JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
科学万博往復割引きっぷ
昭和60年の科学万博期間中、万博中央駅への割引往復乗車券が発売されました。当時、私が出かけた時の券を御紹介いたしましょう。
これは「ゆき」券だけですが、右側に「かえり」券が付いている周遊券型で、駅名・経由および金額が補充式になっていました。推測ですが、開業1ヵ月後の運賃改定を考慮して作られたのではないでしょうか。開業してからちょうど1ヶ月後の4月13日に使用し、実使用ののち、土浦駅にて戴いたものです。
当時の国鉄は着札に関してかなり厳しく回収されてしまいましたが、水戸局管内の駅では比較的使用済みの券に寛容であったような気がします。残念ながら、「かえり」の券は回収されてしまいました
(「ゆき」券を見せて交渉しましたが、あっけなく玉砕しました…)
常磐線勝田駅ではD型硬券の券が出ていたようです。これは同好の方に買ってきていただいたものです。
発駅が違うことを除けば、駅名と運賃が補充式の同じ「科学万博往復割引きっぷ」です。常磐線限定であったのか、裏面に「常磐線経由」と予め印刷されており、勝田駅以外の常磐線内の駅でも発売されていたものと思われます。
大型軟券とは勝手が違って、硬券は裏面の注意書きがだいぶ簡素化されています。到底「同じきっぷ」の注意書きとは思えませんね。
しかし、なぜ軟券式だけでなく、硬券式も作られたのでしょうか?
あっ、そうそう、「おまけ」です。
2回目の訪問は普通乗車券(地図式硬券でしたが…)で出かけましたが、この時は土浦駅まで行かず、万博中央駅で下車しました。その時にいただいたのがこのきっぷです。
インクがダマになってしまっていますが、万博中央駅の無効印って、こんなのでした。
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