営団地下鉄 インク式券売機券のいろいろ ~その3

一旦途切れましたが、営団地下鉄券売機券の3回目が再開です。

 

   


昭和46年9月に人形町駅で発行された券です。

前回エントリーのものとはまた違い、金額数字が縦長な字体です。また、「円区間」の文字もひとまわり大きめの明朝体です。

 

   


こちらは昭和46年12月に銀座駅で発行されたものです。

人形町のものと似ていますが、人形町のものが単能式(ひとつの口座しか発行できない機種)発行であるのに対して銀座のものは多能式(発券の際に旅客がボタンを押すことにより数種類の券種を選択できるもの)発行となっています。そのため、金額の下に小児用の金額が記載する必要から、金額数字が若干詰まった字体となり、「円区間」の下にそのスペースが作られています。
当時の小児運賃は5円刻みであったようです。

 

   


約1ヶ月後の昭和47年1月に日本橋駅で発行されたものです。

金額数字は人形町のものと似ていますが、「円区間」の字体はやや小さめのゴシック体となっています。また、左半分の字体はすべて大きめで、かなり堂々としたレイアウトです。

 

   


こちらは昭和49年8月に日本橋駅で発行されたものです。

多能式券ですので小児運賃の記載がありますが、金額数字は異様に縦長で、「円区間」の文字が金額の右側に縦書きで書かれています。
また、昭和47年のものと異なり、今まで左下に記載されていた発行駅名の記載が省略されており、「〇N7」のように、券売機の機番のみが記載されています。「発駅=発行駅」が原則ですから、わざわざ狭い券面に分かりきっている発行駅名の記載を省略し、認視性を高めるための改善であったのでしょう。


ここまででも、同じ時期に多数の様式の券が混在していたことがお分かりかと思います。

では次回に続きます。

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