京王電鉄 特別補充券の新券 (その3)

前回のエントリーであることに気付いた、と書きましたが、そのことについて触れたいと思います。



   



京王電鉄の前身、京王帝都電鉄時代の特別補充券です。
京王旧地紋の券となっております。



じつは、京王新地紋の従来券は、京王帝都電鉄時代の活版が引き継がれていることに気付きました。
社名表記が差し替えられているのは勿論ですが、その他、券番の入れ方および新地紋券右上にある券片名を表す「(甲)」および「旅客」の部分に相違がありますが、その他はそのままとなっているのです。



   
   



まずは事由欄です。地紋は違っておりますが、活字そのものは同一であることがわかるかと思います。



   
   



次に原券欄です。やはり活字は同一と思われます。



   
   



入鋏・途中下車印欄です。明らかに異なっていた「〇往」および「〇複」の活字も同一です。



どうやら、従来券は旧地紋券からの活版をそのまま引き継いでおり、近年になって、活版からオフセット印刷へ、印刷方法の変更によって様式に変化が出てきたものと推測されます。



では、次回、裏面を見てみましょう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )