなかなかのものです。ただ、バランスが悪く、ドラムとギターがやたら強調されていて、特にドラムの粗が気になったりします。
2.HERO WITH A 1000 EYES
「CANDYMAN」の冒頭を飾るこの曲、このメンバーでの「LOS LOBOTOMYS」の代表曲です。これもテストレコーディングのご愛嬌ですが、ボーカルがやたら生々しく聞こえてくる上に、前半はボーカルのエフェクトを試行錯誤していて、エフェクトが安定していません。とはいえ、LUKATHERのボーカル、こんな生々しく聞こえるにしても違和感はなく、結構LUKATHERもボーカルもうまいもんだと妙に感心したりします。
3.EXTINCTION BLUES
「CANDYMAN」から、ミディアムテンポのバラードです。GARFEIELDのシンセの音がまたいいですね。
4.DISMEMBERMENT
「LOS LOBOTOMYS」の代表曲ですが...問題はこの曲です。モニターの返しが悪かったのでしょうか、SIMONのドラムがわやくちゃです。それともSIMONはこういったハイテンポの曲は苦手なのでしょうか、前半はスピードについていくのがやっと、といった感じで、よせばいいのにいろいろおかずを入れるもんだから、おかずのところで走ったりもたったりしてどうも不安定です。後半になってくると、さらにひどくなり、失速しかかっているのを修正するために、急に走り出したりして、しまいにはリズムの表裏がひっくり返ってしまう、こう言っちゃなんですが、素人並みと言ってもいいようなミスをしたりします。プロのCDでこんな演奏...正直聴いたことありません。どうもこの辺りがその後の問題の原因になっているのかも知れません。

今日はそんなところで、続きは次回。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LOS LOBOTOMYS 「IN CONCERT」

2005-01-11 22:59:27 | TOTO&FUSION
まずはLOS LOBOTOMYSのライブDVD、「IN CONCERT」です。

1994年にドイツのテレビ番組用に行われたスタジオライブが収録されたものです。このようなパーマネントなバンドでないライブがDVD化されるというのも珍しいことですが、欧州ではよほどの熱狂的歓迎を受けたという証でもあります。スタジオライブということで、本当の意味でのライブとは若干ノリが違うのかも知れませんが(実際なんか観客層がみんな妙に年いっていて、スーパープレイをただ呆然と見てるだけ、みたいな環境に違和感があります)LUKATHERのギターは充分堪能できるなかなかの掘り出し物でしょう。
収録曲は7曲、うち1曲がLOS LOBOTOMYS 1stから「DISMEMBERMENT」が収録され、あとは全て「CANDYMAN」からの選曲となっています。一応LOS LOBOTOMYSの名前を継承しているバンドとして、名刺代わりのこの曲は必ず演奏されていたようです。ちょうど真ん中の4曲目が「DISMEMBERMENT」だったものですから、いきなり雰囲気が変わってしまうのがご愛嬌です。やっぱり「CANDYMAN」とは別世界の曲、というのがありありで完全に浮いちゃってます。でもこの曲のJOHN PENAのベースは他のどの曲よりもテクニカルで、カッコいいですよ。
それからSIMON PHILLIPSの予想外にハードな叩きまくりドラムには結構シビれました。氏の左手でハイハットを刻む独特の叩き方を見ていると、ドラムをやっていた自分としては感覚がおかしくなってしまうのですが、そのスティックワークには学ぶものがあります。以前、SIMONのドラムはどちらかというとタイトで若干後ノリと評しましたが、このライブを見る限り、確かにミディアムテンポな曲はその傾向にありますが、テンポの早い、「DISMEMBERMENT」や「PARTY IN SIMON'S PANTS」の中盤以降などでは逆にかなり突っ込んでいて、むしろ走り気味だったりしてます。
SIMONのドラムソロも「PARTY~」の中で見せてくれますが、例の17/8拍子のリフをバックにソロを展開するもんですから、他の3人が額を寄せ合って一生懸命リズムをキープしているのは笑えました。実際やってるSIMONも若干わやになりかけてはいましたけど...。
ついでにもう一つ。
TOTOの「ABSOLUTELY LIVE」のジャケットに描かれていたヘンな船長さん、LUKATHERの右腕に刻まれたタトゥーだったんですね。(どっちが先なのかわかりませんけど)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LOS LOBOTOMYS LIVE盤

