万博中央駅の硬券入場券

菅沼天虎様のブログ「菅沼天虎の紙屑談義」12月8日エントリー「万博中央駅旅行センター」の記事に関連し、同駅の硬券入場券が出て参りましたので御紹介いたします。

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これは万博中央駅開業初日である、昭和60年3月14日発行のD型硬券記念入場券です。通常発売のものでしたが、駅の性格上記念的な要素が強いためD型となり、券面中央部分に科学万博のシンボルマークが印刷されておりました。東京印刷場の様式をよく醸し出しています。

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裏を見てみますと、「MEMORIAL PLATFORM TICKET…記念入場券」の表記と駅の概要、シンボルマークを使用する承認番号が印刷されています。

この券の命はあまり長くなく、開業から1ヵ月後の昭和60年4月20日、国鉄の入場料金が130円から140円に改定されると、料金の改定された新券に切り替わりました。

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新券がいつ設備されたのかは定かではありませんが、記念券的要素が強いため、おそらく長期に亘って「料金変更」印を捺印しての発売はしなかったのではないかと思います。また、当初からすぐに料金改定が行われるのがわかっていたわけですから、130円券の印刷枚数はある程度抑えていたかもしれません。
とすると、130円券の発行枚数は140円券に比べればかなり少なかったと思われます。

喜ばしいことに、140円に変更されたとき、D型だけでなく、B型の通常版の硬券入場券も設備されました。

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従来のD型も引き続き発売され、一つの窓口でB型とD型の2種類を発売していました。

もうひとつ、万博中央駅の入場券で忘れてはならないのは、印発機にて発行された入場券です。

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今となっては貴重な印発機券ですが、当時としては何の変哲も無いものでした。当初より硬券の入場券が設備されていたのですから、わざわざ印発機券を求める客は皆無に等しかったのではないでしょうか?

同駅発の近距離きっぷの発売は、すべて感熱式券売機によるものでした。当時最新税の千円札が使用できる多能式機でしたが、入場券口座はありませんでした。代わりに購入したのが最短区間の金額式券です。

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21年の歳月が過ぎると、感熱式券は疲れが出てきています。そろそろ限界ですから、完全にお亡くなりにならないうちに応急スキャンです

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