伊豆急行 途中下車可能な自社完結乗車券

なんでも屋さん様のブログ「きっぷ なんでも屋さん」3月10日エントリーの「伊豆急行 20(券売機券 2)のなかで途中下車のできる自社完結乗車券を紹介されておられますが、硬券時代の券が手元にありましたので御紹介させていただきます。

 

   


平成2年7月に伊豆急下田駅で発行された、伊東駅ゆき片道乗車券です。シンコー印刷調製のB型硬券で、伊豆急自社新地紋の相互式券となっています。

なんでも屋さん様が御紹介されている券売機券と同じく、「発売日共2日間有効」となっており、また、下車前途無効の文言がありませんので、途中下車が可能であることが分かります。

 

   


発行時期が異なりますが、伊豆急下田駅発行の蓮台寺駅ゆき硬券乗車券です。

こちらもなんでも屋さん様が券売機券を紹介されておられます。様式は伊東ゆき同様シンコー印刷調製のB型硬券で、伊豆急自社新地紋の相互式券となっています。

こちらの券には発売日共2日間有効の文言はなく、「発売当日限り有効」および「下車前途無効」となっており、途中下車不可であることが分かります。

 

   


参考までに、昭和57年4月に伊豆急下田駅で発行された、国鉄線三島駅ゆきの連絡乗車券です。

先の伊東ゆきよりも発行時期が古いにも拘わらず、「発売当日限り有効」となっており、営業距離の短い自社完結券の有効期間が2日であるのに対し、有効期間が1日しかないことが分かります。

 

   


裏面を見ますと、「下車前途無効」の文言もあり、途中下車が不可であることが分かります。

 

   


マルス券ではありますが、参考までに伊豆高原駅で途中下車した際に捺印された途中下車印を御紹介します。
シャチハタの印鑑のような丸印です。


伊豆急行線には営業キロ24km以上の自社完結区間に関しては途中下車が認められておりますが、JR線への連絡乗車券については国鉄(現在はJR)の営業規則に準拠しており、途中下車は認められていません。

なんでも屋さん様がブログ内で言及されて居られるように、この制度は同社HPを見ても、どこにも記載がなく、旅客への周知がなされていないのが実態です。観光地の多い同社ですが、なぜ途中下車の制度がありながらこのように不案内な状態としているのか、いささか疑問が残ります。


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