半年ごとにリニューアルされた定期券

私の姉が学生時代に使用した通学定期券を眺めていたとき、「何で?」と思うくらい、半年ごとにリニューアルされているものを見つけましたので御紹介いたします。
購入されたのはすべて、中央線の荻窪駅東口改札前の「みどりの窓口」です。

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これは昭和57年10月に発行された、荻窪駅⇔四ツ谷駅間の6箇月用の完全常備通学定期券です。
券番は0030という比較的若い番号ですが、「運賃変更印」が捺されてしまっています。恐らく需要があると見込まれて常備券にしたものの、実際にはあまり枚数が出なかったものと思われます。

昭和58年4月に期限が切れ、次に購入されたのが下の定期券です。

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常備券口座があまり売れなかったのを反省(?)してか、荻窪駅⇔四ツ谷駅のものと、荻窪駅⇔代々木駅のものとをまとめて一つにしたのではないかと思われる区間準常備式の6箇月定期券に変更になっています。
代々木駅には大手予備校や各種専門学校が多数あり、また、代々木駅と1駅手前の新宿駅の運賃が同じため、今度は相当な需要が見込まれそうです。
この予想は的中し、おそらく昭和57年10月以降に設備されたと思われますが、券番が0208番まで進んでいます。

しかし、この定期の期限が切れる昭和58年10月には、この区間準常備定期券にも終焉が訪れました。
今度は常備定期券の時代が終わり、主要な駅の定期券は、裏が真っ白の印発機券になってしまったのでした。

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とすると、この区間準常備券は半年程度しか設備されていなかったことになります。


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