2005-01-10 23:58:33 | TOTO&FUSION
「CANDYMAN」のリリースの後、1994年にLOS LOBOTOMYSはライブハウスを飛び出し、日本を含む欧州を中心とした大規模なツアーを行っています。
そして、そのツアーの模様を収録されたDVDとCDが21世紀になってようやく日の目を見ることになりました。それが以下の2枚です。

DVDはSTEVE LUKATHER&LOS LOBOTOMYS「IN CONCERT」。ドイツにてテレビ番組用に収録されたライブが2002年にリリースされました。元々テレビ番組という性格上、以前から海賊盤が出回っていたようですが、それがDVDとして正式版がリリースされたわけです。日本では2003年にパイオニアLDCが直輸入盤に帯を付けて再販しています。実は直輸入盤よりもLDC盤の方が価格が安かったりしますので、私はそっちを買いました。・・・ただLDC盤の帯コピーに「S.ルカサーが・・・いつもより派手なプレイを展開する・・・」なんて書いてあって、もうちっとましな書き方あるやろ~なんてつっこんだりしてますけど。

そしてCDはDAVID GARFIELDのレーベルよりつい先日、公式には12月25日(実際に店頭に出回ったのは29日かも知れません~日本ではもちろんCOOL SOUNDから発売)に「THE OFFICIAL BOOTLEG」なるタイトルで、1994年の6月に行われたデンマークでのLIVE、そして1999年に「THE BAKED POTATO」にて行われたLIVEからチョイスされた8曲が収録され発売になりました。この妙なタイトルの意味するところは後ほどということで...。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LOS LOBOTOMYS/CANDYMAN

2005-01-09 23:24:52 | TOTO&FUSION
さてLOS LOBOTOMYSですが、アルバムリリース後もLAのいろんなクラブで様々なゲストとともにセッションを繰り広げていたのですが、メインドラマーであったJEFF PORCAROの死を経て、1993年頃にはSTEVE LUKATHER、DAVID GARFIELD、JOHN PENA、LARRY KLIMAS、CHRIS TRUJILLO、そしてLAに移住してきたばかりのSIMON PHILLIPSをドラマーに迎えたラインナップでほぼ固まります。そして1994年初頭にはLOS LOBOTOMYSプロジェクトとしての2NDアルバム「CANDYMAN」がリリースされるに至るわけです。
このアルバム、日本や欧州ではSTEVE LUKATHERの2NDソロアルバムという名義でリリースされていますが、U.Sにおいては、LOS LOBOTOMYS名義となっているところが興味深いところです。(画像にU.S盤のジャケットを載せてみました。)日本や欧州においてはTOTO、そしてSTEVE LUKATHERのネームバリューを重視したレコード会社の政策によってLUKATHER名義にてのリリースになったようです。

以前もこのアルバムについては取り上げていますので、そちらも参照いただくとして、ちょっと補足。前作の「LOS LOBOTOMYS」はまさにFUSIONそのものという感じで、LUKATHERのギターのロック魂も封印気味でしたが、このアルバムはLUKATHERのロックギターのみならず、ボーカルも大フィーチュアで、11曲中8曲がボーカルチューンとなっています。私自身はLUKATHERの一枚目のソロアルバムはあまりにROCKROCKしていて聴く気がしないのですが(聴かず嫌い?)、このアルバムは気に入っていて愛聴盤の一枚に数えられます。やはり殆どの曲を共作しているDAVID GARFIELDによる、ハードロックの中にもFUSIONテイストを残した曲調によるものが大きいのかも知れません。
ちなみにカバー曲としては、「FREEDOM」BY JIMI HENDRIXと「THE BOMBER」BY JOE WALSHが収録されています。LUKATHERが敬愛するジミヘンがカバーされるのは当然にしても、JOE WALSHのカバーというのも意外な感じがしますが、ライナーノーツによれば実はLUKATHERはJAMES GANGの大ファンなんだとDAVID GARFIELDがインタビューで言っていたそうです。
そしてインストも3曲収録されていて、SIMON PHILLIPSと3時間で作ったという17/8拍子というスーパー変拍子の「PARTYS IN SIMON'S PANTS」、10分近い大作「FROTH」、文字通りJEFF PORCAROに捧げた「SONG FOR JEFF」、いずれもFUSIONというよりはかなりROCKなインストですが、あくまでもLUKATHERのソロアルバムにとどまらない、FUSIONユニットであるLOS LOBOTOMYSを強烈にアピールしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする