天竜浜名湖鉄道 天竜二俣駅硬券入場券

竜に因んだ話題として、天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅入場券をご紹介いたしましょう。



平成11年9月に発行された、硬券入場券です。



   



日本交通印刷調製の、A型無地紋券です。


同印刷場の入場券は様々な地方私鉄で使用されておりますが、基本的には同じ様式となっており、A型かB型のサイズの違いや社名の書かれたヘッダーのあるなしなどが異なっています。


また、この時期に印刷された券は活字を拾って組み合わせる従来の印刷方法が採られているようで、「(天竜浜名湖鉄道)」のヘッダーに見られるように、活字棒に由来すると思われる不自然な隙間があったりします。



   



こちらは、12年後の平成23年9月に発行された券です。


平成11年のものと同じ日本交通印刷のもので料金も12年前と変化ありませんが、印刷方法がオフセットのようなものに変わり、改めて製版をやり直しています。そのため、活字に違いが出ており、特にひらがなは差異が顕著なような気がいたします。
見た目は字が整然としており、明らかに別物です。


   



また、駅名の活字を並べても、上(平成11年)と下(平成23年)の違いが明白にわかります。



同鉄道ではかつて、縁起きっぷの位置づけで、開運入場券というものを発行したこともありました。



   



やはり日本交通印刷調製のもので、活字印刷時代のものです。


A型券ではありますが、「開運」を強調するために駅名の「竜」の字が大きくしてあり、その分会社名を入れるヘッダーがありません。また、普通入場券ではなく開運入場券となっており、なぜか「龍」という緑色の影文字があります。さらに、小児断片の表記は「入・竜」となっており、通常の入場券とは異なっています。

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