国鉄と○○、どちらも乗車可能

菅沼天虎様のブログ「菅沼天虎の紙屑談義」で特集を組まれておられますように、国鉄バスには他事業者との共通乗車を認める線区が点在しておりました。
では、鉄道でもそのような例があるのでしょうか?

images(表) images(裏)

東京近郊の共通乗車の例として、国鉄根岸線(当時は東海道本線の支線だったようです)の桜木町⇔横浜間が挙げられます。共通乗車が認められた相方は、東急東横線の桜木町⇔横浜間です。
上の券は昭和29年当時のもので、共通乗車という特殊な区間だったため、相互式になっています。そして、裏を見ると、「國鐵線、東横線、いづれにも乗車できます。」という注意書きがあります。
この当時は東急は5000系電車「青ガエル」がデビューした時期でありました。

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上の写真は、熊本電鉄に譲渡された元東急5000系の現在の姿です。

images(表) images(裏)

その後、共通乗車制度は列車の等級制が3等制から2等制に変わっても続き、キセル防止のために初乗り区間が赤色印刷になった時には、共通乗車券も赤色印刷券として登場していますが、昭和37年10月18日限りで制度そのものが廃止されてしまいました。

その後、東横線の桜木町⇔横浜間は平成16年1月31日、横浜高速鉄道のみなとみらい線と相互乗入れを実施するため、開通してから72年目にして路線そのものも廃止されてしまい、当時を偲ぶものもなくなってしまいました

 

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