営団地下鉄 インク式券売機券のいろいろ ~その4

今まで3回に亘って研究してまいりましたように、営団地下鉄には、同じ時期に数種類の様式の券売機券が混在していることが分かってまいりました。



   



昭和48年3月に東銀座駅で発行されたものです。



前回エントリーの中の日本橋の2枚目のように金額数字が縦長ですが、「円区間」の文字が縦書きではありません。しかし、通常は「発駅〇〇→」のように書かれていたのに対し、こちらは「発駅〇〇から」というようにひらがなで記載されています。



   



こちらは同時期の都営地下鉄連絡券です。連絡券については矢印ではなく「から」表記となっているのが一般的ですが、東銀座の40円区間ゆきのような営団地下鉄自社完結乗車券としてはあまり例がないようです。


もしかすると、製版時に何らかのミスがあったものなのかも知れません。



   



次は、昭和61年3月に日本橋駅で発行されたものです。


この様式は営団地下鉄の単能式スミインク式券において最後まで残された最終形の様式で、サーマル式券に切り替えられあるまで残存しておりました。



今までいろいろな様式が生まれてきておりましたが、その中で一番良いと思われたものに絞られたのでしょう。



   



昭和48年2月に表参道駅で発行された「最終形」の多能式券です。


単能式券と比べ、「地下鉄線」と金額数字および「円区間」の行間が若干狭められ、下に小児運賃が記載されています。こちらもサーマル式券に切り替えられるまで残存し、昭和60年代まで存在しておりました。



では次回、最終形の発展型(?)を御紹介いたしましょう。

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